PTAやめたと表明する人に対する賛否両論について!任意参加なのに

悩み

PTAに関する問題は、このブログでも取り上げたこともあります。

子供が学校に入学すると、この問題に直面するので、親になれば気になることです。

じつはSNSでは、#PTAやめた というタグをつけて発信している人が増えています。

PTAやめたことを表明する人や、PTAをやめようか悩んでいる人が主に発信しているのですが、PTAやめたと表明している人に対して、厳しく批判している人もいるのです。

この論争は町内会などの自治体と同じく、終わりのない議論を生むので、あまり関わらない方が身のためだと思って静観している人の方が多いでしょうね。

ですが、PTA問題が子供を育てる親世代を分裂させる原因を作るのかも知れません。

町内会などの自治会と同じく、加入は任意のはずなのにどうしてもなくならないこの問題について、もう少し掘り下げてみることにしました。

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PTAについて話しただけで

あるPTA役員経験者が体験したことです。

その人がPTAに選出されて初めての役員の集まりで、他の役員の人たちから「PTAの役員を快く引き受けない保護者の気持ちが理解できない」という不満の声に対して、「PTAはそもそも任意の団体だから、加入しなくても問題はない」と発言したことがきっかけで、ひどい嫌がらせを受けたという事例があります。

この人は保護者と教師の協力がPTAを支えていることはわかっていたのです。

PTAという組織の活動が、学校運営に役立っていることも十分理解しています。

だからこそ、自分も消極的に考えずに役員を引き受けようと思ったのです。

ただPTAの参加について疑問を持ったことがあれば、誰でも調べてみることですよね。

任意の団体ということは間違いありません。

しかしPTAの活動に努力してきた保護者たちにとって、任意の団体と言われたことは「必要じゃない」と言われたような気がしてしまったのです。

自分たちが頑張っていることを否定されたみたいに感じて、それが怒りに変わってしまいました。

その後、匿名で嫌がらせの手紙を夫の親の家に投函されたりしたこともあったとか。

一度でも「PTA否定論者」「PTA不要論者」というレッテルを貼られると、その後にどれほどPTAの仕事を頑張っても認めてもらうのは難しいようです。

悪質な嫌がらせをするような人がいれば、PTAは恐怖の団体と思われてしまうのです。

PTAは原則全員参加という通知

学校に入学すると、自動的にPTAに加入しているケースも少なくないですが、加入届を出すケースもあります。

参加が強制じゃないのなら、加入を辞退したいと考えている保護者は少なくありません。

しかし「PTAは原則保護者の方全員に加入していただきます」という文言の書かれた通知書とともに加入届が配布されれば、それはもう強制と受け取られても仕方ないのですよね。

しかし法的にはなんの強制力もないので、断っても問題なく、PTAに親が加入しないことで、何の不利益も被らないことが原則であるべきです。

ですが学校側から「原則保護者の方全員に・・」などと通知されれば、子供を人質に取られたように感じてしまう親は、嫌々ながら加入しなければいけなくなるのです。

PTA不加入の人を批判する意見

SNSで #PTAやめた とか #PTA退会 などのタグをつけて発信している人たちは、PTAに疑問を抱いている人だけじゃなく、PTAに参加しない人に対するバッシングもあります。

これは町内会問題に非常に共通することが多いのです。

PTAも町内会も任意の団体として、会員から集める会費で運営するのが基本です。

町内会ではその地域のために会費を使います。

PTAは子供たちのために使います。

例えば卒業時の記念品とか、卒業証書を入れる筒などはPTAから贈られることが慣例となっている学校が多いです。

PTAに加入しないし、会費も払っていないのに、記念品などは他の子供と平等にして欲しい!というのは自分勝手ではないのか?というバッシングがあるのです。

町内会の加入しないのに、町内会が管理するごみ収集所を利用させろという主張に対して批判するのと同じようなことです。

そもそも、任意の団体なのに加入しないと不都合が生じること自体が問題なのに、そこには目を向けないのでいつまでも問題が解消しないのです。

PTAを改善することはできないのか

PTAやめたという発信をしている人は、PTAを否定しているわけじゃなく、PTAの活動をもっと今の時代に沿ったものに変える必要性を訴えています。

PTAの活動を見直して、働きながらでも参加しやすく改革する必要があると考えています。

PTAの活動に問題が起こるのは、主に人間関係です。

ママ友同士のバトルに発展したり、陰湿なイジメも横行しています。

PTAの人間関係のストレスが原因でうつ病になってしまった人もいるほどです。

そんな人間関係の闇を作り出すようなPTAは必要ないと考える人がいても不思議ではありませんね。

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PTA内で起こるトラブルの根底にあるもの

PTAの中で起こるトラブルは、それぞれに家庭の事情が違うのに、強く発言できる一部の人たちに左右されてしまうことがきっかけで起こります。

日本人は事なかれ主義というか、本心を口に出さないタイプが多いので、集団の中でハッキリ意見を言える人がいると、自然のリーダー的な立場になります。

もしもそのリーダーになった人が専業主婦だったら、働いている母親がPTAの活動に協力しないことを批判する傾向があります。

逆にリーダーになった人がバリバリと仕事をしている有職主婦だった場合は、時間に余裕のある専業主婦に頑張ってもらいましょう!という圧力をかけることもあるのです。

子供の親という立場は同じでも、家庭の事情、仕事の事情は人によって違います。

それを理解し合い、支え合って、お互い様で成り立つのが任意のPTAが上手くいく秘訣です。

多様なライフスタイルを理解し合うことができないと、これからもPTAの問題は改善できないでしょう。

第一声を発する勇気を持てる?

どれほどPTAという組織に対して疑問を持っていても、それをはっきり口に出して言える人は限りなく少ないと思います。

それは町内会問題とは違い、子供という大切な存在がいるからです。

自分がPTAに対して問題提議をしてしまったことがきっかけで、子供が不利益を受けるのは親としては絶対に避けたいと思うでしょう。

そして、PTA問題は子供が学校を卒業すれば終わることです。

ずっと続くわけではなく、何年間のうち1年か2年のことなので、ガマンすれば済むと思って誰もが本音を表に出さずにいるのです。

どんな小さなコミュニティでも、同じ考えの人ばかりではないので、意見の相違が生まれます。

その時に納得できないことでも、協調を重視するのか、それとも納得できないことははっきりとモノ申すのかは、その人の勇気次第だと思います。

私はすごく小心者なので、とても「PTAは不要です」とは言えませんでしたが、本心では「誰かがそう言ってくれないかしら」と微かな期待をしていました。

きっと私と同じように思っていた人は少なくなかったでしょう。

それでも誰も第一声を上げる勇気がないので、何十年もPTAは続いているのではないでしょうか。

まとめ

PTAの加入トラブルは、裁判にまで発展したケースはすくなくありません。

本来は任意なのに強制と勘違いさせるようなこと自体は加入自体を無効にできる判例もあります。

会費も返還請求できるのですよ。

PTAの役員をやってみて、思っていたよりも楽しいことやメリットが沢山あってよかったという人もいますが、これは人との出会いによって全く違う結果になることもあるのです。

ある意味、運によって左右されるのです。

PTAのトラブルで、自分の生活をダメにしてしまうような結果を招きそうなら、PTAを退会するという方法も選択できます。

もしもその選択を考えるのなら、PTAをやめたことで子供が不利益を受けないように、あらかじめ自治体に相談しておくこともお忘れなく。

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