高齢の母親との距離感!実の娘だから甘えられる!でもわがままが・・

親子関係

年をとると人は子どもに戻る・・・なんて言いますよね。

子供のとって、いくつになっても親は親、親にとって子供は子供なのは間違いないのですが、高齢になった親の変化に戸惑う人も少なくありません。

周囲でよく見聞きするのが、実の娘に対するわがままです。

母と娘が友達のような関係で、ずっと仲が良かった親子関係ほど、このようなケースで戸惑うという話を聞くのです。

高齢になった母親との関係に起こる変化に、どう対応したらよいのでしょうか。

じつの息子には

わがまま言わないのかな?

息子には遠慮するのかしら

そのあたりのことも含めて、考えてみましょう。

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わがままになる母親

高齢になると、怒りっぽくなり、小さなことでキレやすくなるのは、脳の老化に原因があると言われています。

怒りなどの感情をコントロールする前頭葉が衰えてくるからなので、老化現象のひとつなのです。

高齢になり、それまで娘の悩みに寄り添い、愚痴を聞いてくれた母親が変わってしまうと、すごくショックを受けます。

じつはこれも脳の老化に影響を受けています。

目、耳、足腰などと同じく、感情や性格、言動も老化による衰えがあるのです。

「母親が昔と違い、わがままになった」と娘が感じる変化としてあげられるのは、以下の2点です。

人の話を聞かず、一方的に話す

相手の話を遮る

なぜそうなってしまったのか、原因がわかると対応する方法もわかるかもしれません。

心の老化の原因とは

母親が昔と違う人みたいに変わってしまい、わがままになったと感じるのは、子供たちのことを思いやることもなく、自分のことばかり話したり、相手の話を遮るようなことが増えるからです。

これは相手のことを考える心の余裕を失うように感じられてしまうので、心の老化と例えられることがあります。

しかし、心だけの問題ではなく、情報処理能力の衰えが原因なのです。

目から入る情報で会話する相手の表情を読み取り、耳から入る情報で相手が何を言いたいのか理解する。

その情報を処理するのは脳です。

脳の処理能力が老化によって衰えれば、それらの情報が上手く処理できなくなってしまいます。

一方的に自分のことばかり話そうとするのは、相手の情報を処理することよりも自分が伝えたいことに意識が集中するからなのです。

集中していないと、伝えたいことが伝えられずに終わってしまうのでしょう。

そういうことが多くなると、人と会話するときには、自分の伝えたいをとにかく真っ先に言おうとするので一方的に話したり、相手の話を聞かずに遮ってまで自分のことを話したがるのです。

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実の娘にだけわがままになる

高齢の母親との関係に悩むのは、実の娘が多いようです。

息子ではなく、お嫁さんでもなく、実の娘だから甘えやすいのでしょう。

しかしそれだけが理由ではありません。

母と娘の関係が近く、仲が良ければ、これまでの親子の歴史で様々なことが記憶に残っています。

その記憶から、娘は話しやすい相手として認識されているのでしょう。

息子やお嫁さんとの関係が上手くいっていたとしても、そこには経験に基づく記憶が少ないので、話しやすい相手に集中してしまう傾向があるのです。

母親への接し方

相手のことを考える余裕がなくなるのも老化のひとつだとわかれば、母親がわがままになったと感じても腹を立てることもなくなるのではないでしょうか。

人の話を聞かないことや、自分のことばかりを話す母親を止めるよりも、時間が許す限り聞いてあげることも大切です。

老いていく自分を感じて不安になる気持ちが強くなると、精神的にさらに追い詰められてしまうからです。

じっくりと話を聞いてあげて、ひとしきり話を聞いたあとに

ねえお母さん
私の話も聞いてくれる?

と聞いてみてもいいと思います。

娘が自分を頼りにしてくれていると思うことは、とても重要なことです。

誰かに必要とされると感じることができると、脳内ホルモンの分泌も促される可能性があります。

否定する、遠ざける、見下す、命令する

これは年齢や親子関係云々に関係なく、NG言動です。

高齢になれば誰もが衰える自分に不安を感じるものです。

その不安を見せずに一人で抱え込んでしまう姿を見るよりも、自分のことを話したい気持ちは生きる意欲だと受け止めてあげても良いのではないでしょうか。

ただ、自分の生活や家族のことも守らなければいけないので、振り回されないようにメリハリのある態度で接することも必要なのです。

何時までなら話ができる、○月○日なら時間が作れるなど、具体的にはっきりと伝えることで、情報を処理しやすくなります。

曖昧な言葉は情報処理できなくなるので、ぼんやりとごまかすような言葉ではなく具体的に伝えることがとても重要なのですね。

まとめ

実の母親が老いていき、その変化に戸惑うのは当たり前のことです。

まるで親子の立場が逆転してしまったかのように、母親のわがままを叱りつけたくなることもあるかもしれません。

母親との距離を置いて、遠ざけてしまったとしても、きっとすごく気がかりだと思うのです。

まずは、なぜわがままになったのか・・という原因を理解することから考えてみると、冷静に対応できるのではないでしょうか。

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