聞き上手と話し上手では、話し上手の人の方が周囲から注目されるので、グループの中心人物になることが多いと思います。
話し上手の人がいると、場も盛り上がるので人気者になることは間違いないでしょう。
でも、話し上手の人よりも聞き上手の人の方がモテるという話を聞いたことがありませんか?
聞き上手は目立たないのに、なぜか人から好かれるのです。
話し上手になって人気を集めるのもいいけど、聞き上手になりたい!
そう思うのなら、聞き上手になるにはそんなことに気をつければいいのか知りたいですよね。
聞き上手になるには、まず何が必要なのか考えてみましょう。
聞き上手になりたい!
聞き上手になるために一番大切なことは、話している人のことを理解しようとする姿勢です。
興味のない人の話をただ聞き流しているだけでは、聞き上手とは言えません。
では、具体的に聞き上手になるためのポイントを見ていきましょう。
相手の話をイメージする
聞き上手とは、人の話をただ静かに聞いてあげるだけではダメなんです。
聞き上手になるには、相手の話を頭の中でイメージして、その人が伝えようとしていることを想像しながら聞くことが求められます。
相手の話をきちんと理解しなければ、ただの人形に向かって話しているようなものです。
だから理解をして、その人の話に興味を持つことができないと聞き上手にはなれません。
ただ、人の話が全て自分にとって興味を引く内容ではないので、どうしても話の内容が頭に入ってこないこともありますよね。
聞いているフリをして適当に相槌を打っているだけでは、聞き上手とは言えません。
相手の話の中に、自分が少しでも興味を持てる部分を見つけられるように、しっかりと耳を傾けます。
そうすることで、話している人は「自分の話に興味を持ってくれる」という態度に見えるので、さらに話しやすくなるのです。
そして、少しでも興味を持った部分や疑問を感じて質問してみたい点を1つでも2つでもいいので見つけ出します。
相手の話が止まったタイミングで、質問してみると、さらに相手は気分良く話が続けられるはずです。
これがまさに聞き上手の成せるワザだと思うのです。
さらに相手の話を理解するために、映像化して想像するトレーニングをしてみましょう。
そのトレーニングには読書が役に立ちます。
映画やアニメなど、すでに形として出来上がったものよりも、文字だけで想像する方がイメージを膨らませることができます。
文字から映像をイメージできるようになると、人の話を聞いていてもそのシーンを思い浮かべることができるようになります。
合間に入れる言葉を使い分ける
自分の話を誰かに聞かせている時に「うん」と相槌を打ってくれた方が話しやすいと感じるように、相手もただ無言で頷かれるよりも、相槌があった方が話しやすいでしょう。
しかし「うん」とか「そうなんだ」と相槌のパターンがあまりに少ないと、話す方も盛り上がりません。
・続きが気になる~
・それでそれで?
・まるでドラマだね
・驚きだね
・楽しくなる
・ワクワクする話だね
・なるほど
・そうなるのか
・困ったね
・残念だね
・悲しくなるわ
・その通り
・正解でしょ
・私なら無理かも
・泣きそう
などなど、話の内容に合わせて色んな言葉を合間に入れて話を引き出すようにします。
このような相槌ワードばかりを並べてみると、ちょっとわざとらしいように感じるかも知れません。
ですが、相手の話の合間に入れるので、少し大げさな表現でも違和感はないはずです。
言葉のバリエーションを増やすためにも、読書はとても役に立つと思います。
意見を求められるまで待つ
聞き上手になりたいと思って工夫しているけど、今の自分が果たして聞き上手なのか・・という判定は難しいですよね。
自分のことなので、よくわからないと思います。
その判断をする目安としては、「相談されることが多い人」かどうかがヒントになります。
人が何かを相談する相手は、人生経験が豊富だったり、知識が豊かな人を選びたいと思いますよね。
ですが、どんなに経験豊富な人だとしても、話し難い相手には相談しないと思います。
やはり話しやすい人を真っ先に選ぶのではないでしょうか。
つまり、人が相談したい存在と思われるようになれば成功と言えるでしょう。
「あの人に、今の自分の気持ちを聞いてもらいたい」と思うのは、悩み相談をしたいというよりも、話しを聞いてもらって心を軽くしたいからです。
聞き上手の本領発揮をしましょう。
自分の悩みを人に聞いてもらう時は、助言を求めているよりも肯定して背中を押して欲しい段階になっていることがほとんどです。
ほぼ答えは出ているので、否定されることを想定していませんから、話している間は否定をしないようにして、相槌を入れながら話を聞きます。
途中でアドバイスのために、自分に置き換えた話をしたり、自分の経験を話すのはガマンしなければいけません。
全て相手の話を引き出した後に、自分が伝えたい意見があれば最後に話ましょう。
あまり否定的なことは言わない方がいいです。
先ほども言ったように、人に相談する時には、もうすでに自分が答えを出しているので、反対のことを言われると猛反発されるリスクがあります。
反対意見を言う場合は、否定的な言い方をしないように注意しましょう。
「こういう考え方もある」とか「色んな選択肢がある」など、参考までに・・という感じでサラッと伝える程度にしておきましょう。
話し上手と接する
聞き上手になるには、聞き上手の人からテクニックを引き出して真似する方法もおすすめですが、話し上手の人と接する時間を多く持つのがとても早道です。
話し上手の人は、人を惹きつける話をするのが上手いので、聞いていることが楽しくなります。
自然に相槌をしたり、話の内容をイメージしやすいので、聞き上手になるトレーニングとしてはとても効果があるのです。
話好きな人が、どんどん気持ち良く話ができるようになれば、あなたの聞き上手スキルもかなり上達しているとわかります。
話好きな人を楽しませるのにも役に立つので、双方にメリットがあると思いますよ。
目をじっと見ない
あなたが人と話す時は、相手の目を見ながら話をしますか?
人と会話する時に、話している人の目を見るのは礼儀の基本と言われます。
でも、実際に目をジーっと見られたら、ちょっと話しにくくなると思いませんか?
何か見透かされているような感覚になって、ちょっと怖くなることすらあります。
聞き上手になるには、相手の目を見つめ過ぎない方が良いのです。
相手が話し始めた時はしっかりを目を見ます。
話を聞いて欲しいと思っている人は、相手の目線が合わないと「聞いてくれそうにないな」と感じてしまいます。
話をし始める時には、しっかり目線を合わせておき、相手の話の進み具合で視線を外すようにししましょう。
話の間は視線を下げたり、想像しながら視線を上げたりして、適度に目を合わせます。
聞いていないの?と思われるほどよそ見をするのはダメですが、少し視線をずらす方が相手も話しやすいのではないでしょうか。
聞き上手な人は好かれる人
聞き上手になるためのポイントを1つずつ見ているだけでも、「こういう人と話していると楽しいだろうな」という点が見つかったのではないでしょうか。
話している人をただ気持ちよくさせるだけが聞き上手ではないのですが、「あなたと話していると楽しくて、あっという間に時間が過ぎてしまう」と思われることが理想ですね。
好かれる人が聞き上手というのも、納得できると思います。
関連記事:口下手な人との会話のポイントもチェック
まとめ
聞き上手になるには、日ごろから人との会話からトレーニングを積み重ねることが大切です。
意識したわけでもなく、トレーニングしたわけでもないのに聞き上手になれる人もいるので、そういう天性の聞き上手には叶わないかも知れませんが、それでもきちんと意識しながら話を聞けば「この人は聞き上手だわ」と思ってもらえるようになれるはずです。
もしも身近に聞き上手な人がいれば、観察してみると良いですね。
聞くよりも話す方が得意な人にとって、聞き上手になるのは難しいかも知れません。
でも、話し上手なのに聞き上手にもなれるなんて、最強でしょう。
話すのも好きだけど、しっかり相手の話も聞ける人になれれば、人付き合いに困ることもほとんどなくなるのではないでしょうか。