数年前からマスコミでも何度か耳にするようになった夫源病ですが、関西の女帝との異名を持つ上沼恵美子さんが夫源病が原因で旦那さんと別居していると公表したことで、一気に広まった気がします。
その名の通り、夫が病気の原因になる症状ですが、今までは更年期障害と片付けられてきたのです。
更年期障害の症状の中に夫源病があるのか、まったく別の病気と考えれば良いのか、よくわかっていない点も多いので、夫源病と更年期障害の違いについて調べてみました。
夫源病のセルフチェック方法も探してみたので、気になる方はチェックしてください。
夫源病のよくある症状
夫源病の症状は、自律神経のバランスを乱した時に起こる体調不良が主な症状です。
具体的には、
このような症状は夫源病とわかりやすい状態です。
夫が家にいない時には、体調が良くなるのが夫源病の特徴なので、夫がいる時と不在の時の体調の変化をチェックすることで、夫源病がどうか判断しやすくなります。
例えば、いつも体調が悪かったのに、夫が出張などで数日間不在の間は嘘のように体調が良くなるようなら、夫源病の可能性が高いのです。
更年期障害と重なるケースが多い
夫源病というのは、昔からあったわけじゃなく、ある医師が名付けた症状です。
今までは、夫源病のほとんどは更年期障害として診断されることが多かっただけです。
何しろ、夫源病の症状は、更年期障害の症状とあまりにも共通することが多いからです。
それもそのはずで、夫源病はストレスによる自律神経の乱れから起こる症状で、更年期障害は女性ホルモンの減少によって自律神経のバランスが崩れることが原因です。
原因は違っても、自律神経のバランスを崩すという点は同じなので、症状がリンクするのも当然のことです。
他にも、うつ病や自律神経失調症やメニエール病、突発性頭痛と診断された人でも、夫が不在の時には体調が改善されることから、夫源病であることが判明することもあります。
夫のタイプで夫源病をチェック
妻が夫源病になりやすいのは、夫の性格や家庭内での態度が大きく影響するようです。
どんなタイプの夫だと、妻は夫源病になりやすいのかチェックしてみましょう。
・妻を見下した話し方をする
・家事は一切しないくせに文句だけは言う
・俺が養っているという意識が強い
・ありがとうと感謝の気持ちを口に出さない
・自分が悪くても謝ることはない
・妻の予定に細かく口を出す
・仕事以外に趣味がない
・仕事関係者以外の友達が少ない
・妻が単独行動で外出するのを嫌がる
・自分は「良い夫」だと思い込んでいる
・車の運転をすると豹変する
もしも以上の項目に思い当たる数が多ければ多いほど夫源病になりやすい夫のタイプと言えます。
12項目のうち、6個以上あれば、夫源病になってもおかしくないでしょう。
項目を見てわかると思いますが、いわゆる昭和の頑固おやじ的なタイプだけじゃなく、真面目で家族への責任感が強いタイプも含まれます。
趣味もなく、仕事一筋で頑張ってきた夫が、徐々に仕事にゆとりが生まれる50代以降になり、同時に妻が更年期を迎えたりすると、自律神経が一気にバランスを崩してしまい夫源病になる危険度が増すと考えられます。
妻のタイプでセルフチェック
夫のタイプだけじゃなく、妻の性格にも夫源病に陥りやすい原因があります。
・腹が立っても我慢してしまう
・夫に反論するよりも沈黙してしまう
・良妻賢母になりたい願望が強い
・悩みは一人で抱え込む
・気軽に話ができる友達が少ない
・自分のことより家族と家庭が優先
・世間体の悪いことはしない
・喜怒哀楽を表に出すのが苦手
・心配性で眠れなくなることがある
このようなタイプの女性は、家の中のことも完璧にしようと頑張ってしまいます。
うつ病になりやすいタイプと共通しています。
夫のタイプに関わらず、自分自身を良妻賢母の型にハメようとしてストレスを抱え込んでしまうので、自律神経のバランスを崩しやすいのです。
上沼恵美子さんのように、ズバズバと言えるキャラの人が、夫源病になるなんて不思議に感じますが、家庭の中の姿は違うのかも知れません。
夫源病かも?と思ったら!改善方法
夫源病の改善には、別居するのが一番の改善方法です。
ですが、別居となると、それ以降の夫婦関係の再構築が難しくなることがあります。
ひどい体調不良が続き、夫も理解した上で、前向きな別居ができれば良いですが、それができないと別居は簡単に決められません。
でも、そのままではどんどん夫と一緒に過ごす生活が苦痛になるだけなので、改善方法としてできることをまとめてみました。
・ひとりカラオケ
大きな声を出すのはストレス解消におすすめです。
一人なら誰にも気を使いません。
ほんの数時間でも、思い切り声を出して発散してみましょう。
・涙活
泣ける映画や泣けるドラマなどをあえて観て、感情を出してみます。
泣くことで意外とスッキリすることがあります。
感情を出すのが苦手で、我慢してしまうタイプの人にはおすすめです。
・プチ贅沢
夫に内緒で、少しだけ贅沢してみるのも気軽にできるストレス解消方法です。
豪華なランチをしたり、エステでリラックスするなど、夫には内緒で楽しむことがポイントです。
・プチ家出
本格的な家出ではなく、数時間~数日の家出は夫に対して強いアピールになります。
不満があってもケンカになると、夫に上から押さえつけられるので黙ってしまうという人は、少し夫に考えさせる時間を作った方が良いでしょう。
ビジネスホテルやネットカフェなど、プチ家出しても安心して過ごせる場所を探してみるだけでも、気分が落ち着きますよ。
いざという時には、すぐに家出できるように、小さく荷物をまとめて準備しておくと良いですね。
まとめ
夫源病は、夫のことが嫌いになるから体調が悪くなると誤解されるのですが、そうではないのです。
嫌いなら、離婚すれば解決できます。
そうではなく、長い年月の積み重なったストレスは、自分自身で追い詰めていることも多いのです。
更年期障害との違いは、夫がいない時には症状が軽くなるという目安があるので、自分の体調不良の原因に思い当たることがあるのなら、早く改善できるといいですね。