選択できる夫婦別姓制度なのに反対する理由とは?誰も困らないのに!

家族

結婚すると、夫婦が同じ姓になるのが当たり前の制度になっています。

この制度に何の疑問も持たなかった人たちが多かったのかも知れませんが、もうそろそろ夫婦別姓を認めて欲しいという声が徐々に増えているのです。

女性が社会に出て働いていると、結婚して姓が変わるのは面倒なことも多いです。

それに離婚した時にも、旧姓に戻ることを選ぶとまた姓が変わることになります。

なぜこんな面倒なことを女性ばかりに強いるのか、疑問に思います。

婿養子になれば、男性側も姓を変えることになりますが、そもそも夫婦が同じ姓を名乗らなくてはいけない制度そのものが不思議なことです。

夫婦別姓を求める声が上がるようになって随分と時間が経ちましたが、それでもまだ認められていません。

それは、一部に強く反対する人がいるからでしょう。

夫婦別姓に賛成する人が増えているのに、なぜ実現しないのか考えてみました。

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夫婦別姓賛成派は増加している?

夫婦別姓について議論されるようになって、長い年月が流れています。

少数だった賛成派も、今は反対派を超えていると言われています。

いろんな調査があるので、「ほんとに賛成派が増加しているのか?」と怪しむ反対派もいますが、ざっと調べてみただけでも、賛成派が上回る結果ばかりです。

とくに20代~30代の未婚を対象にしたアンケートでは、女性は7割以上、男性も6割以上が賛成しています。

これほどまでに賛成派が増えているのに、なぜ自分で選択できる夫婦別姓制度が実現しないのか、不思議で仕方ありません。

関連記事夫婦別姓にはデメリットがあるのか!

夫婦別姓に反対するのはなぜなのか

日本だけが夫婦同姓を強制しているなんてオカシイでしょ!

そう思う人がジワジワ増えているのに、反対する理由は何なのでしょう。

そもそも、選択的夫婦別姓というのは、自分で選択できるのです。

夫婦同姓にしたい人はそうすればいいし、そうしたくない人は別姓のまま夫婦になればいいわけです。

どこをとっても反対する理由がわからないのですが、日本の国民が全て姓を持つようになったのは明治時代です。

その明治の頃の日本に戻そうとする思想を持った人たちが主に夫婦別姓はダメって反対しているみたいです。

ハッキリ言ってしまえば、夫婦別姓のような自由性のある制度を導入のがダメだということ。

それぞれの夫婦のカタチ、それぞれの人生の歩み方を認めずに、「夫婦はこうあるべき!」という思想を押し付けるために必要な制度ということなのでしょう。

要するに、反対する人たちもハッキリした反対理由はないわけです。

夫婦別姓になると家族の絆が弱くなるとか、子供がかわいそうなんて反対する人もいるみたいです。

でも、夫婦別姓を認めている国を見てみればそれが反対理由として相応しくないことがわかるはずですね。

夫婦別姓だったら良かった

もしも選択的夫婦別姓が認められる世の中だったら、私は間違いなく別姓を選びます。

正直なところ、10代の頃は夫婦別姓のことなんて考えたこともありませんでした。

10代で結婚した私は、姓が変わることに特に違和感もありませんでした。

違和感を持ったのは、離婚する時です。

離婚する時に自分で選ばなければ旧姓に戻ります。

その時に初めて思ったんです。

結婚する時は有無を言わせずに生まれた時から名乗ってきた姓を変えなくてはいけないのに、離婚する時も何もしなければ自動的に旧姓に戻るってなんか変だよなって。

もしも離婚しても結婚していた時と同じ姓のままにする場合は、「離婚の際に称していた氏を称する届」を離婚後3ヶ月以内に提出すれば良いのですが、なんかオカシイって初めて思ったのです。

結局は旧姓に戻したのですが、それ以降に再婚してまた離婚したので、その時は旧姓に戻しませんでした。

若い頃の離婚とは違い、40代になっていたので、仕事上のことや様々な手続きの煩雑さを考えると、そのままの姓を名乗ることにしたのです。

だって、大変ですよ。

・銀行口座の名義を書き換える
・クレジットカードの名義を書き換える
・不動産や車など所有資産の名義を変える
・生命保険の名義を変える

これだけのことを離婚後にできるだけ早くしないといけません。

これでもごく一部だと思います。

これは離婚した時だけじゃありません、結婚して姓が変わった時も同じことをしないといけないわけです。

昔のように女性は家の仕事をするだけの人が多かった時代ではないのです。

仕事を持ち、資産を持ち、様々なところで名乗って生きています。

その名前を結婚する時に強制的に変えられる制度に疑問を持つのも当然のことではないでしょうか。

私のように離婚する時に初めて夫婦同姓の義務に気がつくよりも、結婚する段階ですでにその制度に不満を感じる人がいるわけです。

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戸籍謄本を見て愕然とする

夫婦になると自動的に夫の戸籍に入るシステムに、特に疑問を感じない人は、従来の制度のままでもいいのですから、選択できるのだから問題ありません。

じつは、夫婦別姓について改めて感じる機会は生きている間に何度も訪れます。

例えば戸籍謄本を見た時です。

親が亡くなったときなどには、相続の手続きのために戸籍謄本が必要です。

そこには、生まれた時から名乗っていた姓とは違う名前が書かれます。

そして、自分の戸籍謄本なのに、一番上に書かれているのは夫の名前です。

戸籍の筆頭者である夫の妻となるので当たり前なのですが、私は誰かの付属物のように感じるのです。

離婚や再婚を繰り返すと、女性の戸籍はゴチャゴチャになり、人生までゴチャゴチャになったような気持ちになってしまいました。

せめて結婚しても、自分のルーツを名乗り続ける権利くらい、許して欲しいと切望するようになったのです。

海外ではどうなの?

今、日本国内で湧き上がっている夫婦別姓を求める声は、選択的夫婦別姓制度です。

日本では、結婚すると同じ戸籍に入り、氏(姓)を同じにしなければいけません。

どうしても姓を変えたくないのなら、現時点では内縁関係(事実婚)というカタチの結婚をしないといけません。

もしも事実婚でも、戸籍上の夫婦と同じように扱われるのであればそれで問題はないでしょう。

例えばフランスでは、ほとんどが事実婚です。

その理由は、離婚の条件がとても厳しいからなんです。

誰も離婚を望んで結婚しませんが、万が一離婚となった場合に、とても厳しい条件が課せられるので、事実婚を選ぶ人が多いわけです。

ただし、事実婚でも法的な手続きを踏んだ夫婦と変わりない夫婦として認められます。

事実婚の夫婦の間に生まれた子供と法律上の手続きを踏んだ夫婦の間の子供と同じように国が扱ってくれるわけです。

相続に関することなど、全てにおいて事実婚が不利になるようなことがなければ、夫婦別姓の制度がなくても事実婚でOKですよね。

世界を見回してみても、結婚したら夫婦が同じ姓にしないといけないという制度を法律で決めているのは日本だけなんですよ。

夫婦別姓、もしくはお互いの姓をつなげるなど、その国によって違いますが、義務として押し付けられているのは日本だけです。

まとめ

お恥ずかしいことですが、結婚と離婚を何度か繰り返してしまった私が言うのは変な話です。

でも、こんな面倒なことをなぜ私だけがしなければいけないのか?という怒りが湧いたのも事実です。

夫の姓を離婚後も名乗るなんて嫌だけど、仕事上仕方なく・・という友人もいます。

夫婦別姓を選択したい人は選択できる。

それだけのことなのに、なかなか認められないなんておかしいと思っています。

あと何年経ったら、選択的夫婦別姓が認められるのでしょうね。

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