子供を公園で遊ばせていると、同じ年齢くらいの子供たちがいつの間にか一緒に遊んでいるのを見て、微笑ましく思ったりします。
そのうち顔見知りのママさんたちも増えてきて、ママ友ネットワークが自然に作られることもあるでしょう。
まだ幼稚園に入る前でも、同じ年齢の子供同士で遊べる環境があるのは良いことですよね。
ですが、子供同士はいつでも仲良く遊べるわけではありません。
私も子供が幼い頃に経験がありますが、子供同士がケンカしてママ同士が微妙な空気になってしまうこともあるのですよね。
誰でもあることだと思いますが、ママ友の関係って難しいのですよね。
もしも我が子が他の子供に対してイタズラしたり、意地悪とも思われるようなことをしてしまった場合には、どう謝ればいいのか考えてみました。
公園での出来事
今回は実際のお悩みから考えてみます。
Aさんというママは2歳の息子を連れて近所の公園によく遊びに行きます。
午前中に公園に行くと、いつも同じ年齢くらいの子供が10人前後遊んでいるので、顔見知りです。
ママさんたちともお話するようになり、何人かとはLINEの交換もする仲になっていました。
ある日、いつものように公園で子供を遊ばせていると、砂場で遊んでいるBさんの息子さんにちょっかいをかけるので「やめなさい」と注意しました。
それでもやめないので、Aさんは我が子の手を引いて砂場から出しました。
しばらくすると、また砂場に入ってBさんの息子さんが遊んでいるのを邪魔して泣かせてしまいました。
Aさんは子供に「ダメでしょ」と注意して、Bさんに「ごめんなさいね」と謝りました。
Bさんはひきつったような笑顔をして、そのまま子供を連れて公園から帰ってしまったのです。
残されたAさんは、その場に居合わせた他のママさんたちの視線が刺さるように痛く感じて、子供を連れて公園から帰りました。
このようなことは、小さな年齢の子供同士ならよくあることだと思います。
このケースのAさんのとった行動は問題なかったのか、考えてみましょう。
その場で謝罪するだけでいいの?
子供同士が小さなことで争ったり、ケンカになるのはよくあることです。
おもちゃや遊具の取り合いなどは、子供同士が人と接することを学ぶ上でも必要なことです。
ですが、相手が嫌がっているのに繰り返し同じことをしてしまった今回のケースでは、しっかりとその場で謝らなければいけないと思います。
子供の前でも、親が頭を下げて謝っているのを見せることは大切なことです。
自分がいけないことをしたから、ママが謝っている姿を見ることになるので、反省を促す意味では重要です。
相手がケガをしたりするような事態になれば、その場の謝罪だけでは済まないでしょうが、今回のケースでは公園でのやり取りでしっかりと相手に謝罪の気持ちを伝えることができれば、それだけで済む話だったのではないでしょうか。
関連記事:子供のお友達の中に行儀の悪い子が!出入りを断るのは失礼なこと?
家まで謝罪に行くべき?
ママ友同士の関係性にもよりますが、顔を見て謝罪しても許していない雰囲気だった場合は、後から自宅まで謝罪に行くべきなのか迷うでしょうね。
そのままにしていると、また公園で顔を会わせた時に気まずくなります。
だからと言って、子供が遊びに行きたがるのに、家に閉じ込めておくこともできないので、やはり許してもらいたいと思いますよね。
ですが、今回の場合は自宅まで謝りに行く前に自分の言動が間違っていなかったのか、よく考えてみる必要があるのではないでしょうか。
なぜBさんはその場で「ごめんなさい」と謝っているのに、ちゃんと許す態度を見せてくれなかったのか・・という点です。
その理由が理解できなければ、自宅に謝罪に行く意味はないと思うのです。
A子さんが子供を連れて自宅まで謝りに行けば、B子さんは許すしかありません。
「気にしないでいいですよ」とか「また遊ぼうね」などと返答するしかないと思うのです。
ですが、本心では許していないはずです。
それはA子さんの言動を振り返って考えてみましょう。
大切なことは子供への注意の仕方
A子さんとB子さんとの間に起こった今回のことは、幼い子供を育てていれば、よくあります。
だからA子さんがそれほど悪いわけでもないのに・・・と思うかも知れません。
たしかにそんなに大きなトラブルではないので、B子さん側に問題があるようにも感じてしまう人もいるでしょう。
ですが、B子さんが怒っているのはA子さんの子供ではなく母親の態度ではないでしょうか。
友達が嫌がることを何度もしているのに、「やめなさい」と「ダメでしょ」だけでは子供には通じません。
とくに母親は日ごろから口癖のように「やめなさい」とか「ダメでしょ」と言っていることが多いので、子供は慣れっこになっていると効果はないのです。
実際にA子さんの子は、「やめなさい」とか「ダメでしょ」と言われても手を引かれて離すまで効果はなかったのです。
B子さんは、子供同士でも相手が嫌がっていることをしつこく繰り返すようなことには厳しく対処して欲しいと思っているのではないでしょうか。
「○○ちゃんが嫌がっているでしょ。あなたも嫌なことを何度もされれば嫌でしょう。だからやめなさい」ときちんと言葉にして子供に言って聞かせて欲しかったのではないでしょうか。
子供が間違ったことをした時に、「この人は大丈夫」と思える親じゃないと感じたので、B子さんは距離を置きたくなったのです。
もしも自宅に謝りに行くのなら、子供に謝らせるよりも自分の態度を改めるべきだったと伝える必要があると思います。
似たようなケースの体験談
私も子育てしている時に似たような経験があります。
公園で顔見知りになった親子が同じマンションの人だったので、お宅へ遊びに行った時のことです。
そのママさんは家で内職をしていました。
私たち親子が遊びに行くと、内職を始めたのです。
子供同士で遊んでいるし、私が見ているから安心して作業できると思ったのでしょうが、そのうちにおもちゃの取り合いでちょっとケンカになって、うちの子を押し倒してしまいました。
家具で頭を打って大泣きする息子の声に驚いて、そのママさんが慌てて見に来ましたが、その子は何も言いません。
おもちゃの取り合いで押されて倒れたことを伝えて、頭を打ったので心配だから病院に連れて行くと言ってその家を後にしました。
うちの子はまだ2歳になる少し前でした。
私もそばにいたのに倒れる前にに防げなかったので責めるつもりもなかったですが、嫌な気持ちになったのは記憶しています。
内職するために私たち親子を家に呼んだのか・・とも思ったりして、二度と家に遊びに行くことはないと心に決めました。
その日の夜に、ご主人がお子さんを連れて謝罪に来ました。
幸いにもうちの息子の頭にはタンコブができただけで、大事には至らなかったのでそのまま謝罪を受けましたが、その後は疎遠になったのは仕方なかったと今でも思っています。
ママ友付き合いをしない人でも、子供同士の接点は切れないので、何かあった時にはきちんと子供に言って聞かせることが大切なことなのでしょうね。
まとめ
子供同士のことですが、親の気持ちとしては、やはりわだかまりが残るのは相手の親の態度だと思います。
子供から目を離している間に、他の子供に何をするのかわからない年齢です。
親がきちんと子供に言い聞かせてくれるのなら、少々のトラブルがあっても付き合える人だと判断できるのではないでしょうか。