独身の息子や娘の帰省は嬉しいものなのか?迎える親の気持ち

親子関係

実家から離れて暮らし始めた娘や息子のことが心配で心配で・・。

進学や就職で家を離れてしばらくは、どうしているのか気になって仕方なかったでしょう。

ですが、親元から離れて何年も経てば、そういう心配もかなり少なくなるはずです。

自立ですね。

それでも親子ですから、いつまで経っても親としては子供のことが気にかかります。

年末年始や夏のお盆など、帰省の時期になるとそわそわするのも親心です。

久しぶりに実家に帰ってくる子供のために、親は張り切ってしまう。

そんな気持ちもわかります。

ところが、そうでもない親もいるのだとか・・。

子供が帰省するのが嬉しくないなんて、そんなことあるのでしょうか。

親の立場で考えてみると、実家での過ごし方も変えられるかも知れません。

見ていきましょう。

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独身の娘や息子の帰省前

帰省するのが独身の娘や息子だった場合は、家族共々の帰省よりも心構えが少し違うようです。

独身の子供の場合は、義理の娘や息子に気をつかうことはありません。

ずっと一緒に暮らしてきた子供が帰ってくるだけですが、顔を見られるのは安心できるのでホッとするでしょう。

義理の娘や息子、そして孫も一緒に帰省するとなると、いくら家族でも準備もしなければならないので、いつもと同じというわけにはいかないのです。

そういう意味では、独身の子供の帰省は、親にとっては気が楽なのでしょう。

好きなものを食べさせたいという親心から、張り切って料理をするくらいのことはあるとしても、気持ちとしてはラクに迎えられるので喜びの方が大きいのではないでしょうか。

実家を出て年月が長くなると

独身の子供の帰省は、孫もいないし嬉しくない・・なんてことはありません。

親子関係が悪ければ仕方ないでしょうが、子供の帰省が嬉しくないなんて親は滅多にいないでしょう。

しかし、子供が実家を出て長い年月が経っていると話は別です。

私が実際に聞いた事例をご紹介します。

30代半ば独身の娘

大学までは実家にいた娘は、就職のタイミングで実家を出ました。

通えない距離ではないけれど、自立するいい機会だからということで実家から車で1時間ほどのところで一人暮らしを始めました。

それから10年ほどの間、娘はうちに来ても泊まることはなく、その日のうちに帰っていました。

なので帰省というわけでもないのです。

すでに娘の部屋は夫の趣味の部屋になっているため、寝る部屋もないためです。

ところが、娘が体調を崩して会社を休むことになり、しばらく実家で静養させてほしいというのでもちろん「帰っておいで」と言ったのですが、それからが大変。

娘がゆっくりすごせる部屋を準備するためにバタバタでした。

普段から帰省を想定して居場所を残しておかないと、こういう時に自分が追い込まれることを痛感しています。

30代前半の息子

共働き夫婦のもとで育ったのに、甘やかしてしまい家事は一切できない息子が一人暮らしを始めたときは心配でした。

でも誰もいなければ何とかするだろうと思っていたのです。

なんとかやっているのだろうと思いますが、帰省したときは相変わらず何もしないでゴロゴロしてばかり。

気が付けば、家の中に何もしないオジサンが二人ゴロゴロしてる状態です。

帰省するなとはいいませんけど、いつまでも母親に甘えているのも困りものだと思ってます。

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独身の子供の帰省の前に

親が子供に会いたくないはずもないし、会えるのは嬉しいのでしょうが、やはり親子でも長く離れてくらすようになると、一つ屋根の下で暮らしていた時のようにはいかないのかも知れません。

それを象徴するのが、子供の帰省前の行動です。

まるでお客様を迎える前の準備のように、家の隅々まで掃除したり、新しいスリッパや寝具を準備するのは「おもてなし」の心が生まれるからでしょう。

そうされると、生まれ育った家に帰った感じではないため、落ち着かないと思います。

来客準備のような気持ちで子供の帰省を迎えるのは、子供が自分のもとを巣立ったことをきちんと受け入れているからでしょう。

もう自分の子供というよりも、自分と対等な立場の人間として考えているのでしょう。

実家滞在中

子供が実家に帰省した初日は嬉しくて楽しい気持ちだったのに、二日目、三日目になると何となく気疲れしている自分に気が付くことはないでしょうか。

お風呂に入りたい時間に入れない、子供に合わせた献立を考える、日ごろは見ないテレビ番組の音声が気になってしまう。

いつもとは違う家の中の空気に疲れてしまうのは、すでに巣立って時間が経ち、子供のいない生活リズムが定まっているからです。

自分のペースを帰省した子供に合わせなければいけないことが、軽くストレスに感じてしまうのでしょう。

もちろん誰が悪いわけでもないのですが、別々に暮らしている人間が一つ屋根の下で過ごすのは多少なりとも気を使うのです。

まとめ

子供がまた自分の暮らす場所へ戻っていくと、正直なところホッとする・・というのは、親子とはいえ別々の社会で暮らす人同士になったからなのです。

独身の娘や息子が帰省すると、疲れてしまうからあまり嬉しくないと思っている自分に自己嫌悪するよりも、ちゃんと子離れできた自分を褒めても良いのではないかと思います。

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