結婚した夫婦のうち、3組に1組が離婚すると言われ始めたのはもう15年以上前のことです。
最新の統計では、もっと離婚率が高くなっているのでしょうね。
当たり前になりつつある離婚という制度ですが、誰もが離婚するつもりで結婚するわけじゃないですから、できれば避けたいはずです。
そこで、離婚する夫婦にはどのような傾向があるのかチェックしてみました。
注目したのは離婚理由ではなく、職業や収入面です。
離婚する夫婦の職業やライフスタイルには、どのような傾向が見られるのでしょうか。
これから結婚する方や夫婦関係に不安を抱えている方は参考にしてください。
離婚しやすい夫婦の収入
金の切れ目が縁の切れ目ということわざがあるように、どれほど愛し合って結婚した夫婦でも、お金の問題が離婚原因になることはとても多いです。
「金の切れ目が縁の切れ目」とも言いますし、愛情だけでは乗り切れないのがお金の問題です。
結婚前から経済的に厳しいことがわかっていれば、夫婦で協力し合い、一緒に頑張ろうと思えるのでしょうが、結婚後に収入が激減するような変化が起こると、夫婦喧嘩が多くなり、離婚という結末になりやすいのです。
ですが、収入が少ないだけが離婚しやすいとは言えないのです。
離婚する夫婦のうち、年収400万円以下と1000万以上が70%ほどです。
いわゆる中間層と呼ばれる夫婦以外は、低収入だけじゃないのですよね。
高収入でも離婚しやすいというのは、意外だと思われる方が多いのではないでしょうか。
そこには、夫の職業が関係しているようです。
離婚しやすい夫婦の職業
離婚する夫婦は、夫の職業が自営業が多い傾向があります。
自営業と言っても色々ありますが、農業、不動産業、飲食店経営、建設・建築業、開業医が目立ちます。
このような業種についていると離婚しやすい傾向があるのは、夫婦が同じ仕事をするため、一緒に居る時間が長くなることが影響していると考えられます。
自営業は、会社員よりも頑張り次第で収入アップが期待できます。
しかし、たとえ高収入になったとしても、ずっと夫婦が顔を突き合わせていればケンカも増えるので、お金だけでは解決できない問題が増えてしまうのでしょう。
また、収入が安定しないのも夫婦仲を悪化させる原因ではないかと思います。
中間層と呼ばれるのは、会社員として安定した収入があり、しかも休日以外は夫婦が同じ時間を過ごすこともあまりないでしょう。
中間層と同じように、平日は会社に出勤して仕事をしていても、非正規雇用で収入が低ければ離婚しやすいので、一緒に居る時間が少ないだけでは離婚率を下げることにはなりません。
安定した生活を送ることができる収入があり、しかも夫婦が同じ空間で長時間過ごすことがなければ、離婚の原因が生まれにくいのです。
離婚を望む割合
離婚をする夫婦のうち、妻から離婚を望む割合は60%を超えます。
夫よりも妻から離婚を切り出す割合が高いのは、夫の女性問題が原因だと考える人が多いと思いますが、そうでもありません。
夫の浮気や不倫のような女性問題は意外と少ないのです。
それよりも、家事や育児に非協力だったり、価値観や性格の不一致などが圧倒的多数です。
夫に女性問題が起きたとしても、収入が高ければ妻は離婚を望まない傾向があります。
夫の収入が夫婦関係を維持する理由であれば、女性問題は影響しないのでしょう。
つまり、離婚する夫婦が増加していて、しかも妻側が申し出る割合が高くなっているのは、女性が夫に対して抱く不満にガマンする必要性を感じなくなったからではないでしょうか。
専業主婦が当たり前だった時代とは違い、女性も自分で収入を得て自立できる時代です。
夫にしがみつかなくても生きていけるのなら、顔を突き会わせてケンカばかりする生活から解放されたいと思うのは当然なのではないでしょうか。
自営業妻のストレス談
自営業だから離婚しやすいとは言い切れませんが、夫婦で同じ仕事をしているのはたしかにリスクは高くなると思います。
どんなに愛している人でも、24時間ずっと顔を突き会わせていれば、息が詰まってしまうでしょう。
私の現在の夫も自営業で、経理などの事務を担当していますが、外に出て仕事をする職種なので、いつも顔を会わせることはありません。
それでもやはり自営業ならではのストレスを感じることはあります。
たとえば、帰宅時間や休日が決まっていないので、予定が立てにくいということです。
こんなことが何度かありました。
たまにはのんびりと一人で過ごしたいと思って、頑張って作業を前倒しにしたのに帰宅した夫が「明日は仕事がないから休みだよ」と言われる。
「え?そんなことでストレス感じるの?」と思う人もいるでしょう。
旦那が帰ってこようが、休みになろうが、自分のやりたいようにすればいいのに・・と思う人もいるので、理解できないかも知れません。
たしかにその通りですが、いつ「今から帰るよ」という知らせがくるのかわからないのはストレスに感じてしまうのです。
家の中で仕事をしていると、自由な時間は夜中しか作れないので、寝不足が続けばたまには昼寝もしたいです。
でも、それもできないのですよ。
いつ帰ってくるのかわからないから。
その原因は、夫が帰ってきた時に不在になると機嫌が悪くなることなどが過去に何度かあったからです。
はっきりと文句を言われたわけじゃないけれど、機嫌の悪さは顔や態度、口調に現れるので、ビシビシ感じてしまうのです。
余計なもめごとを避けたいという気持ちから、ストレスを感じてもガマンしているのは、何度か離婚を経験して身につけた忍耐力なのかも知れません。
もう離婚は避けたいから、自分のストレスを何とか処理しながら暮らすしかないと諦めているわけです。
自営業でも仕事を分けよう
自営業でも夫婦で同じ仕事をしなければ、離婚リスクを軽減できます。
もしも自営業の夫の仕事を手伝わなければいけない時があるとしても、妻は他の仕事を持っていると精神的にかなりラクになると思います。
極端なことを言えば、自営業の夫と同じ仕事をしていると、万が一にも別れる場合に仕事を新たに探さなければいけなくなります。
それが夫に対しての不満やストレスを解消できずに、ガマンばかりしてしまう原因にもなり兼ねません。
夫の仕事とはまったく関係のない職業で収入を得ていれば、顔を突き合わせる時間も減らせますし、収入面で自立できない不安も少なくなるでしょう。
フルタイムである必要はなく、パートでも、週に何日の単発のアルバイトでもいいのです。
夫の仕事と一切関係のないことで収入を得るという名目で、外で活動する機会を作ることが重要なポイントです。
まとめ
夫が仕事ばかりしていて家にいる時間がほとんどなくても、それが離婚の原因になる夫婦は少ないのです。
同じ仕事をしていて、一緒に居る時間が長いほうが離婚リスクが高いのですよ。
「亭主元気で留守がいい」とはよく言ったもので、夫が四六時中となりにいるよりも、朝から晩まで仕事で家に居ない方がよほど夫婦円満なのかも知れませんね。
もしも自営業の男性との結婚を考えているのなら、夫婦で同じ仕事をしない方が離婚リスクを下げられるのではないでしょうか。
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