子育てに悩みはつきものですよね。
子供は1人1人個性があるので、どんなに育児経験が豊富なベテランママだって、悩みがゼロになる日はないでしょう。
しかも、今の子育て世代は働きながら家事と育児をしている女性がとても増えているので、悩みを抱えていてもゆっくり相談することもできないまま日々を過ごしているママが多いと思います。
もしも自分の娘が育児に悩んでいたり、仕事や家事と育児のバランスでヘトヘトに疲れ切っているとすれば、親としては何か手助けしたいと思いますよね。
ですが、嫁いだ娘のどこまでサポートしていいのか、少し難しい面もあります。
お姑さんに対する遠慮や、義理の息子さんへの配慮など。
今回は、育児に悩んでいる様子の娘さんをサポートする時のポイントをまとめてみました。
育児の悩みを抱える娘をサポート
育児の悩みは、母親が孤独に陥ると危険です。
悩み過ぎてしまうと、子供と上手く接することができなくなり、子育てと向き合えなくなることもあるからです。
ですが、育児の悩みを素直に家族や友達に話せない人も多いようですね。
なぜ一人で抱え込んでしまうのでしょうか。
SOSのサインを出さない理由
育児に悩んでいる時に、一番頼りになるのは実の母親だと答える人が大半だと思います。
母親は育児の経験があるわけですし、自分の親なので甘えやすいはずです。
それなのに、自分の母親に素直に相談できないとすれば、何か理由があるはずです。
色んな理由が考えられるにしても、一番心配なのは、責任感が強すぎて弱音を吐けないことです。
「母親がクヨクヨしてたら子供が不安になっちゃう」
「みんな頑張っているのに自分だけ弱音を吐けない」
このように、自分だけで抱え込んでしまうタイプなら、とても心配だと思います。
子供の頃から真面目で、親に甘えることも少なくて、親を困らせることが少なかったタイプの人に多いのです。
自分だけで抱え込むので、親でも娘が悩んでいることに気が付きにくいと思います。
離れて暮らしているなら、さらに気が付きにくいでしょう。
もしも娘さんが口に出さなくても、悩んでいたり、疲れている様子がみられたのなら、早めにサポートする方法を考えましょう。
姑に遠慮している場合
もしもお姑さんに遠慮して、実家の親にサポートをお願いできないのなら、娘さんの立場が悪くなるようなことは避けたいでしょう。
同居しているのなら、手伝いに行くこともできません。
そういう場合は嘘も方便です。
親の具合が悪くて、少しお世話するために実家に戻りたいという口実を作ってみてはどうでしょう。
深刻な病気ではなく、「腰を痛めた」とか「足をくじいた」くらいなら、数日で治ったことにできます。
歩くことに少し支障が出てしまったので、お世話するという口実を作るのです。
「嘘をつくなんて・・」と何となく後ろめたく感じてしまうかも知れませんが、一人で苦しんでいるのに、誰も救いの手を差し伸べない状態を放置するわけにはいかないと思います。
ほんの数日でも、実家でのんびり過ごすだけで、きっと気持ちにも余裕が生まれるのではないでしょうか。
夫に気をつかっている場合
夫に気をつかって実家に助けを求められないケースは、義理の息子が妻の親をどう思っているのかによって対応を考えないといけません。
妻の親を嫌っているなら、娘のためにしたことで夫婦仲が悪くなるかも知れません。
嫌っているわけじゃないとしても、家事分担もせずに、ワンオペ育児させていることを知られたくなくて妻の実家からサポートを受けたくないのかも知れません。
前者の場合は、サポートしていることがわからない方法を探さないといけません。
たとえば、娘の負担を軽くするために、ハウスキーパーなどの費用を負担するのもいいですよね。
ベビーシッターの費用を負担するのもいいと思います。
夫が仕事で不在の間に、少しでも身体を休められるように考えてあげましょう。
一人で全てを抱え込んで疲れ切っていると、睡眠時間も慢性的に不足しているでしょうから、ベビーシッターさんに来てもらって、ゆっくり昼寝するだけでも随分違うはずですよ。
もしも妻の親を嫌っているわけじゃなく、妻に甘え過ぎていることを知られたくなくてサポートを拒んでいるのなら、少し強引にでも娘の家に数日滞在してしまうのも1つの手です。
家に滞在できないのなら、近くに宿を見つけても良いでしょう。
夫に遠慮して親に助けを求められないのは、心も身体もかなり切羽詰まっているかも知れません。
少しくらい強引でも、娘のそばにいてあげられるように行動しても良いのではないでしょうか。
親に遠慮している場合
親に素直に悩みを話せないのは、それまでの親子関係も影響していると思います。
あまり親に頼ってはいけないと思うような家庭だったのではないでしょうか。
たとえば母子家庭で母親が一生懸命に働いて育ててくれたという感謝が強いと、結婚した後まで心配をかけられないと思ってしまうのかも知れませんね。
両親の夫婦仲があまり良くなかったとか、経済的に余裕のない暮らしをしてきたなど、子供の頃から否応なく自立心が養われてきた娘さんは、なかなか助けを求めないと思います。
ですが、子供を育てていると、自分だけが強くても悩んでしまうこともあるのですよね。
どんなに強い母親でも、育児の悩みは乗り越えられない時もあるのだと、弱音を吐きやすい状態を作ってあげることが必要だと思います。
娘さんが幼かった時に悩んでいたことを話題にしてみたり、親として後悔していることなどを話してみると、言い出しやすいのではないでしょうか。
自分を追い込む性格なら要注意
娘さんの性格は、親であればよくわかると思います。
ただ、母親になった娘は強くたくましく感じることもあり、余計な手出しはしてはいけないと考えてしまうのもわかります。
ですが、自分が親になったばかりの時の気持ちを思い出してみましょう。
不安で仕方なかったはずです。
心細くてたまらなかったのではありませんか?
もしも弱音を吐かないから大丈夫だと思っているのなら、もう少し深く心の内を想像してあげて欲しいのです。
真面目で責任感が強くて、親へも本心を見せられないまま1人で抱え込んでいると、どんどん自分を追い詰めてしまいます。
そばにいるだけでもいいし、寄り添える気持ちが伝わるようにしてあげましょう。
まとめ
育児疲れや悩みがあっても、誰にも助けを求めないまま孤独な育児をしていると、どんどん内向きになってしまいます。
外に目を向けると、自分だけが悩んでいるように感じてしまい、さらに落ち込んでしまうこともあるのです。
とにかく孤独にさせないことが大切なので、そばにいられない時でも電話やメール、チャットなどで寄り添ってあげてください。
育児に一段落するまで、素直に助けを求められないタイプの娘さんはとくに注意深く見守ってあげてくださいね。