決められた養育費を払わない人にはどんな理由と言い分があるのか!

家族

離婚にたいしてこれほどハードルが低くなると、養育費に関するトラブルを少なくするために何か対策をして欲しいものだと思いますが、法的なルールはまだゆるいです。

養育費をきちんと支払っている親は、たった2割です。

8割の親は、ほとんど支払わないか、一部しか支払わないのです。

これが母子家庭世帯の貧困を増やしている原因なのに、罰則もないので払わない親は減りません。

法律のことは政治家の人たちに頑張ってもらわないといけないのですが、なかなか・・です。

それにしても、なぜ養育費を払わない親がこんなに多いのでしょうか。

養育費を払わない理由をまとめてみました。

養育費を受け取れずに苦労している一人親、養育費を受け取れずに苦労して育ってきた子供たちは納得できるでしょうか。

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養育費を払わない理由とは

親として子供を養育する責任から逃れられるはずもないのに、養育費を払わない人は半数以上に及びます。

なぜこれほどまでに無責任な親が多いのか、ほんとに理解できません。

ですが、不払いの人にも理由があるのかも知れません。

どのような理由で養育費を払わないのか、見ていきましょう。

子供に会えないから

離婚した時に親権を母親が持って子供と離れることになっても、定期的に子供と会うことは親としての権利です。

ですが夫に離婚の原因があるとか、信用できないとか、色んな理由をつけて子供との面会をさせないから、養育費を払わないという父親は多いです。

養育費を払わない理由として、半数くらいを占めるのが「子供に会えない」ということです。

離婚時に家庭裁判所の調停で面会と養育費に関する取り決めをしていても、会わせないケースもあります。

だから養育費を支払わないというのは、理屈としては通りません。

子供に会う権利と子供の養育費の負担義務は別々のものです。

ですが、心情的に「会わせないなら払わない」となってしまうわけです。

元妻にラクさせたくない

別れた妻のところに子供がいるわけだから、養育費を払うと元妻にラクさせることになってしまうのがムカつくから払わないという理由は、まったくオカシナことです。

元妻と憎しみ合うような別れ方をした場合は、とくにこの思いが強くなるようです。

ですが、元妻が苦労すれば子供にも苦労させることになります。

養育費を元妻が勝手に使うのがイヤだから・・という人は、子供のために使っているかどうか細かくチェックすれば良いだけです。

ただ、定期的に子供に会えないと、養育費が正しく使われているかどうか確かめられないので、面会できないと払わない親と重なる部分です。

再婚してお金が無い

離婚後に再婚して新しい家族を養っていくためにお金が必要だから、養育費は払わないという理由。

たしかに再婚が禁止されているわけでもないので、新しい家族を養うために今までよりも経済的に厳しくなると払えなくなることもあるかも知れません。

ですが、まったく支払わないのは別れた子供のことは記憶から消すのでしょうか?

近くにいる家族の方に愛情が強くなるのは人間ですから仕方ないですが、それで自分の子供の養育義務が消えるわけではありません。

再婚して経済的に厳しくなった場合は、養育費の額を減額する申し出をして話し合い、分かり合えなければ家庭裁判所に申し立てしてみるべきでしょう。

子供への愛情が薄れた

子供に対しての愛情がもともと薄い、もしくは離れて暮らすようになって愛情が薄れたから、養育費を払いたくないという親もいます。

親としての自覚も責任もないので、理由として通用しないことを責められても痛くもないようです。

事務的に、義務として支払わされるので仕方なく払っている人の中にも、「払わなくて済むならホントは払いたくない」と答える人もいるので、家族愛や親子愛が希薄な人は意外と多いのではないでしょうか。

元妻が再婚した

離婚した時は別れた妻がシングルマザーになって経済的に大変になるから養育費を払うことに納得していた人でも、元妻が再婚すると養育費の義務から解放されたと勘違いすることがあります。

元妻が再婚しようがしまいが、親として自分の子供の養育義務はあるのですが、元妻が再婚して子供の生活が経済的に余裕がある場合は、減額が認められることがあります。

勝手に養育費の支払いを止めるのは、正しい方法ではないでしょう。

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面会時の費用負担について

最後のこの理由は、私の身近な人が言っていたことです。

離婚時に取り決めた養育費を払っていた時期もあるけど、子供3人を毎週末になると元妻が自分のところに預けに来る。

子供に会えるのは嬉しいけど、週末の度に子供を預けて遊んでいる元妻がいるのがムカついていたそうです。

そして、週末の2日間の食費、子供との外出に必要なお金の出費が大きくて、養育費を払う余裕がなくなってしまったというのが払わない理由だと聞きました。

子供たちも母親がおこずかいをくれないから、父親に会う週末におこずかいを要求するようになって、養育費がどこに消えているのか不信感が大きくなって支払いを止めたようです。

すると「養育費を払わないから子供には会わせない」と一方的に手紙が送られてきたので、子供とはそれ以降は一度も会えなくなってしまったそうです。

養育費の支払いは再開したそうです。

まとめ

養育費を払わない理由を見てみましたが、どう思われたでしょうか。

養育費を払わないことは、どんな理由があっても親としての責任放棄なのでダメだと思います。

ただ、面会のことも含めて、離婚した後のことをもっときちんとした法的なルールを作る必要があるのではないかと感じました。

離婚して母子家庭の経験があり、養育費を受け取れなかった経験があり、再婚相手の養育費を頑張って払っている立場では、感情が入り込みにくいルールが必要だと思うばかりです。

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