おじいちゃん、おばあちゃんになっても、全員が孫にデレデレではありません。
孫が可愛くない人がいるなんて、信じられないかも知れませんが、自分がお腹を痛めて生んだ子供でも愛せない人がいるくらいですから、存在します。
ただ、本心から孫を愛せないわけじゃなく、愛し方、接し方、可愛がり方がわからなくて、冷たい態度になってしまうケースもあります。
どこにでも不器用な人はいますから、孫に対しても不器用になってしまえば懐かれないため、余計に孫と距離ができてしまうのでしょう。
しかし、ただ不器用なだけではない理由もあるようです。
たとえば、孫が泣いているとおじいちゃんやおばあちゃんがイライラした様子を見せるというケースです。
赤ちゃんや幼い子供が泣くのは仕方ないのに、イライラして文句を言われるようなことがあると、祖父母には会わせたくなくなるでしょう。
泣いている孫に対してイライラするなんて、信じられない!
そんな人たちに子供を会わせる必要はないよね!
そうだよ、子供がかわいそうでしょ!
子供への態度を見て、親たちが祖父母に怒りの感情を持つのも自然なことです。
でも、泣いている孫にイライラしてしまうのは、おじいちゃんやおばあちゃんたちにも理由があるようです。
ホントに幼い子供が苦手で、孫に愛情が湧かないわけじゃないのに、イライラしてしまう理由を見てみましょう。
泣いている孫にイライラする理由
おじいちゃんやおばあちゃんの前で泣いている孫にイライラする理由は、親への不満です。
孫の親である息子や娘に対して不満があるので、イライラしてしまうのです。
自分の息子や娘に不満がある場合もありますが、大半は嫁に対しての不満が原因です。
お嫁さんのタイプによっては、不満の種類も違うので、わかりやすいパターンに分けてみます。
神経質なタイプの嫁
細かいことが気になってしまう神経質な性格のお嫁さん。
育児にも真面目に向き合い、子供のために一生懸命頑張っている。
でも、細かいことにうるさいので、おじいちゃんやおばあちゃんたちは孫が泣いていても、手を出していいのか迷ってしまいます。
下手に手を出して「余計なことして」と思われるのも嫌ですからね。
しかし、泣いている理由がわからないおじいちゃんやおばあちゃんは、
神経質に育てているから、些細なことで泣いたりするんじゃないのか‥
と思ってしまうのです。
自分たちの育児の価値観とは違い過ぎると、お嫁さんの神経質な性格が悪く見えてしまうのではないでしょうか。
もっとおおらかに育ててあげれば、あんな風に泣かないのではないか・・
なんてただ泣いているだけでも嫁が原因のように思ってしまうことがあるのです。
大雑把なタイプの嫁
神経質とは真逆のタイプで、細かいことは気にしないタイプのお嫁さんには、また別の意味で不満を持ちます。
子供が泣いていても、のんびりと構えている大雑把なタイプのお嫁さんを見ると
早く泣き止ませないと可哀想だろう
あんなに泣かせて、何もしないなんて母親としてどうなんだ?
「子供は泣くのが仕事だから大丈夫」と慌てる様子もなく、のんびりしているお嫁さんにイライラしてしまうのです。
そう思うのなら、おじいちゃんやおばあちゃんが抱き上げて、泣き止ませてあげれば済むだけなのに、不器用な人たちはそれもできずないのでしょう。
自分たちも接し方がわからずに自信がないので、もどかしさがイライラに変わってしまうのではないでしょうか。
「お願いします」のひと言で解決
同じ祖父母でも、義理の親を自分の親のように頼りにしていいものかと、嫁の立場では迷いますよね。
ですが、子供が泣いているのを見てイライラする様子を見せられたら、二度と近寄らせたくないとすら思ってしまいそうです。
カーっと頭に血がのぼってしまって、怒りの言葉を発してしまいそうになるのを、グッと堪えた・・なんて人も少なくないでしょう。
ですが、夫の親であれば多少のガマンはしなければいけません。
前述のように、おじいちゃんやおばあちゃんたちの本心では、孫が可愛くないというよりも、嫁に対しての不満がイライラの原因になるのですから、そこは上手くやっていかないといけませんよね。
もちろん、ホントに孫への愛情が感じられず、泣く孫に対して遠ざけるような態度をされたのなら、関わらせなくてもいいと思います。
わざわざ愛情のない人たちに関わらせて、傷つけられるのも嫌ですから。
でも、愛情がないわけじゃなく、腫れ物に触るように恐々接しているのであれば、泣いている時に「お願いします」と言って任せてみるといいでしょう。
その言葉がなければ、手を出していいのかわからないからです。
まったく育児経験がないわけじゃないので、あやして泣き止ませることくらいはできると思います。
「お願いします」という言葉だけで、イライラの原因が消えてくれるのなら、試してみる価値はあるでしょう。
まとめ
子育て中の親たちにとって、子供の泣き声はBGMのようなものです。
だから少しくらい泣いていても、そんなに慌てる必要もないと思うのですよね。
でも、幼い子供との暮らしから離れてしまった世代には、泣き声の印象は強いのです。
放置しているわけじゃなくても、おじいちゃんおばあちゃんたちの目にはそう映ってしまうことがあるのでしょうね。