「目に入れても痛くないほどかわいい」と孫を溺愛するおじいちゃん、おばあちゃんがほとんどのはず。
だから、孫がかわいくないなんて言えない・・。
本心では孫に対して愛情が湧かず、かわいいと思えないけど、世間体が悪いから口に出せないだけの人は思った以上に多いようです。
なぜ孫を愛おしく思えないのか、かわいいと思えないのか、その根っこにある感情を探ってみると、解決する方法が見つかる可能性があります。
自分の心の中に目を向けて、静かに考えてみましょう。
孫がかわいくない人に共通すること
孫はかわいくて当たり前だと世の中の人が思い込むので、孫がかわいくないなんて、人にはなかなか言えません。
だから、自分以外の人のことは見えないのです。
孫がかわいくないと思ってしまう人に共通することを先ずチェックしてみましょう。
子供が苦手
子供が苦手だけど、自分の子供だけは別だった。
そういう人っていますよね。
子供が好きな人から見れば、冷たい人のように思われることもありますが、理論的に物事を考えるタイプの人は、子供を苦手な存在に感じる傾向があります。
話し合って理解できないからです。
これは性格的なこともあるので、仕方ないと思います。
接し方がわからない
子育てにあまり積極的に参加してこなかった男性に多いのが、幼い子供にどう接していいのかわからないから距離を縮められないまま、愛情が湧かないというケースです。
仕事しながら育児をしてきた女性や、シングルマザーだった女性にもあります。
逆に、自分が子育てに参加しなかった反動で溺愛する人もいるので、どっちになるのかわからないですね。
嫁や娘との関係が悪い
娘や嫁と上手くいっていない姑は、孫さえかわいく思えなくなるケースがあります。
娘や嫁に対する嫌悪感が孫に重なってしまうことがあるからです。
孫も母親が苦手意識を持っている人を警戒するので、懐かないこともさらに拍車をかけるのでしょう。
まずは娘や嫁と孫は別人格だと思えるようになる必要があります。
現役で仕事をしている
シニアと呼ばれる年齢になる前に孫ができる人もいますし、シニア世代も働く時代です。
自分の生活や仕事のペースを守ることを大切にする人は、孫の存在で自分の生活が乱れることにストレスを感じやすいと思います。
孫中心、孫優先に考えられないのは、愛情が薄いからだと思ってしまうのです。
孫を愛せないことが後ろめたいですか?
このページを見ている人は、自分自身が孫に対して愛情を持てないことに後ろめたさを感じているはずです。
もしかしたら、罪悪感で自分を責めてしまうこともあるのではないでしょうか。
ですが、そう感じることは、孫に対して愛情を持っているからです。
孫に愛情を持っていない人は、後ろめたさなんて感じません。
「なぜ自分は孫をかわいく思えないのだろう」と自問自答を繰り返しているからこそ、このページを見ているのだと思います。
でも、愛情があるからこそ悩んでいるのですから、自分を責めることなんてまったく必要ないことですよ。
溺愛するだけが愛情ではありません
孫をかわいくないと思う人は、他の人と自分を比べてしまうからこそ悩むのではないでしょうか。
孫を溺愛して、欲しいモノを買い与え、孫から好かれるおじいちゃん、おばあちゃんになるのが理想形だと思っているのでは?
でも、孫との接し方は人それぞれです。
例えば、私の伯母は50歳を過ぎてから妻を亡くした男性の後妻になりました。
それまで彼女は独身を通してきたので、初婚です。
後妻になって間もなく、孫が生まれました。
伯母は血のつながらない孫ですが、とても可愛がっていましたが、接し方は普通のおばあちゃんとは少し違っていました。
孫を「○○さん」と「さん」付けで呼び、幼い子供でも人格を持っている対等な人間として接していました。
その孫たちも成長して立派な大人になっていますが、血のつながらない祖母のことが大好きです。
恋人ができたら紹介するためにわざわざ連れてくるし、進学や就職などの相談も親より話しやすい相手として慕っていました。
伯母は血のつながりがないので、普通のおばあちゃんのように溺愛できなかったのかも知れません。
子供を生んで育てた経験のない人なので、幼い孫にどう接すればいいのかわからなかったのかも知れません。
ですが、傍から見ると少し冷たいような接し方だったとしても、伯母なりに孫を愛していたと思います。
孫をかわいくないと思って悩んでいる方は、一般的な祖父母の愛し方じゃなくても、孫への愛を伝えることはできるので、自分を責めるのはやめましょう。
まとめ
孫を溺愛している人たちを見て羨ましく感じるとすれば、孫に懐かれたいという願望があるからです。
ですが、孫との距離を急に詰めようとすれば、幼い子供は戸惑います。
どんなおじいちゃん、おばあちゃんになりたいのか、他の人と比べずに、考えてみてはいかがでしょう。