夢の中に現れた人物があなたの父親だった。
そんな夢を見るのは、どんな意味があるのでしょう。
両親や兄弟姉妹など、肉親の夢を見るのはとくに珍しい事ではないと思います。
夢では、過去の記憶がよみがえることもありますし、普段の生活の一部が夢になることもあるからです。
父親の存在をあなたがどのように感じているのかによって、意味は随分違うでしょう。
父親との関係性の良し悪しにもよりますし、存命なのかすでに他界しているのかなどによって意味も変わってくるはずです。
父親の夢の意味を診断してみましょう。
父親の夢の意味
父親の夢を見るのは、基本的に「自立」に対して自分の中で何か変化が起きるときだと考えられます。
もしも父親が亡くなって間もない場合は、父親を失った悲しみや不安などが夢として反映したのでしょう。
亡くなってからしばらく時間が経っている父親が夢に現れたのは、あなたが父親からの助言や保護を望んでいるからだと考えられます。
存命の父親でも、基本的には同じです。
父親という存在は、子供を導き守る存在の象徴です。
実際にあなたと父親との関係性がどうだったのかにかかわらず、父親が夢に現れたのは、あなたの心の状態が映し出されています。
どう進むべきか迷っていたり、自分一人で解決できない問題に直面している時などは、無意識に父親のような存在を求めているのでしょう。
また、何かに怯えているとか、誰かに守ってもらいたいという漠然とした不安を抱えている時期とも考えられます。
自分の父親がどうだったのかではなく、あなたが父親という存在に求めていることがあるので、夢の中に現れたのでしょう。
夢の中の父親に叱られている
普段はやさしくて、滅多にあなたを叱ることなどない父親なのに、夢の中で強く叱られたのは、あなたが自分自身に納得していないからです。
仕事や勉強など、やるべきことに努力せず、何となくダラダラとした日々を過ごしていたりしていませんか?
そして、そんな自分を嫌いになりかけていませんか?
自分でもこのままじゃダメだとわかっているのに、変わろうとしないことに焦りと諦めが混ざり合っている状態だと思います。
普段はやさしい父親に強く叱られるのは、誰かに叱咤激励されるきっかけを待っているのではないでしょうか。
あなたに誰も忠告もしないのであれば、周りの人たちから距離を置かれているのかも知れません。
今まで誰かからの助言を受けても、素直に聞き入れなかったことが何度かあるのではないでしょうか。
逆に普段からいつも父親に叱られているのなら、そういう父親の存在に心が圧迫されているのでしょうね。
何かにプレッシャーを感じている時に、重圧を感じさせる象徴として父親の夢を見たと考えられます。
父親の運転する車で出かける夢を見た
夢の中で車に乗っていて、その車を運転しているのが父親だったのなら、あなたの父親への依存度を表しています。
そして、父親の運転する車で出かけた先で食事をしたり、買い物をしていたりしていたのなら、それは経済的に自立できていないからだと考えられます。
もしも一人暮らしをして自立していたとしても、どこかで誰かに依存していたい気持ちが残っているのではないでしょうか。
それとも、自立しようとして努力している際中で、心細さが反映したのかも知れませんね。
いずれにしても、父親の存在があなたにとって大きいということを象徴しています。
父親に対して怒っている夢を見た
怒りの感情が夢に現れるのは、現実の世界での怒りがそのまま反映しやすいので、今のあなたは父親に対して不満を感じているのではないでしょうか。
もしもそういう感情を持っていないのなら、あなたにとって目上の人に対する怒りや不満の感情が父親への怒りとなって夢に現れた可能性があります。
実際に父親に対して何か不満があったとしても、それを面と向かって言えない親子関係だった場合はとくにその傾向があります。
理不尽な扱いを受けて怒りや不満を感じても、それを言い出しにくい相手が父親になったのでしょう。
怒りの感情は、原動力に変わることが多いので、今のあなたが抱いている不満や怒りをパワーに変えて、仕事や勉強に励んでみましょう。
父親と二人きりで話す夢を見た
父親と面と向かって二人きりで話す夢を見るのは、現実にはそのような経験がほとんどないからです。
夢の中では、父親に言いたくても言えなかったことが伝えられたのなら、あなたが精神的に自立したからだと思います。
自立とは、経済的な面だけではなく精神面の自立もあります。
親の存在を頼らなくても、しっかり自分で考えて、自分の足で立てる自信が湧いてきたのではないでしょうか。
父親が死んでしまう夢を見た
親よりも先に死ぬのは、一番の親不孝だと言われます。
順番から考えれば、父親や母親を見送るのは子供の役目でもあります。
すでに他界している父親の夢を見るのは、もう一度会いたいとか、もう一度声を聞きたいという寂しさからだと思います。
しかしまだ元気な父親がいるのに、死んでしまう夢を見るのはとても不吉で怖くなるでしょうね。
ですが、必ずしも親がなくなる夢は悪い心理状態とは言えません。
父親があなたにとって大きな存在であればあるほど、ずっと元気でいて欲しいと願うはず。
それでも必ず別れは訪れるので、残された時間を感じ始めている兆候です。
いつまでも親が元気でいるわけではないことを心のどこかで感じ始めているのなら、今できる親孝行を励むべきではないでしょうか。
父親と手をつなぐ夢を見た
幼い頃に父親に手をつないでもらった記憶のある人は、その幼い時の自分を思い出して懐かしく感じる夢でしょう。
父親に手をつないでもらった記憶がほとんどない人は、父親の手の大きさを感じる夢ではないでしょうか。
母親の手の感触をおぼえている人は多いのですが、父親をつなぐ機会が少ない幼少期を過ごした人は、戸惑う夢だと思います。
夢の中の父親の手の感触をあなたはどう感じたでしょうか。
それはあなたが父親に対して抱いている印象です。
とても大きかったのか、思っていたよりも小さかったのか、あたたかかったのか、冷たかったのか・・。
その感触を思い出してみてください。
芸能人が父親だった夢
あなたの父親が芸能人だったという夢は、理想の父親像が夢になったと考えるのが基本です。
ただ、夢の中であなたの父親になっていた芸能人に対して、嫌悪感を持っていたり、とくにファンでもない場合は、少し意味が違います。
父親に対して、「こうして欲しい」という願望や要望があるのに、伝えられないストレスが影響していると考えられます。
友達の父親と入れ替わる夢
あなたの父親と友達の父親が入れ替わる夢は、自分の父親を自慢したいほど尊敬していると考えられます。
友達の父親を羨ましがっていると考えがちですが、じつはそうではないのです。
本当は尊敬しているのに、素直にそれを言葉や態度で示せていないのではないでしょうか。
友達のお父さんと比較しても、負けていないという自信の表れではないでしょうか。
まとめ
父親の夢を見るのは女性も男性も同じく、権力であったり、自分を守ってくれる頼れる存在に対する心理として現れます。
あなたが父親に対してどんな感情を持っているのか、冷静に考えてみるきっかけにもなりますね。