恋人を束縛したい!
そんな気持ちが起こるのは、それだけ相手のことが好きだから仕方ないと開き直ってしまうのは怖いことです。
彼氏(彼女)のことを束縛したい気持ちが強すぎると、相手はその束縛から逃げようとして、破局という結果を招いてしまうことも少なくありません。
恋が長続きしない原因は、自分の独占欲のせいかも知れない・・。
どこかで気が付いているのに、「好きなんだから仕方ない!」と正当化してしまうと、いつまで経っても幸せな恋愛ができないでしょう。
束縛したい気持ちを抑えることは、自分の心に向き合う作業が必要です。
束縛したくなる原因である独占欲を解消する方法についてまとめてみました。
束縛したい気持ちを抑える方法
恋人を独占したい気持ちが大きくなり、束縛を抑えられなくなるのは、相手に原因があるわけじゃなく、自分自身の心に原因があります。
心の中にある束縛のもとに目を向けることができないと、抑えることは難しいと思います。
束縛のもとを考えてみます。
恋愛に対する価値観
恋愛感情は特別なもので、友達関係のような自由はないと考えている人がとても多いです。
具体的には、
・恋人と付き合っている間は浮気しないこと
・相手が心配するような行動は控えるべき
・異性の友達との付き合いはしない
・恋人とのスケジュールは最優先するべき
・空いている時間は彼氏(彼女)と一緒に過ごす
・可能な限り毎日会う
・メールや電話は毎日欠かさない
このような自分の恋愛ルールを持っている人は、恋人のことを束縛してしまい、独占欲を抑えられない傾向があります。
自分だけの価値観でも、それが守られないと勝手に「裏切られた」と感じてしまい、独占欲がどんどん大きくなってしまうのです。
恋愛に対して、がんじがらめにしてしまう自分の価値観からまず見直してみましょう。
独占欲の正体を突き止める
恋人ができたら、他の人を好きになるのは絶対にダメで、人として許されないことだと思い込んでいると束縛も激しいでしょうね。
たしかに好きな人に浮気されたり、他の人に気持ちが奪われてしまうのは悲しいことです。
怒りも沸くし、悔しくて、抑えきれない感情が爆発してしまうでしょう。
ですが、厳しい言い方をすれば、結婚の約束をしたわけでもなく、結婚しているわけでもないなら、恋愛は自由なんですよね。
罪に問われるわけでもないし、どんなに抑えようとしても好きになる気持ちが生まれることはあります。
独占欲で相手を束縛するのは、他の人に奪われることが怖いのが一番大きいのですが、その正体は自分自身が愛され続ける価値のない人間だと思っているからです。
自分の価値を低く見ているから、いつ恋人を奪われてしまうのか不安で仕方ないので、厳しいルールを作って相手を束縛して独占欲を満たそうとするのです。
とても自己中心的な感情で、恋人には迷惑な感情です。
束縛されることを嫌う人に対しても、「やましいことがあるから?」とか「後ろめたいことがあるからでしょ」と詰め寄るようなことが続けば、破局という結果を招き、大切な恋人の存在を失う結果を招いてしまうのです。
自分の価値をもっと高めることができれば、過剰な束縛は必要なくなるはずです。
束縛されるのを喜ぶ相手ほど危険
束縛されるのを嫌がる人もいますが、少しくらいの束縛なら喜ぶ人がいます。
もしも「恋人に対して束縛してはダメだ!」と自分を抑えることができるようになったのに、相手が束縛を望む場合はどうでしょうか。
軽い束縛はたしかに愛情表現というか、素直な気持ちを伝えることになるので、「ヤキモチ妬いてくれてる」と喜ぶ人もいます。
誰でも好きな人のことを独占したいと思うのは自然な感情ですから、独占欲を持っていることや、束縛したい気持ちがあることを伝えるのは悪いことではありません。
でも、束縛したい気持ちを伝えることと、実際に行動として束縛するのは違います。
相手のスマホを隠れて盗み見ては行動を監視したりするような行動をするようになっても、それを喜ぶ人はまずいないでしょう。
がんじがらめの束縛を喜ぶのは、自分自身が愛される自信がないからなので、同じように相手のことを束縛します。
お互いが同じ度合いで束縛し合うことに幸せを感じるなら、それは問題なさそうに感じますが、そのバランスが少しでも傾いた時には、一気に独占欲から不信感に変わり、執拗な執着心で追い回すようなことになってしまう恐れがあるのです。
恋人を所有物として扱うことの怖さ
恋人のことを自分の所有物のように扱う人っていますよね。
女性はあまり言いませんが、男性はよく「俺の女」と言っているのを見かけることがあります。
まさに所有物として扱っていることが言葉に出ているので、怖いと思うのが健全なのですが、俺の女扱いされることで彼氏に守られていると安心したり、愛されていることを実感できるから嬉しいと思う女性も少なからずいます。
何となく使っているだけの言葉かも知れませんが、それで相手をコントロールしようと無意識にしているとしたら、それは独占欲による束縛の始まりなんです。
自分の所有物のように扱う原因は、自分の価値が低いことを悟られたくないので、相手を自分よりも劣った存在にするためです。
所有物ということは、所有者はオーナーです。
極端に言えば、相手を自由に扱うことができる立場だと公言しているようなものです。
恋人よりも上の立場にならないと、自分が捨てられてしまう・・。
そんな恐怖心が所有物のように扱う理由だと考えられます。
独占欲による束縛をやめるためには、恋人と対等な関係で付き合うことができるようにならないと難しいでしょう。
自分勝手に人間を格付けしないことと、自分は人から愛される価値のある人間になろうと努力することで独占欲を抑えることができるようになると思います。
愛される価値のない人間だと、どこかで自分を低く評価していることに気が付くことから始めてみましょう。
束縛し合う関係が壊れる時
お互いが束縛し合う関係なら、別に問題ないような気もしますよね。
お互いに嫉妬に苦しまないために、自由を捨てて2人が束縛し合うので、別に誰も傷つけないし、ガマンしているわけでもないから構わないように見えます。
でも、そういう関係を続けていると2人だけの世界にずっと閉じこもったままになります。
気が付けば2人の周りには誰もいなくなってしまうでしょう。
もしも2人で解決できないトラブルが起こったりすれば困りますね。
束縛し合う関係に満足していても、無人島に2人だけで生きているわけではないので、やはり他の人との接点は切れないはずなのです。
それを無理に断ち切って、2人だけの世界で閉じこもるとは危険です。
お互いが嫉妬するポイントが完璧に一致することはあり得ないので、必ず小さな食い違いが生まれてしまいます。
2人だけの世界から片方が飛び出したくなれば、もう二度と修復不可能な状態になるのは目に見えています。
束縛し合う関係は、愛し合っている2人には幸せなことだと感じる時間が永遠に続くわけはないと思います。
まとめ
好きだから独り占めしたい!と思うのは幼い子供でも持っている感情です。
おもちゃを独り占めしたい、大好きなママを独り占めしたい、お友達が他の子と遊ぶのがイヤ!など。
素直な感情ですが、恋愛になるとこじれやすいのです。
それが破局を招く結果になるのなら、できるだけ独占欲による束縛を自分でコントロールできるようしたいですよね。
相手を束縛するよりも、自分に自信を持っていて魅力にあふれた人になり、「この人から離れたくない!」と思われる人間になることが大切ではないでしょうか。
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