自分は相手のためになると思って言ったことが、思いがけない結果になることがあります。
恋人関係や夫婦関係でも起こり得ることです。
彼や旦那さんが仕事のことなどで悩んでいたり、落ち込んでいるので、励まそうと思った言葉が相手を怒らせてしまうこともあります。
悪気がないのはわかっているはずなのに、なぜ怒られなければいけないのか、まったく理解できなくて、どうすればいいのかわからなくなってしまいますよね。
このようなケースでは、相手のメンタルの問題も大きいのですが、励ますつもりの言葉選びや励ましポイントに問題があるかも知れません。
はぜ励ましの言葉で怒りの感情が湧いてしまうのか、その原因を探ってみましょう。
励ましたのに彼が起こる理由
落ち込んでいる時、凹んでいる時、悩んでいる時、緊張している時には、人の励ましやなぐさめの言葉によって救われるはずです。
元気になって欲しいから彼を励ましたつもりなのに、怒るなんて理解できないですよね。
励まされたのに怒り出すのはなぜなのか、原因として考えられることをあげてみました。
そっとしておいて欲しい
彼や旦那さんが悩んでいる様子だから励ましたのに・・。
すごく残念で悲しい気持ちになるのはわかります。
ですが、そもそも彼や旦那さんは自分で何とか解決しようとしていたのかも知れません。
男性は悩み事などを人に話さずに、自分だけで解決しようとする人が多いのです。
もしも様子がおかしかったとしても、あえて触れずにそっとしておいて欲しいと思っていたのかも知れませんね。
好きな人が落ち込んでいたり悩んでいれば、心配になるのは当たり前なので、「どうしたの?」とか「何かあるなら私に話して欲しい」と無理やり聞き出してしまったのなら、それが原因で怒り出した可能性があります。
女性はいつもとは違う様子を見せて「気が付いて欲しい」というオーラを発するので、男性も同じだと思いがちです。
ですが、男性は悩み事の真っただ中にいる時は、静かに見守っていて欲しいだけで、助言や励ましの言葉を求めていないのではないでしょうか。
励ましのつもりの言葉が、余計なプレッシャーになってしまえば、機嫌が悪くなるのも理解できるのではないでしょうか。
的外れな助言
励ましたつもりの言葉は、本当に彼の心に届くものだったのか・・。
彼をやさしく励ましている自分のための自己満足の言葉ではなかったのか、よく思い返してみる必要があります。
ほんとうに彼の悩みや苦しみを理解しようとして、じっくりと話を聞いてから、彼の心が少しでも和らぐような言葉を届けた自信はあるでしょうか。
自己満足のための「励ましている風」の言葉を選んでしまい、的外れな励ましになっていたのなら、彼が怒るのも仕方ないですよね。
「彼のためだと思って」の裏側に「私が気持ちよくなるため」が潜んでいるのなら、純粋に彼のことを考えてから励ましの言葉を選びましょう。
気にしてい点をグサり
彼が仕事のことで悩んでいるのなら、その悩みの原因を一緒に考えて解決できる方法を探せれば、きっと彼も感謝するはずです。
ですが、悩みの原因を探ると、彼の悪い点や反省点も見えてくることがあります。
そういうポイントをズバリと言われてしまえば、悩んでいる時なので胸にグサッとささります。
「言われなくてもわかってるよ」と言いたくなるのも理解してあげないと、彼はどんどん話ができなくなってしまいます。
耳が痛いことをはっきり言ってくれる存在に感謝したくても、悩み苦しんでいる真っただ中では素直に聞けないのです。
一番触れて欲しくないポイントに触れてしまえば、的確なアドバイスでも聞きたくなくなってしまうのでしょう。
八つ当たりできる相手
彼を励ましたつもりなのに「うるさい」とか「余計なこと言うな」など、荒っぽい言葉を返すような場合は、彼女や奥さんに八つ当たりしているのではないでしょうか。
まるで子供が母親に甘えて、自分の不満やイライラをぶつけるような感覚です。
どう考えても怒られるような理由がわからない場合は、あなたにはどんなことをしても許されるという甘えがあるのだと思います。
母親のように、無償の愛を注いできた結果ではないでしょうか。
自分ではそんなつもりはなくても、無意識のうちに母性が溢れてしまうタイプの女性もいます。
そういう女性から愛される男性は、甘えてわがままになることがあるのです。
彼を励ますのはタイミングが重要
彼を励ましたのに、逆に怒らせてしまったのなら、もう励ますのはやめて、一切気にしないで放置しようと思ってしまう人もいるでしょう。
せっかく元気になってもらおうと思ったのに・・・とこちらこそムカつきそうになるのも理解できます。
基本的には、彼や旦那さんが悩んでいるように見えても、自分から話し出さない限りは、そのまま様子を見てそっとしておけば良いのです。
そのうち、自分で悩みや問題を解決した後に、自分の気持ちの整理状態を確認するために、パートナーに話したくなります。
どういうことが原因で問題が発生したのか、話してくれる時まで待つだけです。
彼から話したくなったタイミングで、じっくりと聞き役になり、必要であれば彼が求めているであろう「賛同」や「共感」の言葉を添えてあげれば嫌な気持ちになることはありません。
励ましの中に忠告や指摘を含めない
もしも悩みの原因は彼に問題があると思ったとしても、励ましたい時には「それはあなたに問題があると思う」とか「それが間違いじゃないの?」などの指摘は含めない方が良いです。
ほんとうに彼を大切に思うから、厳しいことも言ってあげなくてはいけないという責任感から、つい厳しい指摘や忠告をしてしまう気持ちもわかりますが、プライドの高い男性は一気に反論モードにスイッチが入り、ケンカになる危険性があります。
彼の欠点や短所を見て見ぬふりするのではなく、元気になって欲しくて励ますのなら、彼がさらに落ち込むようなことは別の機会まで持ち越してもいいのではないでしょうか。
サインを見逃さないこと
基本的に男性は愚痴を言いたがらないし、彼女や奥さんに弱いところを見せないように無理したがる人が多いようです。
だから悩んでいることを知られないように黙り込んだりするのではないでしょうか。
そういう時にはそっとしておき、事後報告でも話したくなった時までそっとしておけば良いのですが、彼が助けを求めているサインを見逃してしまうと、心の距離が急に離れてしまう恐れがあります。
そっとしておいて欲しい時と救いを求めている時の違いを見抜くことは、彼女や奥さんのようにそばにいる人じゃないとできないことです。
・笑わなくなった
・上の空になる時間が増えた
・寝つきが悪い
・夜中に目が覚めている
・言葉が荒くなった
・何か言いたそうなのに言わない
以上のような変化を見逃さないようにして、彼が救いを求めている時には、迷わずに手を差し伸べられるようになって欲しいと思います。
まとめ
どれほど普段から強がっている彼でも、ほんとに悩んで弱っている時には、彼女の存在によって癒されると思います。
でもそれは、励ましの言葉が欲しいわけではないかも知れません。
彼が何を欲しがっているのか、それがわかるようになれば励ましたのに怒らせるような問題は生まれないはず。
励ましは言葉ではなく、そっとしておくことも大切なのです。
自己満足のための励ましになっていないか、思い返してみてください。