仕事をしているママさんたちは、学校の行事などで仕事を休まなければいけないこともあるので、職場でも気を使いますよね。
子供が体調を崩して学校を休めば、家に一人で留守番させるわけにもいかないし。
そういうイレギュラーなことでも、仕事をしながらの育児は頭を悩ませますが、夏休みなど長い学校の休みはさらに心配事が増えてしまいます。
小学生なら子供だけで留守番させても大丈夫なのか、それとも預けられるところを探すべきなのか。
そんな悩みを抱えながら、仕事と育児を両立させてきたママさんたちの声を参考に、考えてみました。
子供だけで留守番させる不安
小学校に入学したばかりの一年生の子供1人での留守番は、さすがに不安に感じる方が多いようです。
1時間くらいの留守番でも、小学校低学年では心配になります。
小学校3年生くらいまでは、学童に行かせるケースが多いようです。
ただ、1年生になっていきなりではなく、少しずつ留守番に慣れるための練習として短い時間から始めるきっかけとして1年生の夏休みからスタートするというご家庭もありますね。
きょうだいと一緒の留守番
小学校低学年の子供でも、兄弟姉妹がいて、一緒に留守番できるなら、パートで仕事をする5時間くらいの留守番もできる子もいるようです。
上が3年生、下が1年生のケースのお話です。
長女が3年生になり、次女が小学生になった時から、夏休みのことを考えて留守番の準備を始めました。
今までは、実家の母親に助けてもらっていましたが、父が病気になって、うちの世話を頼むのが難しくなったからです。
長女は、自分は妹のことを守らないといけないという意識が強くなったのか、夏休みの留守番を経験させてから、すごくしっかりしてきました。
思い切ってやらせてよかったです。
こちらのママさんのケースでは、心配したほどのことはなく、すんなり留守番できた成功例です。
失敗してしまったケースもあります。
二人で留守番を何度かさせてみたけど、その度にケンカして、次男が留守番嫌いになってしまいました。
お兄ちゃんもまだ寂しいみたいで、無理だったみたいで諦めました。
夏休みの間は、休ませてもらえたからよかったけど、普通ならクビですよね。
何年生だから・・とか、お姉ちゃん、お兄ちゃんだから・・というのは、必ずしも当てはまるわけじゃなさそうです。
子供の性格によっては、留守番の経験から急激に成長してしっかりする場合もあるのですが、逆に心細さから赤ちゃん返りしてしまうこともあります。
他の子供のケースを無理に当てはめて考えないようにしないといけないのでしょうね。
留守番には準備が必要
小学生の子供を留守番させるには、長い時間かけて練習して準備する必要があります。
中学生になるまで、子供を1人では留守番させていない家庭も珍しくないので、小学生の子供が留守番するのは、簡単なことではないことを理解してください。
どんな準備が必要なのか、まとめてみました。
鍵を持たせる
子供のお留守番の第一歩は、家の鍵を自分で持つことから始めることが多いです。
親が留守の間に帰宅して、留守番できるようになれば、ママも仕事終わりの時間ばかり気にすることもなくて安心できますよね。
家の鍵を失くしてしまうと、家に入ることもできなくなるという重大性を子供にわかってもらうために、鍵を持つ練習は必要だと思います。
訪問者への対応
子供だけの時に一番怖いのが、訪問者の中に不審な人物がいた場合です。
戸締りは確実にしていても、インターフォンを鳴らして子供が応答すれば、何とか子供を騙して家に入り込む恐れもあります。
子供には、留守中には誰がきても、絶対に応えないように教え込みます。
インターフォンにはカメラ付きにして、録画機能がついていればなお安心です。
親の留守中に、祖父母などが様子を見に来るような場合でも、カメラ付きなら判断できます。
応答しても良い人物を決めておくことも大切ではないでしょうか。
疑い出したらキリがないですが、顔見知りの人物の中に悪い人間がないとも言い切れませんからね。
火の取り扱い
小学生の低学年の子供でも、きちんと教えればお湯を沸かして、カップ麺くらいは自分で作って食べられると思います。
しかし、どれほど練習して慣れていても、万が一の事故で火傷したり、火事にでもなったらどれだけ後悔しても遅いのです。
留守中には火を使わないように言い聞かせましょう。
お腹が空いた時に備えて、食べ物は作り置きして、おやつなども準備してあげてください。
電子レンジで温めるくらいは、しっかり教えて正しく使えるようになれば大丈夫だと思います。
戸締りの徹底
子供がマンションのベランダなどから転落しないように、留守中の戸締りは徹底してください。
季節によっては窓を開けたくなると思いますが、エアコンを使って、留守番している間はしっかり戸締りするように教えましょう。
地域によっては、そんなに神経質にならなくても・・・と思うかも知れません。
ですが、今の世の中、どこにどんな人間がいるのかわかりませんから、念には念を!
友達を呼ぶ時のルール
小学生になると、友達の家に行き来することが増えると思います。
親が送り迎えしなくても、子供だけで遊びにいくこともありますよね。
留守番している間にも、友達が遊びに来てくれてば、寂しくないし、安心できるかも知れません。
ですが、留守している間は友達を家に入れて遊ぶのは極力控えた方が良いと思います。
1人でなら大人しく留守番できる子も、友達と一緒にいるとついはしゃいでしまうので、室内でも思わぬ事故が起こると困ります。
子供が興奮して騒ぎ出した時に、そばにいて落ち着かせる大人がいないので、呼ばないほうが安全です。
他の家を参考にするリスク
仕事を持つママが増えているので、夏休みの子供の留守番については、頭を悩ませる人は増え続けています。
学童もスタッフが足らないので、子供同士でケンカしたり、年上の子からいじめられて学童に行きたがらない子供もいるそうです。
「5年生になるまで、1時間以上の留守番できなかった」
「お姉ちゃんと一緒でもダメだった1年生の長男」
「学童に行かなくなって1年生の夏休みには1人で留守番してた」
などなど、それぞれの家庭の事情や子供の気持ち、個性によって、「何先生からなら大丈夫」というわけには、やっぱりいかないのでしょう。
他の家の子は留守番できのに・・と焦る気持ちを見せると、子供は余計に不安になりますから、比較はしない方が良いですね。
子供だけの留守番は欧米ではNG?
日本では、子供だけの留守番は昔からありました。
昭和の時代には、共働きの家の子は、鍵を首からぶら下げていたので、「カギっ子」なんて呼ばれたくらいです。
今も子供だけで留守番したり、子供だけで遊びに行っても普通のこととして受け止められています。
しかし、世界では、12歳以下の子供を1人で留守番させたり外出させると親が罰を受けることもあります。
子供だけで留守番させてはいけないと法律で定めている国は、カナダ、アメリカ、イタリア、フランスなど。
日本は昔から隣近所で子供を見守る風習があったことや、治安の良さから、子供だけの留守番がそれほど危険なこととは考えなかったのでしょう。
ですが、そろそろ日本も子供に関するルールを厳しくして、世界水準に近づけようとする動きがあります。
近い将来、子供だけの留守番で悩むこともなくなるのではないでしょうか。
新しい生活習慣による留守番
外出が制限される世の中の状況になった時には、子供を連れて外出するのを控えなければいけないことも増えました。
買い物もできるだけ少人数で行かなければいけませんので、留守番させる機会も増えた方も多いのではないでしょうか。
友達同士で集まって留守番もさせられないので、大変だと思います。
ですが、これだけ世間で問題になれば、幼い子供でも「何か大変なことが起きているらしい」と感じているはずです。
短い時間であれば、家でおとなしくできると思いますが、子供なりにストレスを感じながらガマンしているでしょう。
良い子でお留守番できたら、その都度しっかり褒めてあげることが大切です。
親も同じくガマンを強いられていますから、ついイライラしてしまうこともあるでしょうが、思い切り遊びたい年齢の子供たちが感じるストレスは想像以上です。
ちゃんと家を守って留守番することで、パパやママの役に立っているという意識を持ってもらうためにも、しっかり褒めてあげてくださいね。
また、お家時間が増えたことで子供の生活リズムが乱れてしまうのも成長に影響を与えます。
生活を整えながら過ごすようにしましょう。
まとめ
夏休みの間に、子供に留守番してもらうことを考えているのなら、早めに準備に取り掛かった方が良いですね。
家の中の様子をスマホで確認できるモニターなど、便利なものがたくさん開発されているので、そういうお助けアイテムもフル活用させてみてはいかがでしょう。