孫が可愛くて仕方ないおじいちゃん、おばあちゃんたちにとって、お孫さんに嫌われるのは悲しいことです。
孫に好かれるためなら、どんなことでも!と意気込んでいるおじいちゃんやおばあちゃんは、嫌われるなんて考えてもいないでしょう。
ですが、現実には孫に嫌われる祖父母がいます。
それも、珍しいわけじゃありません。
自分の周りの人に質問してみるとわかりますが、祖父母をあまり好きではなかった・・という人は沢山いるはずです。
その反面、共働きが増えていったので、祖父母に育てられた人も多く、おじいちゃんやおばあちゃんのことが親よりも好きだという人もいます。
成長する過程では、親だけじゃなく祖父母に対しても反抗期があるかも知れません。
ですが、幼少期には好かれたいですよね。
かわいい盛りの孫に嫌われるなんて、避けたいもの。
今回は、孫に好かれる祖父母と嫌われる祖父母の違いをまとめています。
思い当たる節がないか、振り返ってみてください。
孫に嫌われる祖父母とは
孫に嫌われる理由を考えてみましょう。
厳しく叱ったり、接し方がわからなくて怖がらせてしまったなど、ハッキリとした理由があるのならわかりますいのですが、心当たりがないのに孫が懐いてくれないこともあります。
しかし、自分に思い当たることがないだけで、きっと何か理由があるはずです。
考えられる理由をあげてみました。
孫の親との関係が悪い
嫁姑の関係が悪いと、孫が祖母に近寄らなくなるというのはよくあるケースです。
大好きなママのことをいじめる悪いヤツに見えるからです。
これは実の親子でも同じです。
親子の関係が悪ければ、孫は親の味方をします。
孫にとって大切な存在である親を認めてあげなければ、孫に好かれるのは難しいでしょう。
孫の親の悪口を言う
悪口のつもりじゃなくても、孫が聞いて「ママやパパの悪口を言ってる」と思ってしまえば嫌われます。
アドバイスのつもりでも、きつい口調になっていないか思い返してみましょう。
家族同士では、軽口のつもりで言い合っていることも、小さな孫の心には悪口に聞こえるかも知れません。
孫がどんな様子で大人の話を聞いてるのか、ちゃんと観察した方が良いと思います。
距離感が近すぎ
孫に会う機会が限られていると、会えた嬉しさからつい孫との距離感を詰め過ぎてしまいます。
それは孫にとって少し怖いかも知れません。
人見知りの子は、少し会わない期間があれば恥ずかしがります。
それを無理に近寄ろうとすると、怖く感じてしまうのです。
孫が自分から近寄ってこないのに、無理に手を引いたり、抱っこしたりするのは控えて、ゆっくり時間をかけてください。
会えない間も、できる限りお話できる機会を作るなどしていても、やはり実際に会うまでの期間が空いてしまえば子供は緊張すると思います。
お孫さんに性格を考えずに、自分の気持ちだけでグイグイいってしまうと、ビックリしてしまうのもわかりますよね。
感情の波が激しい
幼い子供にとって、大人の感情の起伏が激しいのは不安です。
さっきまでニコニコしていたのに、急に不機嫌そうな顔している人には、近寄りたくないでしょう。
年齢を重ねると、怒りの感情をコントロールする脳の機能が衰えると言われています。
些細なことで怒るような様子を一度でも見せてしまえば、孫にとって恐怖の対象になってしまいます。
できるだけ感情の起伏を緩やかにできるように、心がけることが大切なのではないでしょうか。
他の子と比較する
人と比べられるのは、大人でもいい気持ちになりません。
それは子供も同じです。
他の子供と比較するようなことは、絶対に言わないようにしましょう。
ただ、孫の親の子供時代と比べて、親の子供のころの話を聞かせるのなら構いません。
孫が複数いる場合は、孫格差をつけないように接することが重要です。
孫に好かれる祖父母とは
孫に「おじいちゃん、おばあちゃん大好き」と言われる人たちは、どんな接し方をしているのでしょう。
嫌われないために、何でも孫の言うなりになっているとか、おこずかいやおもちゃなどを使ってわかりやすく好かれるために頑張るのもアリかも知れません。
ですが、そんなに孫のご機嫌うかがいばかりしなくても、好かれる人もいます。
そういう祖父母には、どのような特徴があるのか見てみます。
孫の親と仲が良い
パパやママと仲良しなら、たまにしか合わない孫も安心して甘えられます。
自分の親を見て判断するので、親との関係が良好であれば好かれやすいのです。
もしも遠方に住んでいて、普段は交流がなくても、親の会話などから察する勘の鋭い子もいます。
パパやママがおじいちゃんやおばあちゃんと仲良しであれば、孫も仲良しになりたいと思うものです。
ゆっくり話を聞いてくれる
今の子育て世代は、家事と育児と仕事をしているので、忙しくて子供とゆっくり接する時間も限られています。
余裕のない生活を送っている親を見ているので、子供も甘えるのをガマンしてしまうこともあるのです。
そんな時に、ゆっくりと自分の話を聞いてくれる祖父母の存在は大きいと思います。
人格を尊重した接し方をする
孫は自分の子供とは違うので、無責任に可愛がってしまう方が多いのが現実です。
ですが、溺愛するだけの祖父母よりも、きちんと人として接する祖父母の方が成長しても好かれ続けます。
親は自分の子供を所有物のように考えてしまいがちなので、祖父母にきちんと人として接してもらえることが嬉しいのです。
孫を自己満足のために溺愛するのではなく、ちゃんとした人に成長できるようにサポートする存在になりましょう。
親とケンカした話や、友達のことなどを孫から聞いた時に、孫のことだけ考えるのではなく、人として正しい道を説いてあげられるといいですね。
一緒に遊んでくれる
親はいつも忙しそうにしているので、なかなか一緒に遊んでくれないことを寂しく感じている子供も多いようです。
そんな時、根気よく一緒に遊んでくれるおじいちゃんやおばあちゃんは大好きになるでしょう。
今の子供たちの遊びも、臆病にならずチャレンジしてみるのもいいですよ。
そして、自分たちの子供時代の遊びも織り交ぜると、孫たちには新鮮です。
古い遊びも今の子供には新しいので、伝える意味も込めて一緒に遊んでください。
褒めてくれる
褒めてくれる人を嫌う子供は滅多にいません。
大人になると、褒め言葉の裏を勘ぐるかも知れませんが、子供は素直に嬉しいものです。
やたら褒めるのではなく、他の人が気が付かないような点を見て褒めてあげるとさらに嬉しくて大好きになるのではないでしょうか。
お孫さんをよく観察していないと、他の人が見つけられない長所や魅力を見つけられません。
きちんと見ているからこそ、好かれる祖父母になるのです。
まとめ
孫に好かれたいと思うのは、祖父母になれば共通の願いだと思います。
自然に接しているだけで、孫への愛情が伝われば好かれるでしょうが、何か歯車がズレてしまうと嫌われることもあるのです。
そんな悲しいことにならないためにも、孫に嫌われる祖父母と好かれる祖父母の違いを考えてみてください。