もしもあなたが専門性の高いスキルを持っている、またはとても狭き門の資格試験などに合格しないと取得できない資格を持っているとしたら、そのことを人に話たくなるでしょう。
人間ですから、人に自慢したくなるようなスキルや資格を持っていたら、それは話したくなるのは自然なことだと思います。
誰にだって承認欲求みたいなものはありますし、人に褒められたりするのは気持ちが良いものです。
今回はそういう自慢をすると人から嫌われるというような単純な話ではなく、専門性の高いスキルや資格や職業に就いていることはできる限り人に伝えない方が良い人間関係が保てる理由についてお伝えします。
専門性の高いスキルとは
ここで専門性の高いスキルについてざっくりとまとめます。
①相談だけでも費用の発生する士業
②対価の発生する制作等
以上の2つです。
①の情報
①の相談だけでも費用が発生する士業とは、弁護士や税理士などのことです。
このような職業に就いていることや、資格を有していることをうっかり話してしまうと「知り合いだから」とか「友達だから」と費用も払わずに簡単に相談に乗ってもらおうとする人がいます。
これは常識的に考えるととても失礼な話なんですよね。
しかし、そんなことをまったく考えず、悪気もなく「知り合いだから当たり前」という態度で頼み事をする人が相当数存在するのです。
その時、きっぱりと「仕事としてなら相談受けます」と言えるのならいいのですが、それが言えずに一度でも受けてしまうと、その後もそれは続きます。
それどころか、まるで自分の手柄のように他の人に話して、また無料で相談を受ける羽目になってしまうでしょう。
きっぱりと断れるなら問題ないとしても、断られた側が「ケチな人ね」なんて陰口言われてしまうことだって考えられます。
新たに出会う人には、職業をはっきり限定して伝えないように気を付けることも必要なコミュニケーション能力なのでしょう。
②の情報
②の対価の発生する作業等とは、たとえば写真撮影、動画撮影、イラスト、動画編集、裁縫などの手芸、ネイルアートやアクセサリー作りなど多岐にわたります。
これらのことは、趣味として楽しむこともできますし、対価の発生する作業として職業にしている人もいます。
趣味として楽しんでいるのなら、誰かに頼まれて作業するには嫌じゃないかも知れません。
自分が嫌じゃないのならそれは問題ないのですが、時として遠慮を知らずに次々に頼み事をする人もいるので注意が必要なのです。
楽しく作業できる程度ならイイのですが、自分の生活の時間を削って負担を感じるようになると、人間関係もギクシャクします。
この程度なら・・という軽い気持ちで引き受けてしまって後悔するのなら、あまり専門的で高度な制作物などは見せたり伝えたりしない方が良いのではないでしょうか。
都合の良い人にならない
新たに知り合った人と良い関係を作りたくて、自分のことを詳しく話して知って欲しいと思ったとしても、その相手はそれを聞いてあなたのことを便利に使える人とか都合の良い人と考えるかも知れません。
自分が都合の良い人には絶対にならない!!と強い気持ちで生きている人なんて滅多にいないはずです。
都合よく使われても、都合よく使われなくても、人間関係には響くのではないでしょうか。
まとめ
人に自慢したくなるような職業や技術ほど、人にあまり話さない方が良いというのは、多くの方が経験していることなのではないでしょうか。
世の中には一定数のテイカー(無償で与えられることを求める人)が存在するので、新しく知り合ったばかりの人にはとくに気を付けてください。
人間性を理解し合い、信頼できる友人になってから話しても遅くはないはずです。
自分のことをすべて話さなければ人間関係が作れないという思い込みは捨てましょう。