「ここだけのはなしだけど・・・」と秘密の共有をしようとする人って、身近にいませんか?
もしかしたら、それはあなたがよく「ここだけのはなし」を使っているのかも知れませんが。
あ・・・・使ってるかも
深く考えずに
使ってると思うわ
そうだよね
その場の空気だから
たしかに、その場の空気で「ここだけのはなしなんだけど」を使いたくなるのはわかります。
かなりの割合で、軽い気持ちで使っている人が多いのではないでしょうか。
では、この「ここだけのはなし」が人間関係にどのように影響するのか考えて使っているのかというと、そうではないと思うのです。
何気なく使っているからこそ、ちょっと考えてみたいと思います。
「ここだけのはなし」のメリット
「ここだけのはなしとして聞いてね」と話されると「私だけに秘密を打ち明けてくれた」と感じる人もいます。
そう感じる人は、「ここだけのはなし」をされると、一気に親しさを感じることもあるのです。
そういう意味では、距離を縮める効果はあると思います。
しかし、これは誰にでも通用することではありません。
「ここだけのはなし」をされて「自分のことを信用してくれた」と感じるのは、人間関係を作るのが苦手で、友達が少ないタイプに多いという印象です。
人付き合いが苦手で、あまり人を寄せ付けないような印象の人ほど、じつは「ここだけのはなし」の弱いのかも知れません。
「ここだけのはなし」のデメリット
「ここだけのはなし」として秘密めいた内容を話されることに強い違和感をおぼえる人もいます。
この人は口が軽くて
信用できない
そういう印象を与えてしまうと、自分の評判にもかかわるでしょう。
他の人に聞かせたくない内容だとすれば、なぜ自分にだけ話すのか・・・という理由の前に信用できない人間というレッテルを貼られてしまえば、仕事や人間関係に良い影響があるとは思えませんね。
受け止める側の気持ち
「ここだけのはなし」には、人との距離を縮める効果も多少はあると思いますが、それは長くは続きませんし、逆効果になることが多いでしょう。
なぜなら「ここだけのはなし」をしたがる人は、誰にでも秘密を軽くしゃべってしまうからです。
もしも「私だけに秘密を打ち明けてくれた」と思って喜んでいた人が、同じように他の人にも話していることを知ればどう思うでしょう。
一瞬でも信用してしまった自分に腹を立てると同時に「あの人は信用できない」と強く印象付けることになってしまいます。
「ここだけのはなしだと思って聞いてね」といかにもその人にだけ・・という会話で人との距離を縮めようとする方法は、結果的に自分の印象を軽薄で信用に値しない人にしてしまうのでしょうね。
まとめ
「ここだけのはなし」で人との関係を作るのは、良い方法とは思えません。
と偉そうに書いていますが、これは自戒の念を込めてます。
自分自身もきっと何気なく、日常の会話のなかで「ここだけのはなし」を使っているはず。
そして「○○さんだから話すんだよ」と相手を特別な存在にすることもきっとある・・。
信用させてしまったのなら、その気持ちを裏切らない覚悟がないといけません。
軽々しい秘密の暴露ほど、人を傷つけるものだと胸に刻みましょう。