友達と遊ぶ約束や観劇やコンサートの予定など、カレンダーに書き込むスケジュールがあるのはワクワクするはずです。
楽しみな予定のはず。
それなのに、なぜかそのスケジュールの日が近くなると気分が落ち着かなくなったり、気が重くなってしまったり・・。
もしも思い当たるのであれば、HSP気質が理由かも知れません。
なぜHSP気質では予定に対して気分が落ち着かなくなったり、重くなったりするのでしょうか。
対策も含めて考えてみましょう。
予定があると落ち着かない理由
楽しいはずの予定なのに、その日が近くなると憂うつになったりする。
それはHSP気質には「1を聞いて10のことを想像できる」能力があるので、楽しいはずの予定でも様々なことを想像してしまうことが大きな要因です。
また、何か行動する前に、その行動の最終地点までを深く考えてしまうのもHSP気質の特徴です。
楽しいはずの予定でも、憂うつになる、気が重くなる、心が落ち着かなくなるのは、これから予定をクリアするまでのことを考えてしまい、失敗や予想外の事態にも対応しようとしてしまうからなのでしょう。
具体例をあげてみます。
時間を守ること
予定の時間までに何の問題なくスムーズに行動できるかどうか、その不安が心を重くします。
たとえば、休日はいつも遅くまで寝ているのに、予定のために早起きしなければいけないとなると・・・
起きられるかな
その不安が日に日に大きくなって、予定をキャンセルしたくなるほど憂うつになってしまうのです。
無事に到着するか
目的地がはじめての場所だったり、慣れていないところで出向くとなると、迷わずにスムーズに到着できるのかどうか不安になってしまいます。
何度も目的地までの道のりや交通機関の情報を確認したりするのも、不安を解消したいからなのですが、確認しても予想外の出来事を想像してしまうため安心できないのです。
予定を義務に感じる
仕事ではなく、楽しいはずの予定なのに気が重くなったりするのは、その予定をこなすのが自分に課せられた義務のように考えてしまうからです。
自分だけで思いつきで行動するのであれば、わざわざ予定を立てる必要はありません。
誰かと一緒に行動する約束は、必ず責任を持って終えなければいけないという重圧を自分に課してしまうのではないでしょうか。
憂うつにならない予定の入れ方
予定があると落ち着かないというのは、HSP気質の人にはよくあることです。
とはいえ、よくあることだから・・と何も対策できないのはツラいですよね。
楽しい予定が楽しくないなんて、すごくもったいないですから。
ここからは、どうしたら予定が入っても心が安定できるための方法を考えてみましょう。
予定はギリギリに入れる
HSPの人は、先のことを想像して心配する傾向があるため、無計画な行動が苦手です。
そのため、予定は早めに入れないと落ち着かないのですが、早く予定を入れることが気分を重くする原因でもあるのです。
早く予定を入れて一安心したあとは、ずっとその予定の日まで落ち着かないのでは意味がありません。
いっそドタキャンしようか
そんな気持ちになるほど、重苦しい気分になることもあるのです。
そんな苦しい時間を長引かせないためには、予定はできる限りギリギリまで決めないようにしてみましょう。
約束してしまえば、断ることも負担になるので、早めに予定を入れる習慣を改めてみるといいのではないでしょうか。
予定をタスクと考えない
プライベートな予定でも、きちんとスケジュールに入れて管理する人ほど落ち着かないものです。
それは、楽しいはずの予定なのに、仕事と同じように考えてしまうからです。
それを完了しなければ安心できない、タスク化してしまうからでしょう。
タスクを早く消化したいのに、予定はまだ先なのでそれまでがストレスになるのです。
前述のように、予定を早く入れてしまうことも原因なので、プライベートな予定でもタスク化してしまうのであれば、その場その場で思いつきの行動をしてみるのも良いのではないでしょうか。
リスケ・キャンセル
HSPの人はとくに相手の気持ちを想像してしまうため、予定を変更したりキャンセルするのはダメだと考えます。
それでも気が重くなったら、相手に嘘をついてドタキャンしてしまえば、自己嫌悪に陥ってさらに自分を責めてしまいます。
しかし、リスケやキャンセルができるような予定の入れ方をすれば気がラクになるのではないでしょうか。
曖昧な約束は相手に失礼だと考えるのはHSP気質の特徴でもありますが、自分が思っているほどリスケやキャンセルを気にする人は少ないものです。
それでも相手の予定を変更させることに抵抗を感じるのなら、予定を確定しないようにするしかありません。
誘われなくなる可能性もありますが、そういう付き合い方をしていると、
今日何してる?
空いてるならご飯食べようか
という友人が見つかったりするものです。
予定をきっちりこなさなければいけないという責任感が、憂うつにさせているのなら、行き当たりばったりの行動に慣れることも必要ではないでしょうか。
まとめ
予定があると落ち着かない人は、そんなに珍しいわけではありません。
HSP気質は10人に1人、女性では5人に1人ほどいると言われています。
HSPじゃなくても、仕事の責任感が強いタイプの人は、プライベートとの区別がつけにくくなり、楽しいはずの予定もタスク化してしまうからです。
すぐに改善されるわけじゃないですが、予定の入れ方を変えていけるといいですね。