孫の人数が多くなれば、みんなに平等に接しているつもりでも、少しは違う態度になってしまうこともあるでしょう。
自分では無意識にしていることでも、孫を傷つけてしまうこともあるかも知れません。
もしも孫がまだ理解できない年齢だったとしても、孫の親の立場では怒りの感情を生む原因になってしまうと困ります。
自分の言葉や行動をよく思い返してみてください。
ひょっとして、孫に懐かれなと悩んでいる人は、過去の言動に原因があるかも知れないのです。
初孫は特別
自分にとって初めての孫は、とても可愛いし特別な存在に感じてしまうのは仕方ないことです。
自分の子供でも、最初の子供と2番目とでは、同じように愛情を注いでいるつもりでも、少し違う感情を持ってしまうこともあるのですから、孫であればなおさらでしょう。
「○○ちゃんは初孫だから、やっぱり特別かわいいの」なんて、他の人と話しているのを聞かれてしまうと、初孫以外の子は寂しい気持ちになってしまいます。
子供は思っている以上に大人の話を聞いていますので、初孫と以外の子と格差をつけるような発言は気を付けましょう。
内孫が大切
内孫とは、同じ家で同居している孫に限らず、自分たちの跡取りの夫婦の間に生まれた孫のことです。
家の跡取りを大切にする風習が強く残っていると、内孫を大切にするでしょう。
跡取り以外の子供夫婦の間に生まれた外孫よりも、大切にしようとするのは、昔ながらの風習なので仕方ないのかも知れません。
ですが、孫たちには理解できないことなので、「どうして○○ちゃんだけ?」と疑問を持つようになります。
そして、その疑問が祖父母に対する不信感に変わってしまうと、孫たちと距離が生まれてしまうことになってしまいます。
内孫を大切にしたいと思っても、孫たちが集まる場面では格差をつけずに接するようにしたいですね。
写真を撮る・撮らない
子供たちは、自分の幼い頃の写真や動画が多いか少ないかで、親の愛情を測ったりすることがあります。
一人っ子で育った人には分からないかも知れませんが、兄弟姉妹がいれば、長子の写真は多いけど、2番目以降は写真が少ないということもあるのです。
祖父母の孫の写真も同じです。
可愛がっている孫との写真ばかり撮りたがっていると、敏感に察知する子や孫は面白くありません。
孫の人数が多いのなら、集合体で撮影するようにしないと、孫格差だと思われてしまいます。
抱っこしたがる
赤ちゃんの頃から、性格の違いがあるので、人懐っこい孫は抱っこしたがるけど、人見知りの孫には近寄らないような態度をしていませんか?
抱っこしても嫌がらない孫はたしかに愛おしさ倍増でしょう。
自分が抱っこして泣いてしまう孫は、泣かせるのが可哀想だから抱っこを控えようとするのもわかります。
それでも、泣かれたくないという気持ちだけで遠ざけるようなことはしないでください。
時間をかけて慣れるように、努力する姿を見せましょう。
ほめ方の違い
孫によって対応の違いを見せるのは、孫を傷つける原因になります。
たとえば食べ物の好き嫌いや挨拶が上手に言えるかどうかなど、孫によって違うほめ方をしていると、子供は鋭く見ています。
年齢によって対応が違うのは仕方ありませんが、娘の子なのか嫁の子なのかによってほめ方に差をつけるのは絶対にやめましょう。
孫の心を傷つけるだけじゃなく、家族みんながギクシャクしてしまうきかっけになるかも知れないのです。
プレゼントに差がある
誕生日、クリスマス、入学や卒業などのお祝いなど、孫への贈り物は平等にしないと後からもめます。
もしも孫に欲しいものを聞いて、リクエストに応える形でプレゼントした場合でも、他の孫と差が大きいのなら金額を揃えるように他の形も考えてください。
もしも1人だけ高額なプレゼントを望まれた場合は、他の子たちのことを考えるように、きちんと話してわからせてあげてください。
秘密にしていればわからないと思っても、子供は黙っていられません。
後からバレてしまうと余計に問題が大きくなるので、隠さなければいけないような差をつけるのはやめましょう。
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まとめ
孫格差という言葉が生まれるほど、祖父母たちの孫への接し方は気配りをしないと家族間の空気が悪くなってしまいます。
もちろん、悪気があるはずないでしょう。
しかし、悪気はないのに、結果的に孫やその親の心に影を落とすような結果になるのは、誰も幸せな気持ちになれません。
孫が増えれば増えるほど、接し方に差をつけないように十分に気配りしたいですね。