人間関係をより良いものにしたいのなら、人との距離をなくして、何でも話せる関係を作ることが大切・・・だと思いますか?
そういう人がいるのは良いことだけど、誰とでもそうなれるわけじゃないですね
適度な距離感を保った方がいい関係が続くこともある・・いやむしろそっちの方が良好な人間関係かもね
わかっている人はわかっているんですよね。
人間関係には適度な距離感が必要だということは。
しかし、日常の中では自分が思ってもいないところで人間関係が壊れるようなきっかけがあります。
たとえば?
それは職場などでの何気ない会話の中で、休暇の理由を話してしまったりすると、休み明けにガラッと周囲の雰囲気は変わってしまうようなことがあります。
でも、有給休暇をとるときには、理由を話すでしょう
なるほど・・・
そう考えている人がいるわけですね。
まずはその誤解から解いていきましょう。
その前に、前回の記事はこちらです。
有給休暇の理由
まずはじめに、有給休暇を使うときに、上司へ休暇の理由を伝えて申し出ないといけないという思い込みをしている人はまだまだかなり存在します。
これは誤解です。
有給休暇は労働基準法に定められている法的なルールであり、有給休暇は労働者の正当な権利です。
休暇の理由を申し出る必要はなく、もしも理由を求められて答えなければ休暇を使えないというような待遇は、明白な労基法違反になるのです。
労働基準法39条1項には「有給休暇を与えなければならない」とありますが、そこには休暇取得の理由が必要とは一切書かれていないのです。
つまり、「有給休暇を取ります」だけで問題ないわけです。
ここで理由を聞かれた場合は「私用です」だけで、他になにも伝える必要もないのです。
上司が理由を聞くこと自体が法律に反するわけではないので、理由を聞かれたからと大騒ぎしてはいけませんが、答えなかったら休暇を与えないというのは、法的に問題があるので然るべきところに相談しなければなりません。
という基本をまず押さえておきましょう。
理由を言わない理由
同僚など職場の仲間が有給休暇をとると聞けば、自然に「どこか旅行でも行くの」とつい聞いてしまいますよね。
これはほんとに会話の中の自然に流れなので、それは仕方ないと思います。
しかしこの時に正直に話してしまうことで、要らぬ妬みを向けられてしまうことがあるのです。
旅行を理由にすれば「なぜそんなお金があるのか」など、邪推されて変な噂でも立てられてしまえば、ものすごくメンドクサイことになります。
例えば家族のことで帰省するとかでも、実家のこととか聞き出そうとされてメンドクサイことになるかも知れません。
例えば趣味、資格取得、習い事など理由はどうであれ、それを言ってしまうと勝手に「マウント取られた」と僻んで妬む人間が少なからず存在するのです。
それに、旅行や帰省だなんて口を滑らせてしまえば、職場の皆さんにお土産を買ってこないといけなくなったりするので、余計な出費になりますよね。
秘密にするのは気が引けると思っても、正直に伝えることが相手を安心させるとは限らないのです。
そもそも有給休暇は誰もが持っている権利なので、その休暇をどう使おうと自由であり、誰に遠慮することもないのですが、責任感の強い人は休むことへの罪悪感のようなものもあるのか、理由をきちんと伝えて休んだ方が気がラクだと思ってしまうのではないでしょうか。
どう言えばいい?
では、有給休暇を使う際に理由を聞かれたら何と答えるのがベストなのか・・
上司へは「私用です」だけでOKなのは先ほども書きました。
しかし同僚へ「私用」というのはちょっと冷たく感じるかも知れませんね。
相手が変に邪推しないためには、余計なヒントを与えてはいけないので「ちょっと用事がある」くらいでそれ以上は言わない方が賢明です。
それでも根掘り葉掘り聞こうとする人は、かなりの高確率で人のことが気になって仕方ないタイプですから、そういう人には尚更言わないように気を付けましょう。
まとめ
同じように権利があるはずなのに、なぜか人の有給休暇を気にするようなタイプは、仕事中も人のことばかり観察しています。
そういう人間はどこにでも一人や二人は存在するもので、トラブルが大好物なのです。
余計なことを言ってしまった・・・と後悔しないためにも、有給休暇の理由は職場の人には伝えない方が良いのです。