ご近所との付き合いが苦手な人が増えているので、隣近所とはほとんど付き合わないと決めている人も多いようです。
割り切ってしまえば、それもサッパリしてめんどくさくないですよね。
ですが、ずっと長くその土地で暮らすのなら、まったく近所付き合いしないのは、困ることもあるでしょう。
今回は、ご近所付き合いに一度失敗してしまい、近隣から孤立してしまった場合にどうするべきなのか考えてみました。
ご近所との付き合いに対して、前向きに考えたい方が今後どう行動すればいいのか、いくつかの例で見てみましょう。
子供がいる世帯のケース
子供がいる家庭は、近所付き合いがないと不安なこともあると思います。
子供同士の付き合いがあるので、親が近所付き合いを一切しないわけにもいきません。
もしも過去に近所付き合いに失敗して孤立していたとしても、子供がいる(その後に生まれた場合も含めて)のなら、近所との交流ができるようなきっかけを探しましょう。
保育園、幼稚園、学校の行事に積極的に参加すれば、自然に親同士のつながりができます。
隣近所の人たちも、子供を含めた付き合いをしている家庭を警戒することもありません。
言い方は悪いですが、子供の存在が近所付き合いの失敗から立ち直れるきっかけになると思います。
住んでいる地域のお祭りなども、子供が一緒なら参加しやすいので、何度か顔を出しているうちに、周りの空気も和らいでくるはずですよ。
ペットがいる世帯のケース
犬を飼っていると、散歩で近所の方と顔を合わすことも増えます。
愛犬家同士なら、仲良くなれる可能性もあります。
外に出すことのない猫の場合は、あまり近所との交流に関係なさそうですが、私はあることがきっかけで近所の猫好きさんと交流できるようになった経験があります。
近所の公園に捨てられたと思われる子猫がいて、2日くらい鳴いていたので、近所の人たちも気になっていたようです。
とくに猫を飼っている人は、可哀想になって探している人もいました。
偶然にも、うちの敷地内に迷い込んで大きな声で鳴くので、子猫を保護したところ、近所の猫好きさんが集まってきて、一緒に里親探しをすることになりました。
今まで一度も話したこともなく、名前すら知らなかったご近所さんでしたが、捨てられた子猫を保護したいという気持ちがお付き合いのきっかけでした。
その後、近所で猫を飼いたいという里親さんも見つかり、猫ネットワークが出来上がったので、ご近所付き合いもスムーズになりました。
近隣から孤立した我が家でしたが、今では近所の人たちとも何とかやっています。
他にも、ペットが逃げ出してしまい、近所に聞き込みをしたことがきっかけで、ご近所と顔見知りになったというケースもあります。
子供と同じく、動物の好きな人は、それだけで「好い人」という印象を持ってもらえる可能性がありますね。
夫婦共働き世帯のケース
子供がいない夫婦で、二人とも仕事をしていると、日中はほとんど不在なので、近所付き合いは皆無になることもあります。
それでも日常生活には何ら支障もないので、孤立していても無理に近所付き合いをしてストレスを作る必要もないと思います。
ただ、大きな災害などが起こった時に、近隣の人たちとの付き合いが一切ないのは不安だと感じる人も増えています。
東日本大震災以降も、大きな自然災害が毎年のように起きていますから、不安ですよね。
ただ、夫婦共働きで子供がいないと、地域のイベントなどに顔を出すきっかけもなかなか作れないと思います。
それでも、自分たちが地域に溶け込もうとしている様子を見せなければ、何も始まりません。
参加しやすいイベントを探すためには、回覧板や行政が発行する便りなどを細かくチェックすることがポイントです。
近所の幼稚園や学校などで行われるバザーやフリーマーケットなどにフラッと出かけてみるのもいいでしょう。
ベタベタした近所付き合いではなく、いざという時には助け合えるように、存在を認知してもらうような努力は必要だと思います。
なぜ失敗したのか考えてみよう
過去に近所付き合いに失敗して近隣から孤立してしまったのなら、なぜ失敗したのか原因を自分が理解しなければ、また同じことを繰り返すかも知れません。
また、近所付き合いにはキーマンになる人物がいることが多いです。
近所で顔が広く、色んな情報を知っているような人物がいるのなら、そういう人とは問題を起こさないように気を付けてください。
また、近所付き合いに失敗する原因としてよくあるケースもチェックしておきましょう。
・雑草や植木などの問題
・騒音の問題
・防犯カメラの問題
・挨拶の問題
このような問題に該当することで近所付き合いに失敗したのなら、二度と同じことにならないように気を付けましょう。
雑草や植木は、手入れが行き届かないのなら業者にお願いした方が良いです。
隣の敷地内に枝が伸びてしまうと、枯葉が落ちて迷惑になります。
自分たちでしっかり手入れできないのなら、何も植えない方がトラブルになりません。
最近増えているのが、防犯カメラがきっかけになるご近所トラブルです。
防犯のためなのに、近隣が監視されていると不快に思う人もいるのです。
防犯カメラを設置する場合は、近隣へ伝える方が安心ですね。
ゴミ出し、騒音、挨拶は、周囲に住宅がないような場所じゃなければどこで暮らすにしても基本的なモラルです。
一度は失敗しても、同じことを繰り返さないように気を付けて暮らしていれば、やり直すきっかけは見つけられるはずです。
まとめ
ご近所付き合いなんて、めんどくさいからなくても構わないと思っていても、まったく近隣と接点のないまま暮らしているのも心細くなることがあります。
賃貸住宅に暮らしているとしても、いつ大きな災害が起きて近隣の人たちと助け合わなければいけない状況になるのか予測できません。
困った時に助け合えるように、せめて挨拶くらいは交わせるといいですね。