卒業式は、記念すべき日でもあるので、実際の卒業式の思い出が強く脳裏にやきついて、その夢を見ることもあります。
強烈な思い出になるような卒業式を経験している人は、その記憶が夢の中にも出てくるのでしょうね。
そもそも、自分自身の卒業式は人生の中でもそう何回も経験することではありません。
だからこそ、とても記憶に残りやすいのではないでしょうか。
とはいえ、卒業してから時間が流れると、毎日の暮らしに追われて卒業式の思い出は徐々に薄れていくものです。
よほど強烈な出来事が卒業式の日に起こったわけじゃないのなら、断片的な記憶になっていくでしょう。
思い出として遠い記憶になりつつあるのに卒業式の夢を見たのなら、何かあなたの心理状態が影響しているのかも知れません。
今回は卒業式の夢の影響した心理について解説します。
卒業式の夢の意味
卒業式の夢は、人生の節目や分岐点を意味します。
誰もが経験する卒業というセレモニーですが、夢として見るのはインパクトが強いのではないでしょうか。
その立場だったのか、どのような状況だったのかによって見分けてみましょう。
卒業生として式典に出席する夢
夢の中のあなたが、卒業生の1人として式典に出席していたのなら、問題解決の糸口が見つかりつつあるサインです。
あなたは見事に抱えている問題をクリアして、次のステップに進める自信が生まれたのではないでしょうか。
一段階上のステージに進む節目が近いことを、あなたは察しているのだと思います。
卒業式は、その学校で学べることを全て終えたことを記念する式典です。
節目として大きな時期を迎えていた人が卒業式の夢を見たのであれば、精神的にもとても満たされて満足していることを表しています。
卒業式で登壇する夢
卒業式では、卒業証書を受け取る時に登壇します。
それ以外にも、代表に選ばれると、在校生や教師、保護者などに対して感謝の言葉を述べる答辞を読むこともありますね。
もしも代表に選ばれて登壇する夢を見たのは、あなたが人前に立ちたいということです。
実際のあなたが人前に出ることが苦手なタイプだとすれば、登壇して大勢の人の前でスピーチをするなんて想像するだけで足が震えそうになるほど緊張すると思います。
ですが、夢の中で堂々とスピーチしていたのなら、今のあなたは少々のトラブルなんて簡単に解決できると余裕を持てるほどの自信に満ちています。
逆に登壇する時に転んでしまったとか、スピーチを上手くできなかったなど、思い出すだけで恥ずかしくなるような夢の内容であれば、あなたは日ごろから失敗を恐れるあまり、思い切った行動ができなくなっていると考えられます。
とても心配性な性格と、人前で恥をかくことを極端に嫌うプライドの高さを持ち合わせているのではないでしょうか。
卒業式で泣いている夢
卒業式では、仲の良かった友達との別れなどで泣いてしまうのは普通にあることです。
夢の中のことでも、卒業式で泣くのは何もおかしなことじゃありません。
ですが、気持ちがスッキリしないのであれば、そこには今のあなたの心理状態が反映しています。
卒業式で泣く夢を見て心がモヤモヤしたのであれば、あなたが強く後悔していることが引っかかっているからではないでしょうか。
もう終わってしまったことなのに、心残りになっていることがあるのだとすれば、早く忘れて前を向く努力をしてください。
自分以外の人の卒業式に出席する夢
自分は卒業生ではなく、他の誰かの卒業式に出席する夢は、あなたが他の人と自分を比較して劣っていると感じていると考えられます。
他の人が卒業して、次の進路に歩み出す記念の日に、自分はその様子を見送るだけなのは、取り残されたような気持ちになるでしょう。
自分のペースで成長すれば良いはずなのに、つい人と比べて焦りがちになるので、人と比較するのは程々にしましょうね。
卒業式に遅れてしまう夢
卒業式に遅刻する夢は、あなたの心の準備状態が反映しています。
人生の節目とも言えるような大切な日なのに、遅刻してしまうなんて、現実のことならパニックですよね。
夢の中でもきっと焦るでしょう。
ですが、この夢はあなたの本心では今の状況を変えたくないという心理が反映したと考えられます。
転勤や転職、進学、転居など、何か変化を考えている時期だとすれば、ほんとのあなたはその変化を望んでいません。
まだ心の準備が不十分なので、大切な旅立ちの式典に遅刻する夢を見たのではないでしょうか。
卒業生を見送る夢
卒業式の夢でも、あなたは卒業生ではなく在校生として先輩を見送っていたのには、2通りの意味が考えられます。
1つは頼りにしている人が自分のそばからいなくなってしまう不安です。
職場の上司や先輩だけじゃなく、同世代の友達でも頼りにしている人がいるのなら、少し依存し過ぎなのではないでしょうか。
2つ目は、あなたは気が付いていないけれど、目の上のたんこぶのような存在がいるのがストレスになっているのかも知れません。
先輩が卒業すると、自分たちの学年が最上級生になるのが楽しみで待ち遠しかったという記憶がある人は、先輩の中に苦手な人がいたと思います。
卒業式の練習をする夢
卒業式の練習をする夢は、あなたがやり直したいことがあるからだと考えられます。
卒業式という式典は、とても厳かな雰囲気で行われるので、小さなミスも目立ちます。
緊張感を持って挑むことなので、しっかりリハーサルしますよね。
卒業式の練習をする夢は、失敗を取り戻したい気持ちが反映していると考えられます。
時間を巻き戻すことはできないとしても、これからは失敗のないように取り組む気持ちが大きくなっているので、良い夢だと思います。
学校の夢を見る心理についてはこちらでも解説しています。
卒業式を欠席する夢
卒業式という大きな節目の儀式なのに、欠席する夢を見るのは区切りをつけることへの抵抗の表れと考えます。
たとえば仕事のこと、家庭内でのこと、友人関係のこと、恋愛関係のことなど、人生には節目を迎える時が必ずあります。
しかしあなたの心の中には、節目を迎えたくない気持ちがあるのではないでしょうか。
人との別れや新しいステージへの挑戦は、感情を大きく揺さぶられることなので、今のままでいたいと思ってしまうことがあるのもわかります。
このまま留まることがあなたの安心と安定だとわかっているのなら、それも間違いではないのです。
卒業式アルバムを見る夢
卒業アルバムは、学校生活の思い出が詰まっている大切なものです。
それは大人になっても大切にしている人が多いので、何度も見返すした経験があるのではないでしょうか。
卒業アルバムを見たくなる時の気持ちは、昔を懐かしむだけじゃなく、苦い経験を含めて思い出すので、複雑な気持ちになることもありますよね。
卒業アルバムを見る夢は、あなたが終わってしまったことに後悔していたり、やり直したいという気持ちが湧くことがあるからだと考えられます。
過ぎてしまった時間は決して取り戻せないのですが、卒業アルバムを開いた時には、なぜか学生時代の気持ちがよみがえります。
ですが、卒業アルバムの中にいる自分には戻れないことはわかっているはずです。
つまり、あなたは後悔していることややり直したいという気持ちにリセットしようとしているのだと考えられます。
気持ちの節目になる夢と受け止めてみましょう。
まとめ
卒業式のシーズンになると、卒業の夢を見ることもあるかも知れません。
ただの思い出としてではなく、その夢に潜む心理を探ってみると意外な自分の本心に気がつくことがあるのではないでしょうか。
卒業式を思い出すことがほとんどなくなっても夢に見るのは、何かのサインである可能性もあるので、参考にしてください。