戸建てやマンションの価格が高騰しているので、フラット35の限度額が引き上げられるなんてニュースも出ています。
物価は高騰しているのに、大企業以外は賃金もたいして上がらない・・。
だから住宅を購入するのに夫婦やパートナーと共同の名義で購入してペアローンを組むケースがとても増えているそうです。
共働きの夫婦の方が多くなっているので当然の流れなのでしょうが、このペアローンにはいくつかの問題があります。
筆者である私の実体験も交えて解説します。
ペアローンとは
夫婦(やパートナー)など2人それぞれが住宅ローンを組む仕組みです。
例えば、共働きで年収を合算して大きな家を買いたいときによく使われます。
いくつかのリスクや注意点があります。以下で分かりやすく整理しますね。
⚠️ ペアローンの主なリスク
① どちらかが働けなくなると返済が厳しくなる
- 病気・出産・介護・転職・離婚などで一方の収入が減ると、もう片方が2本分のローン負担を背負うことになります。
- 住宅ローンは長期間(30〜35年)なので、ライフプランの変化リスクが大きいです。
② 離婚したときに処理が複雑
- 名義もローンも両方の名前が入っているため、家を売る・住み続ける・持分を買い取るなどの手続きが難航しやすいです。
- トラブルで「家を売れない・ローンが残る」というケースも多く見られます。
③ 団信(団体信用生命保険)の扱いに注意
- それぞれに団信がつくため、一方が亡くなってももう一方のローンは残る。
- 片方が返せなくなるリスクは依然あります。
④ 諸費用が2倍になる
- ローン契約が2本なので、事務手数料・登記費用・印紙税なども2人分かかります。
✅ 向いている人
- 共働きが長く続けられ、安定収入が見込める
- 長期的にも家計の連携が強い(夫婦で信頼関係・家計共有ができている)
- 将来設計(出産・転勤・離婚など)をしっかり話し合っている
💡 代替案
- 収入合算+単独ローン
→ 名義はどちらか一人にして、もう一方の収入を審査に加える方式。
リスク分担が明確で、トラブル時の処理も簡単です。 - 借入額を控えめにして余裕をもつ
→ 「2人で払えば返せる額」ではなく、「1人でも何とか返せる額」で考えるのが安全です。
ペアローンで失敗した事例
じつは私の現在のパートナーは二度目の結婚で、一度目の結婚相手とペアローンで戸建て住宅を購入しました。
自分だけの収入では手の届かない価格だったため、ペアローンにしたそうです。
ところが購入して一年ちょっとで別居することになり、三年で正式に離婚となりました。
ペアローンの返済は別居して前妻さんが家を出て行ってからは一人で支払わなければならず、転職しながら収入を上げて何とか払っていたようです。
正式に離婚が決まる前に売却することも検討したようですが、なかなか協議がまとまらずに三年経ち、離婚後に売ることも考えたようですが、日々の仕事に追われて時間ばかりが流て数年が経過したころには売却をしてもローンだけは残ることがわかりまた悩みながら数年・・ということだったらしいです。
ペアローンを一人で返済するのが苦しくて、住民税や国保料や年金などの支払いが滞っていたり、返済が苦しい時に借金もしていたようで、わたしと再婚した時にはローン以外にも返済しなければいけない債務がかなり膨らんでいました。
そんなことも知らずに結婚してしまった私は結婚詐欺にでもあったような気持ちなのですが、後の祭りで二人で必死に返済しました。
今は1つだけの返済が残っているだけですが、結局はペアローンで購入した家でずっと暮らしています。
パートナーは「この家に縛られて人生を終えることになるなんて、最悪だ」とぼやきますが、それじゃ私はどうなるんだ!と思ってイラっとします。
前妻が強く望み購入した住宅なのに、わずか一年で出ていくことになったわけですから、ペアローンってよほど考えないと怖いな・・というのが実感です。
ペアローンの利点
問題も多いペアローンですが、上手に使えばメリットがあるケースもあります。
以下に、ペアローンが有利になる主なパターンを説明しますね。
🏠 ペアローンが有利になるケース
① 共働きで収入が安定している夫婦
- 夫婦ともに正社員などで、今後も長期間働く見込みがある場合は、ペアローンで高い借入額を確保できる。
- 単独ローンでは届かない物件(立地・間取り・新築など)を購入できることがあります。
例)
夫の年収 500万円 + 妻の年収 400万円
単独ローン:4,000万円まで
ペアローン:6,000万円まで可能
→ 家の選択肢が広がる
② 住宅ローン控除を2人で最大限使いたい場合
- ペアローンは2人とも「債務者」なので、
→ それぞれが住宅ローン控除を受けられます。 - つまり、控除枠が「倍」になります。
例)
1人あたり最大控除額 400万円 → 夫婦で最大800万円まで可
💡 単独ローン+収入合算だと、控除を受けられるのは主債務者だけなので、節税面ではペアローンが有利です。
③ 夫婦が対等に家の権利を持ちたい場合
- 持分をそれぞれの負担額に合わせて設定できるため、**「共同名義で家を持つ」**という点で公平。
- 夫婦で「どちらも資産を持ちたい」「家計を平等にしたい」という価値観なら理にかないます。
④ 金利・条件が同じ金融機関でそろう場合
- 銀行によってはペアローン向けの商品があり、
→ 金利優遇
→ 諸費用の一部割引
があるケースもあります。
(ただし、手続きが2倍になるデメリットも確認を。)
⑤ 離婚リスクや収入減の備えを明確にできる場合
- 契約前に、もしどちらかが働けなくなったときの対応(繰上返済・売却・名義変更など)を明文化できるなら、
→ トラブルを最小化できます。 - 家計管理がしっかりしていて、将来のシナリオを話し合えているカップルには向いています。
⚖️ まとめ:ペアローンが有利になる条件
| 条件 | 内容 |
|---|---|
| 💼 共働き継続 | 長期的に安定収入がある |
| 🏦 控除活用 | 2人とも住宅ローン控除を使いたい |
| ⚖️ 資産の公平性 | 家の名義を平等に持ちたい |
| 📜 将来設計 | 離婚・収入変動への対策を話し合っている |
| 🏡 借入額 | 単独では買えない希望物件がある |
今後も円安傾向が続き、住宅用の材料費も高くなります。(輸入材料が多いため)
さらに建設業界は労働力不足が深刻なので、人件費も高くなっていくでしょう。
住宅購入費が下がることは予測しにくいため、ペアローンはもしかしたら必須になっていくのかも知れません。
問題点をよく理解し、確認し、失敗のないように上手く使って欲しいです。

