母子家庭でも、子供にはできるだけのことをしたいと思って頑張っているシングルマザーの人たちが沢山います。
母子家庭だから教育も満足に受けさせられないなんてことにならないために、必死で頑張っているんです。
それなのに、母子家庭の子供が義務教育以外に習い事をすると世間から批判されるのでは?と不安を抱えているシングルマザーの方がかなりいるようです。
なぜ母子家庭の子供が習い事をすることが批判の対象になるのか、私自身の経験も交えて考えてみました。
母子家庭で手当を受けている
子供がいる家庭に支給される児童手当とは別に、母子家庭や父子家庭には児童扶養手当が支給されます。
もちろん、無条件で受け取れるわけではなく、収入や生活の状況などを報告して、条件に当てはまった場合だけ受け取れるお金です。
ちなみに現時点(2018年3月)での全額支給だと1ヶ月42,290円(1人に対して)くらいです。
2人目は9,990円、3人目以上は5,990円です。
子供の成長のため、ひとり親世帯の生活の安定のため、そして自立を支援するために設けられている制度です。
ところが、この児童扶養手当を受け取っていることに対して、一部では心無い声を向ける人がいます。
自分のわがままで離婚したのだから苦労するのは当たり前なのに、私たちの税金が使われていると考える人がいるのは事実です。
実際にそう言われた経験がありました。
しかし、この児童扶養手当は子供のために支給されるものです。
親の事情は子供には関係ありません。
この国をこれから支えていく子供たちが、家庭に事情で生活に困窮することがないように設けられた制度ですから、何も後ろめたいことはないのです。
しかし、税金を使って生活しているのに、子供に学校以外の習い事をさせるのはどうなんだ?と思う人がいるのも、悲しいですがまた事実なんです。
習い事にかかるお金について
母子家庭で児童扶養手当を受け取っていても、習い事をさせちゃいけないなんてことはありません。
習わせないといけないわけでもないし、それはそれぞれが考えることです。
例えば学習塾以外でも、スイミングスクール、習字、そろばん、バレエなど、子供の習い事は色々あります。
生活するだけで余裕がないとしても、子供のために節約をして費用を捻出しているシングルマザーの知人もいます。
昼間の仕事以外に、アルバイトを複数掛け持ちして娘が希望したピアノ教室の月謝を頑張って稼いでいるシングルマザーもいます。
そんなに大変な思いをしてまで、どうして習い事をさせるの?と理解できないかも知れませんね。
その理由は、子供には他の子供たちと同じようにやりたいことをさせてあげたいという気持ちだけではないでしょうか。
母子家庭になる理由は色々ある
今は3組に1組が離婚する時代です。
母子家庭も父子家庭も珍しくないのですが、それでも世間では色んな見方をする人がいます。
離婚した理由も知らないのに、
「わがままだ」
「子供のためにガマンするべきだ」
なんて言われたりします。
結婚生活に不満を抱えている人は多いと思いますから、自分はガマンしているのに・・。
そんな不満が方向を変えてシングルマザーに向かってくることがあるのです。
私はいちいちそれに対してムキになって反発するのも疲れるし、面倒だったのでスルーしていましたが、知人のシングルマザーの中には日ごろから周りのママ友に気を使いまくっていました。
児童扶養手当は受け取らずに、父親の養育費と自分の収入だけで子供を育てていると言い張っていました。
何ともやり切れない話です。
生活に余裕があれば手当は受け取れない
ヤフーの知恵袋などでは、母子家庭で児童扶養手当を受け取っている人が子供に習い事をさせることについて疑問を感じている人の質問が多数見られます。
しかし児童扶養手当を受け取るには収入の制限があるんです。
高い収入を稼いでいれば母子家庭でも父子家庭でも手当は支給されません。
だから手当を受け取っている場合は裕福とは考えにくいです。
その中で節約したり、収入を少しでも増やす努力をして習い事をさせようと努力しているのに、とても悲しくなります。
ただ、世の中には子供のための児童扶養手当を自分の遊ぶお金に使ってしまうようなひどい親がいます。
そのようなごく一部の人のケースを見て、児童扶養手当に使い方に対して世の中の目が厳しくなっていると思うのです。
子供は未来の希望
母子家庭を経験してきた私は、どうしてもシングルマザー側の気持ちに共感してしまいます。
でも、敵とか味方とか対立するのは何も良いことを生み出しませんよね。
自分の子供だけじゃなく、これから老いていく大人は、子供たちが頑張ってくれないと老後の生活も厳しくなる一方でしょう。
子供たちを応援することは、自分のためになると思えば、腹も立たないと思います。
情けは人の為ならず ということわざがありますよね。
人に情けをかけるのは、いずれまわりまわって、自分のところに返ってくるということです。
自分たちが納めている税金を、母子家庭の子供の習い事に使われていることに腹を立てているよりも、自分が役に立っていると思った方が気分爽快になれるはずです。
ぜひそう考える方向を変えて欲しいと願っています。
まとめ
母子家庭でも、子供を立派に育てていこうと頑張っているシングルマザーを応援する気持ちを持って欲しい。
自分が望んでいなくても、シングルマザーにならなくてはいけなくなった私は、これからもシングルマザーを応援する気持ちを持ち続けていこうと思っています。