親というのは不思議なもので、子供が大反対していた相手と結婚したとしても、離婚するとなればまた心配になるのです。
孫が生まれたあとに「離婚するつもり」と報告されれば、娘や息子のことだけじゃなく、孫の今後の暮らしのことも心配になりますよね。
ですが、本気で離婚を考えているのであれば、ただ反対するだけでは親子間の関係がギクシャクしてしまいます。
娘や息子から離婚の相談を受けたときには、親としてどう対応すべきなのか考えてみましょう。
離婚の意志を確認する
まずはどれほど本気で考えているのか、じっくりと話し合ってみることは大切です。
その時に注意しなければいけない点からチェックしてみます。
反対も賛成もしない
もしも本気で離婚を考えているという強い意志が感じられたとしても、すぐに賛成とか反対とか言わないようにしましょう。
反対すれば、意地になってやり直すつもりがほんの少し残っていたとしても、すべて吹き飛んでしまいます。
また、早々と賛成してしまうと、離婚に対する迷いがなくなります。
ほんとに賛成だったとしても、それをわざわざ意思表明する必要はないのです。
親の意向が少しでも反映されずに出した答えが、本心から考えて導き出したものだと思うのです。
どちらの味方にもならない
離婚の原因が、明らかにどちらかの責任だったとしても、それでどちらの味方になると決めないようにしましょう。
誰でもわが子がかわいいので、相手が悪いと決めつけがちです。
ですが、片方の話だけではほんとのことはわかりません。
話を聞くのはたっぷりと時間をかけて構わないと思いますが、その話だけで全てを判断しないようにしましょう。
離婚が避けられない場合
固い決意で離婚を覆せないとしても、それは本人が決めることなのでどうしようもありません。
どうしても別れると決めたのなら、その後の生活をどうするつもりなのか一緒に考えてあげると安心できると思います。
経済的なサポートや、孫がいるのなら育児のサポートも重要ですよね。
シングルマザーまたはシングルファーザーになったあとも、自暴自棄にならずにきちんと生活を立て直せる強さがないとこれからも心配です.
突き放して孤独にさせて、意地でもひとり親世帯で頑張らせるというのも親心かも知れません。
ですが、それができる強さがあるかどうか、親ならわかりますよね。
表面的にはあまり手出しをせずに、適度な距離で見守りながら、いつでも救いの手を差し伸べられるよに準備を整えること。
先回りしてサポートしたくなる気持ちもわかりますが、自分で考えて決めた道なので、過保護にしないように気を付けましょう。
離婚が避けられた場合
娘や息子と話し合い、悩みやツラさを吐き出させてあげると、意外と離婚を考え直してくれることもあります。
話をとことん聞いて、苦しみや不満が軽くなれば、また元の生活のために頑張ろうと気持ちが切り替えられるのであれば、それはそれでOKですよね。
ですが、今後もまた同じようなことが起こり、何度か繰り返しているうちに本気になるかも知れません。
不満が溜まり過ぎないように、定期的に話を聞く機会を作ってあげるといいですね。
まとめ
娘や息子が結婚した後は、幸せに暮らしてくれることを願っている親にとってツラい報告です。
ですが、誰でも一度や二度は離婚を考えるでしょう。
少しでも迷いがあるのなら、自分でその迷いをどう処理するのか見守ることが親のできる数少ないことではないでしょうか。
背中を押すのは、この件では親の役目ではないと思います。
追記:緊急性がある場合
もしも家庭内トラブルが深刻なもので、一刻を争うような緊急性のある事態は悠長なことはしていられません。
DVが疑われる場合は、すぐに保護しなければ危険です。
離れて暮らしていると、見えない部分です。
また正直に話せずにギリギリまで我慢して限界を超えて助けを求めているケースもあります。
すぐに行動しなければ危険だと感じた場合は、迅速に行動してください。