今の時代、ひとり息子とひとり娘が結婚することも珍しくないですよね。
それでも、幸せな家庭を築いてもらえれば何も心配ないはず。
ところが、2~3組のうち1組は別れてしまうという高い離婚率を考えると、息子夫婦が別れてしまうことも考えられます。
さらに最近増えているのが、お嫁さんが子供を連れて実家に戻り、孫を取られてしまう「孫取り離婚」です。
父子家庭も増えているとはいえ、親権をもつのは母親のケースが圧倒的に多いので、息子夫婦が別れた後に孫に会えなくなることで心を痛めている人も増えているのです。
そこで、息子夫婦が離婚した後の孫との関わり方についてまとめています。
孫に会えなくなる原因
息子夫婦が離婚することになった場合、お嫁さんが親権者になり、孫を養育することになると、会えなくなるケースが多いです。
その理由として、以下のようなことがあげられます。
息子が面会を希望しない
息子が別れた後は子供との縁を切って新しい人生を歩みたいと考える場合は、残念ながら祖父母だけが孫に会うのは厳しいです。
別れても子供たちに会いたいという気持ちを持てない父親だから、離婚することになったのかも知れません。
息子がそういう考えなのに、孫に会わせて欲しいとはなかなか言えないでしょう。
嫁が会わせたがらない
嫁が祖父母に会わせたがらないケースもあります。
嫁と義父母の関係が良好ではなかった場合は会せたがらないので、嫁との関係を悪化させないように気を付ける必要があります。
祖父母に問題はなくても、夫が家族を裏切るようなことをしたのが原因で別れる場合は、父親との面会も拒みたがります。
別れた夫との関係を切りたい気持ちが強い場合は、どんなに関係性が良かったとしても、面会できなくなる可能性もありますね。
嫁の実家の親が反対する
嫁が実家に入り浸り、孫を嫁の実家にとられたようなカタチで離婚するケースでは、嫁よりも親が会わせたがらないケースもあります。
孫を守るために必死になるのでしょう。
しかし、どんなに親が拒んでも、父親が子供に会うことを禁止するよほどの理由がなければ、面会時に一緒に会うことはできると思います。
問題は孫が成長すると、色々なことを吹き込まれて、会いたがらないようになることです。
成長すれば、子供自身の気持ちが尊重されなければいけないので、無理強いはできません。
孫に会えなくなるのを防ぐ方法
かわいい孫に会えなくなる日が来てからでは、できることは限られています。
事前に準備できることを考えてみてください。
対策として考えられることをあげてみましたので、参考にしてください。
養育費の保証人になる
別れる時には、子供との面会について取り決めをしたはずなのに、実際には会わせないケースでは、養育費が大きな問題になっていることがあります。
日本では、養育費の不払いに対する厳しい罰則はないので、払わないまま逃げ続ける父親が半数以上なのです。
経済的に仕方ない場合もありますが、そうでもないのに払わない父親も山ほどいます。
そんな無責任な父親には、会わせたくないと思うのも当然でしょう。
そういう事態になるのを防ぐために、養育費の取り決めをする際に、息子の保証人になるのも1つの方法です。
養育費の支払いについて公正証書を作成する際に、自分たちが連帯保証人になれば、養育費トラブルで面会できなくなるのを防ぐことに役立つと思います。
孫とのつながりを持ち続ける
息子夫婦と離れて暮らしていると、孫に会う機会も限られてしまいます。
もともと薄いつながりしかなければ、祖父母に会いたがらなくなってしまうのも仕方ありません。
そうなるのを防ぐためには、会えなくてもコミュニケーションをとる手段を考えることです。
孫宛てに定期的に手紙を送り続けると、祖父母の存在をずっと感じながら成長できるはずです。
まだ年齢が小さい子の場合は、キャラクター入りのポストカードなどもいいのではないでしょうか。
孫に渡されるかどうかわからなくても、送り続けることでいつか気持ちが伝わると思います。
元嫁のサポート役になる
息子と別れたとしても、大切な孫を育てる人だと考えれば、お嫁さんのことを考えてあげなければいけません。
母子家庭は経済的にも困窮しやすいので、孫が大切であれば、お嫁さんを助ける気持ちを持ち続けることが必要です。
孫を預かることで、お嫁さんが仕事しやすい環境になるのなら、「いつでも預かる」と常日頃から申し出ることで、お嫁さんも頼れるかも知れません。
息子と別れたことで、恨みや怒りの感情を持っているのなら、お嫁さんも元義父母とは縁を切りたくなると思いますよ。
まとめ
離婚する夫婦が増えれば、孫に会えない悲しみに耐えている人たちも増えています。
残念ながら、今のところ祖父母に対する面会は法的な制度はありません。
もしも息子夫婦が別れることになった後のことを考えて、孫や嫁と接する必要があるのではないでしょうか。
また、子供にとって母親は大切な存在なので、嫁いびりしていた自覚のある方は、孫に会わせてもらえなくなる覚悟はしておいた方が良いのかもしれませんよ。