生涯未婚率が30%を超える?2030年に予測が現実になると?

家族

生涯未婚率の推移を予測した厚生労働省の数値は、これからの日本の存続を危ぶむ声が大きくなるほどの驚きの数値です。

なんと2030年には独身男性の3人に1人が一度も結婚したことがない生涯未婚者になるという予測です。

2030年なんて、まだまだ先のことでしょ!と思うかも知れませんが、2020年の東京オリンピックから10年後です。

東京オリンピックが予定通り開催されるかどうかわかりませんが、とにかく10年なんて未来の話ではありません。

あっという間ですよ。

生涯未婚率が2030年までに下がるということは期待できませんし、離婚率も下がることも期待できません。

独身でいたい人が増えるのは、自由に生活したい人が増えているという一面もありますが、結婚したいのにできない人もいるので、そこは問題ですよね。

2030年に生涯未婚率を上げる結果に貢献することになる40代、50代の独身男性の本音を探ってみました。

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結婚の必要性を感じない

40代から50代の独身男性が「結婚したい」と痛感するのは、身体の具合が悪くなって、一人で寝込んでしまう時だと言います。

いつもは感じない心細さが湧いてきてしまうのでしょう。

しかし、一人で家事もこなせるし、独身生活に何の不便さも感じていなければ、少し体調が悪くなっても、回復すれば結婚の必要性なんて忘れてしまいます。

これは40代~50代という肉体的にも充実している世代だからではないでしょうか。

60代以上のシニア世代の独身男性は、老後の生活への不安が大きくなります。

生涯独身を通すつもりだったのに、自分が老いてきて初めて結婚願望を持つことになる男性も少なくありません。

結婚は合理的ではない

結婚すると、自分の収入で家族を養わなければいけないから、貯蓄もできなくなる。

自由な時間も無くなるし、家族サービスのために仕事への労力を削らなければいけなくなる。

結婚したことがないのに、周りの既婚者たちの愚痴を鵜呑みにして、結婚は合理的ではないと考えてしまう男性は少なくありません。

若い世代の男性の中には、「結婚はコスパが良くない」とハッキリ言ってしまう人も増えています。

既婚者の愚痴の中には、幸せな気持ちをそのまま表現するのは照れくさいから、照れかくしのために愚痴っていることもあります。

合理性では計れないことがあるはずなのですが、コスパが良くないとか、買い物する時のような感覚で結婚を評価してしまう人がいるのですね。

結婚に魅力を感じない

生涯未婚率は、1985年くらいまでは男女ともに5%前後でした。

ところが1990年くらいから男性の生涯未婚率がどんどん上昇して2000年には12%を超えています。

女性の生涯未婚率も少しずつ上昇していますが、男性と比較すると20%を超えることはありません。

1985年と言えば、日本がバブルに沸いた頃です。
バブル期の景気の良さは、個人の生活を変えてしまったのかも知れません。

それまでは、趣味を楽しむ余裕もなく一生懸命働いていた男性たちが、自分の生活を自分のためだけに楽しむことに目覚めたのではないでしょうか。

結婚してしまうと、趣味にお金を使えなくなる。
自由に時間を使えなくなるなど、結婚よりも魅力のある趣味があれば結婚願望が薄れてしまうのも仕方ないでしょう。

お金のことが心配

ここまでは、生涯未婚率を積極的に上げそうな理由をあげてきました。

ここからは結婚したくないわけじゃなく、結婚したくてもできない理由です。

非正規雇用が増えて、収入が不安定な人は、結婚することに臆病になっても仕方ありません。

いつ仕事を失うかわかりませんし、正規雇用に比べて収入が低いので、自分の収入では結婚は無理だと考えてしまうのです。

非正規雇用と正規雇用では、年収の差が300万円もあるというデータがあります。

ある調査では、正規雇用の平均年収が468万円に対して、非正規雇用の平均年収は168万円です。

この調査は男女別ではないですが、それにしても格差が浮き彫りになっています。

非正規雇用で働き続けている30代が多いのですから、結婚できないと思ってしまうのも理解できますね。

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出会いがない

今は男女の出会いのチャンスは増えているような気がします。

SNSを通じて恋愛して結婚するケースも珍しくないのですから、昔よりも出会いのチャンスが多いはず。

ですが、男女の出会いの場が増えれば増えるほど、消極的な性格の男性は出会いを作ることができません。

自分からアピールすることが苦手な人には厳しい時代なんですよ。

昔は良くも悪くも、お節介な人が必ず身近にいて、年頃になると縁談の世話をしたがります。

職場にもお節介な上司とかいて、結婚の世話をしたりするのも普通にあったようです。

ところが、今はそんなことすると嫌がられます。

職場の上司が縁談も持ち出したりすると、セクハラとかパワハラに触れるかも知れないので、怖くてそんなことできなくなってしまいます。

出会いのチャンスはいくらでもありますが、そこに踏み出せる積極性がなければ、逆に出会いのチャンスは少なくなってしまうのです。

結婚願望を持たない理由と晩婚化について

まとめ

生涯未婚率は5年に1度の国勢調査の結果からデータを出しています。

2015年の結果で男性の生涯未婚率が23%を超えているので、2030年には30%に近づくと予測されています。

深刻な問題ですが、個人レベルでは周囲の独身男性に結婚の良さを伝えることぐらいでしょうか。

既婚者のみなさんは、独身の人に結婚生活の愚痴を言い過ぎないように気をつけましょうね。

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