育児の悩みを一人で抱えてしまうのは、責任感の強いタイプの人に多いようです。
しっかり者で真面目で、「私が頑張らなくちゃ」となんでも抱え込んでしまうのは、性格的なことなので、簡単には変えられないと思います。
ですが、あまりにも一人で抱え込んでしまうと、どんどん自分を追い詰めて孤独になってしまいますよね。
協力し合える人や手助けしようとしてくれる人がいるのなら、時には素直に甘えてみても良いと思います。
ですが、ママ友同士では気を付けなければいけないこともあるようです。
たとえば、気軽の子供をママ友に預けられる人と預けられない人との間には、目に見えない溝があるようです。
いますよね、すごく軽くお願い事ができるタイプの人
そういう人がお願いする相手って、ほとんど断れないタイプの人だったりする
このように、気軽に子供を預けられる人とそうでない人の間の溝がどんどん深くなってしまうと、大きなトラブルを生む原因になることも考えられます。
親しい間柄だとしても、子供を気軽に預けることについて、どう考えるのかまとめてみました。
抵抗を感じる理由
子供をママ友に預けることに抵抗を感じる人は多く、多数派だと感じます。
なぜ抵抗を感じるのか、その理由を見ていきましょう。
安心できない
ママ友に預けている間に、何か事故でも起きてしまえば、責任問題になります。
もしも我が子がケガでもしたらと思うと、安心できないでしょう。
それに、預かって欲しいと頼んだからには、そういう事態になった場合のことも想定しなかった自分にも落ち度があると考えるから、気軽に預けるわけにはいかないと思うのでしょう。
預かっている間、ずっと目を離さずに監視しているわけにもいかないので、何かあった時に預かる側も大きな責任を追います。
そう考えると、安心はできませんね。
申し訳ない
子育てしている立場として、自分の子供だけでも大変なのに、他人の子供まで預かるのはとても大変なことだと感じます。
自分の都合でママ友に大変なことを押し付けるのは、申し訳なくてできないとシンプルに考えて頼めないというのが一般的に多い意見のようです。
借りを作りたくない
ママ友同士で子供を気軽に預けられる相手がいたとしても、自分が頼まれると困るから簡単に引き受けられないというのも、正直な意見だと思います。
どうしても困った時に預かってくれるママ友がいるのはいざという時に頼りになります。
ですが、自分は他人の子供を預かることに不安を感じるので、頼まれないためにもママ友を頼らないわけです。
預かってもらったことがあるのに、自分は断るなんてできないので、頼らないに越したことがないと考えるのでしょう。
抵抗を感じない理由
子供を気にママ友に預けられる人は、少数派ですが存在します。
抵抗を感じることなく、気軽に預けられる人の言い分を見てみましょう。
無理に頼むことはない
気軽に人を頼れるタイプに多いのが、「無理に頼んでいるわけじゃない」とか「イヤなら断ればいい」という意見です。
たぶん、このタイプの人はYESとNOをハッキリ言えるのでしょう。
自分が頼まれた時に、無理なら無理と言えるから、他に人も無理に引き受けるはずはないと思うのではないでしょうか。
ですが、世の中には頼まれると断れない、嫌と言えない人がいるのです。
そういう人の気持ちを推し量ることができないので、溝ができてしまうのでしょう。
困った時はお互い様
お互い様に支え合う社会は、今の世の中には薄れています。
ですが、「困った時にはお互い様だから」と考えている人は、ママ友も含めて周りの人と支え合う気持ちがベースにあります。
困っている人を見て見ぬフリはできないし、自分も困った時には誰かに助けて欲しいと思うのだから、みんなお互い様だと考えるのは、間違いではありませんよね。
理想的な社会でもありますが、不公平を生むきっかけにもなるので、難しいのです。
子供をママ友に預ける理由
親や兄弟姉妹以外に子供を預けるのは、やはり抵抗を感じる人が多いのが現実です。
一人で抱え込んでしまうよりも、助け合える人がいるのは理想的ですが、そう簡単な話ではありません。
ですが、このようなケースではどうでしょう。
子供の父親の所在はわからない。
子供の父親に所在を知られたくない。
このようなひとり親世帯の大黒柱である女性が病気の治療のために入院しなくてはいけなくなった場合です。
子供を預かってくれる親族がいなければ、治療を諦めるしかないのでしょうか。
長期の入院が必要であれば、児童相談所などに問い合わせるなど公的な支援を探す必要があるでしょうが、数日の入院であれば知人宅で預かってもらうことも考えると思います。
近くに頼れる身内がいないひとり親世帯は、もしもの時のために、子供を頼めるママ友ネットワークを作っておくことも必要なのではないでしょうか。
日頃から子供を預けるかどうかは別の話です。
自分にもしものことがあった時に、数日間でも子供を頼める人がいるのは、とても安心だと思います。
気軽に頼む前に考えるポイント
気軽に子供を預けられる人もいますし、どうしても困ってしまって頼む人もいます。
問題は、頼む相手の選び方です。
人間関係を悪化させる要因になるのは、「専業主婦なんだから」という理由です。
もちろん、「あなたは専業主婦だから暇でしょ」とか「専業主婦だから頼みやすい」なんて言葉に出す人はいないと思います。
でも、そういう気持ちが心の中にあると、頼まれる側は敏感に察知します。
まったくそんなつもりがなかったとしても、専業主婦の人は日ごろから兼業主婦たちから見下されているような気持ちになる人が多いのです。
言葉では「困ったことがあれば言ってね」なんて言ってくれたとしても、本心ではどう思っているのかわからないものです。
社交辞令なのか、それとも心から思っている言葉なのか、読めない人にはあまり気軽に頼まない方が無難だと思います。
頼みやすい相手だとしても、甘え過ぎていないかどうか、少し考える必要はあるのかも知れませんね。
まとめ
子供は社会全体で育てるという意識を持っている人ばかりじゃないので、子供を気軽に預けたり、預かったりすることは簡単に正解を導き出すことができません。
理想を言えば、みんなが気軽に子供を預けたり、預かったりできればいいのでしょうが・・。
少子化問題や超高齢化問題にも関係しているのでしょうが、育児をする親が孤独を感じない世の中になって欲しいと個人的には思っています。