支配したがる人間は、どんなところにも存在します。
学校にも家庭にも職場にも・・。
問題なのは、初対面からいきなり「支配したがる人」の顔を見せないので、親しくなってから正体が見えることです。
学校や職場などで接しなければいけない人が「支配したがる人」だった場合、どう付き合えばいいのか。
支配したがる人にしてはいけないことを考えてみましょう。
支配したがる理由
まずは、支配したがる人の心理を理解することから始めます。
人を支配したがるのは、それなりの理由があります。
自分の思うままに人を操ることに喜びを覚えるのは、もしかしたら人間の本質にあるのかも知れませんが、それが表に出るのは自分に自信がないからです。
人を支配して従わせることで、自分の弱さや欠点がカバーできると勘違いしてしまうのです。
つまりは、支配したがる人ほど自分に自信を持てずにビクビクしているのでしょう。
支配をしていないと、自分が潰されてしまうのではないかという怖さがあるのが支配したがる理由なのです。
支配したがる人の特徴
支配したがる人には、大きく2つの特徴があります。
1つは些細なことでも大げさに怒ったり、いつまでも説教を続けることです。
高圧的な態度で怒られるのは、誰でも嫌な気持ちになります。
嫌な気持ちになるだけじゃなく、怖さも感じるのではないでしょうか。
少しでも恐怖心を感じれば、それが重なると徐々に「怒られたくない」という気持ちが強くなっていきます。
それが支配につながるのです。
二つ目は、とにかく細かく管理したがります。
何事も自分に報告しないと機嫌が悪くなります。
職場や学校で先輩や上司など上下関係で目上の立場の人から、細かく管理されると無視するわけにもいかないので、突っぱねることもできません。
こうして細かく管理されているうちに、徐々に支配されてしまうのです。
してはいけないこと
支配したがる人に対して、してはいけないことがあります。
一般的に考えれば、支配したがるような厄介な人に対しては正しい対応のように思いがちですが、それが逆効果になる2つのことを見ていきましょう。
言い返さずに黙ってしまう
細かく管理したがり、少しのミスや遅れに対して必要以上に責め立てるような人には、ムキになって言い返しても余計に火に油を注ぐようなものだからと黙ってしまう。
何も言い返さずに、相手の気の済むまで言わせておく。
この方法は大人の対応のように思いますが、支配したがる人にはおすすめしません。
というのも、支配したがる人は自分に自信がないので、とにかく人を攻撃しては委縮させて潰そうとします。
何も言い返さずにただ黙ってやり過ごしていれば済むと思っていても、何度も何度も同じことを繰り返し攻撃されると、ほんとに「自分はダメなのかも知れない」と思い込むようになってしまいます。
洗脳と同じようなことですね。
小さなことを必要以上に指摘したり、注意する人に対しては、正当な理由を冷静に伝えることで言われっぱなしにならないようにしましょう。
ご機嫌をとってしまう
支配しようとする人の攻撃をかわすために、喜ばせてご機嫌をとるようなことを言って逃れるのは良くない結果を招きます。
支配したがる人にとって、とても都合の良いターゲットになるからです。
喜ばせてくれる人に対して、好意を持ったり好印象を抱くことはなく、ただ自分が気分良く過ごすための道具のように使います。
ずっとその人のご機嫌を取り続けることなんて望んでいないのであれば、その場しのぎで喜ばせるようなことを言うのはやめた方が良いでしょう。
支配したがる人への対応
支配したがる人への対応として、一番望ましいのは「この人、めんどくさいな」と思わせることです。
何か言われたときに、きちんと理論武装をして理不尽なことをそのままにしないで言い返すことができれば、支配できないとわかって諦めます。
しかし、それは簡単なことではありません。
理論武装するからには、それなりの勉強もテクニックも必要だからです。
難しいテクニックを使わずに、支配したがる人への対応をご紹介します。
挨拶はきちんとする
指摘される隙を作らないためには、挨拶は必ずします。
挨拶を適当にしてしまうと、そういう部分が攻撃の材料になるからです。
ホウレンソウはする
報告、連絡、相談は様々な場面で人間関係の基本と言われます。
報告と連絡はしても、相談は・・・と思うかも知れませんが、相談した上でのことなら自分だけに責任を背負わせられるリスクが少なくなるでしょう。
必要以上は会話しない
挨拶とホウレンソウだけ抜かりなくしているのなら、それ以上の会話は必要ありません。
余計な会話をしてしまうと、そこに隙を見つけようとするからです。
とくにプライベートな話をする相手としては、支配したがる人は要注意です。
必要以上の会話はせずに、距離を詰められないように気を付けましょう。
まとめ
なぜ人を支配したがるのか。
その理由がわかると、支配したがる人に対する見方も変わってくると思います。
支配したがる人は、自分に自信がないことから生まれる恐怖心から周りの人を支配下に置いて安心しようとするのです。
そういう人を「気の毒だなぁ」と思って救ってあげることは難しいので、まずは自分自身を守ることを考えた方が良さそうですね。