孫に対する愛情は、子どもへの愛情とはまた別のもの。
そう感じている方は多いのではないでしょうか。
子どもは思春期になって反抗的な態度を取り始めると、親子関係もギクシャクします。
しかし孫の場合は・・・「成長したねぇ」なんて微笑ましく思ってしまったりも。
そんな可愛くて仕方ない孫でも、成長すればいつまでもおじいちゃん、おばあちゃんには甘えてくれなくなることもあり、寂しさを感じることも増えるかも知れません。
孫の成長を見守るためにも、その時期の孫離れは重要なターニングポイントになるのではないでしょうか。
孫離れの方法についてまとめてみました。
🌱【1】気持ちの整理から始める
「寂しい」は自然な感情と受け止める
孫は、自分の子育ての続きのように感じる存在です。
だからこそ「離れてしまう」「会えなくなる」と感じると寂しいのは当然です。
まずはその気持ちを否定せず、「私は孫が大好きなんだな」と認めるところから。
「役割の変化」を意識する
かつては“育てる人”でしたが、今は“見守る人”へ。
孫の成長とともに、自分の関わり方も変化するのが自然です。
🌸【2】行動面でできる工夫
「会う頻度」や「サポートの範囲」を少しずつ調整
最初からバッサリ距離を置くのではなく、
たとえば週に数回 → 週1回 → 月数回 というように、ゆるやかに減らしていきます。
「自分がいなくても大丈夫」と感じる体験を重ねることで、安心して離れられます。
「孫の親(あなたのお子さん)」を尊重する
孫育てに口を出しすぎず、「お母さん・お父さんを信頼する姿」を見せることが大切です。
親世代が安心して子育てできると、自然とお孫さんとの関係も穏やかになります。
「孫以外の楽しみ」を作る
空いた時間に、自分のための時間を増やしましょう。
たとえば:
- 趣味(ガーデニング・手芸・写真など)
- 地域活動やボランティア
- 友人とのお茶や旅行
孫から得ていた「喜び」や「生きがい」を、他の形でも感じられるようになります。
🌼【3】「離れる」=「冷たくなる」ではない
孫離れとは「距離をとる」ことではなく、
**「自立を応援しながら、愛情を保つ関係に変える」**ことです。
たとえば:
- 手紙やLINEで「応援メッセージ」を送る
- 成長を見守るアルバムを作る
- 行事など“特別な日”に会う
そうした「節目の関わり」で、愛情はずっと続いていきます。
孫を甘やかしてしまう自分を変えたい
孫はまだまだ幼くて、孫離れには早いけれど、孫に対する自分自身の依存度を感じていたり、つい甘やかしてしまう自分を変えたいという場合は、適度な距離感など孫への接し方を見直してみるのも良いのではないでしょうか。
「孫を甘やかしてしまう自分を変えたい」と思うのは、すでに大きな一歩です。
それは「本当に孫のためを思っている」からこそ生まれる気持ちです。
ここでは、無理なく優しさを保ちながら「甘やかしすぎ」から抜け出す方法を紹介します。
🌱1.「甘やかす」と「愛情を注ぐ」は違うと知る
まず大切なのは、
「甘やかす=愛している証」ではないということ。
- 甘やかす:孫の欲求をそのまま満たしてしまうこと(本人のためにならない時もある)
- 愛情を注ぐ:孫の成長を信じて、必要なサポートをすること
つまり、「我慢を教える」「ルールを守る大切さを伝える」ことも、立派な愛情の表現です。
🌸2.「甘やかしてしまう」瞬間を観察する
少し客観的に、自分の行動を見てみましょう。
たとえば:
- 泣くとつい何でも買ってあげてしまう
- 食べすぎるとわかっていても、好きなものを与えてしまう
- 親が叱っている時に「かわいそう」と口を出してしまう
こうした“甘やかしのパターン”を自分で把握すると、冷静に対応しやすくなります。
(「今、甘やかしスイッチが入ったな」と気づくだけでOKです。)
🌼3.「我慢させる=かわいそう」ではない
我慢や失敗の経験は、孫の成長の栄養です。
だから、「つらい思いをさせたらかわいそう」ではなく、
「今の経験が、この子の力になる」と考えてみましょう。
たとえば:
「今日は買えないけど、次に頑張ったら一緒に選ぼうね」
「お母さんのお話をちゃんと聞けたら、あとで遊ぼうね」
というように、「ルールの中で優しさを見せる」形が理想です。
🌻4.「おばあちゃんの役割」を見つめ直す
お孫さんには「お母さん・お父さん」が主な教育者です。
おばあちゃんの役目は、「安心できる居場所」を作ること。
教育の主導権を持つ必要はありません。
ですから、「親が叱っているとき」は口を出さずに見守り、
あとで「よく頑張ったね」と心を支えてあげる形がいちばん良いバランスです。
💫5.「与える」から「一緒に楽しむ」へ
甘やかす代わりに、「一緒に体験する」ことを増やすと、関係が健やかに保てます。
たとえば:
- お菓子を買う代わりに、一緒に作る
- おもちゃを買う代わりに、公園で遊ぶ
- テレビを見せる代わりに、絵本を読む
「時間を共有する」ことで、お孫さんは“物”ではなく“心のぬくもり”を覚えます。
☘️6.自分を責めない
つい甘やかしてしまうのは、「孫が可愛い」「幸せにしてあげたい」という思いの裏返しです。
それは決して悪いことではありません。
大事なのは、少しずつ軌道修正していくこと。
「今日は我慢できた」「一言言わずに見守れた」といった小さな成功を、自分で褒めてください。
まとめ
ここで大切なことは、孫離れを真剣に考えたり、甘やかしてしまう自分を変えたいというのは、それだけお孫さんのことを大切に思っているからです。
上手くいかないことがあったとしても、自分を責めたり罪悪感を持たずに、何度でもやり直してみてください。
そういう試行錯誤を繰り返しながら、お孫さんの成長を見守れるのも幸せな時間だと思います。

