育児をしているママにとって、何かあったときに子供の世話を頼める人が近くにいるのは、とても安心です。
仕事をしているママは、保育園に預けていても、預けられない時もあります。
例えば2人目の出産の時や病気で入院しなければいけないなど。
そんな時に実家が遠方だったりすると、心細くなりますよね。
ですが、夫の両親が近くにいればお願いできます。
ところが、知人からこんな話を聞きました。
保育園に預けられない期間があり、その間は近くにいる姑にお願いすることにしたら、「手当が欲しい」と言われたというのです。
信じられない!
私なんて、孫を預けてもらえるなら、お金を払ってもいいと思うくらいなのに!
ほんとそうですよね、信じられません。
世の中には、頼んでもいないのに孫の世話をしたがる祖父母が多いのに、孫の世話の対価としてお金を要求する人がいるなんて驚きです。
この場合、どうすればいいのでしょう。
あなたがその立場になった時を想像して、考えてみましょう。
孫の世話に謝礼は必要か
まずは基本的なことですが、孫の世話に対して金銭で謝礼を渡すのは、かなりレアなケースです。
祖父母にとって、孫の世話ができるのは嬉しいことなので、喜んで引き受けてくれるものだと考えるのが一般的です。
頼られることにも喜びを感じるシニアも多いので、謝礼について深く考える必要は基本的にはないでしょう。
ただ、当たり前のことのように預けるのは良くないです。
そして、祖父母に負担がかかるようなときには、感謝の気持ちを何かのカタチで表すことも必要なのではないでしょうか。
謝礼を渡すケースとは
一般的に考えれば、夫の両親にとって孫なのですから、世話を頼んだとしても、謝礼としてお金を払う必要はないと思います。
しかし、義父母たちのライフスタイルによっては、お金を渡した方が良いケースもあります。
仕事を休ませた場合
子供の世話を姑に頼みたくても、仕事をしていると頼みにくいですよね。
いくら可愛い孫のためとはいえ、仕事を休んでもらわないといけないと、気軽に預けたりできません。
それでも、頼れる人が姑しかいないのなら、無理を承知でお願いするしかないでしょう。
このようなケースでは、姑の1日当たりの稼ぎに応じて謝礼としてお金を渡すのは家族と言えどもマナーだと思います。
こちらからお金を渡そうとしても、受け取らない人がほとんどだと思いますが、生活のために働いているのなら、収入が減るのは打撃になるはずです。
受け取るか受け取らないかは別として、感謝の気持ちを見せることは大切なことだと思います。
遠方から来てもらった場合
もしも夫の実家が遠く離れていて、遠方から孫の世話のために来てくれたのなら、交通費は渡した方が良いと思います。
「お盆やお正月に帰省する時の交通費は自分たちの負担だから、義父母に来てもらった場合の交通費も要らないのでは?」と考える人もいます。
たしかに帰省の交通費は当たり前に自分たちで捻出するわけですから、そういう考え方もあると思います。
ですが、帰省滞在中に飲食にかかる費用などはどうでしょう。
嫁の立場では、気乗りしなくても仕方なく帰省しているので、滞在中の飲食費まで自前になるのは考えられないことかも知れませんが、迎え入れる側も負担がないわけじゃないのですよね。
受け取らない場合は、無理に渡すこともないでしょうが、国内の移動でも新幹線や飛行機を使うと、かなりの高額出費です。
交通費の金額は、ざっくりわかるはずなので、高額になるのがわかっているなら、せめて半分でも渡した方が良いのではないでしょうか。
もしも交通費くらいは・・と渡そうとしても、受け取らないのならそれでその件は終了です。
受け取るか受け取らないかは別にして、気持ちを見せることは必要だと思います。
お金を要求する義父母への対応
子供の世話を頼むために、義父母にお金を渡すなんて考えられないという人も、仕事を休んでもらったり、遠方から来てくれたのなら、少しくらいは感謝の気持ちを見せた方が良いと思います。
今後もお願いしなければいけない状況になるかも知れません。
その時のためにも、気持ちよく引き受けてもらえるようにしたいですからね。
そういうわけでもないのに、孫の世話をするのにお金を要求される場合はどうするべきなのか、考えてみましょう。
この問題について、子育て経験のある女性数人の考えを聞いてみると、「報酬を計算してきっちり渡す」という人が複数いました。
ベビーシッターや24時間の預かり保育などの料金を参考にして、子供の世話をする対価として渡すというのです。
報酬を受け取る以上は、仕事としてしっかり責任をもってもらう必要があるので、細かい要求も遠慮しないでバンバン出すと。
まったく知らない他人にお金を払って預けるのが不安であれば、割り切って払った方が後々も割り切って考えられるから、その方が良いという意見もありました。
後々、義父母たちの世話をしなければいけない時がきても、堂々とお金を請求できるからと・・。
そこまでドライな考えになるのは、孫の世話をするのにお金を要求するというドライな考えに対抗するためです。
相手がそうなら、こちらだって・・となるのは人間ですから仕方ないのではないでしょうか。
夫に対応させるのが最善策
孫の世話に対してお金を要求する義父母への対応は、実の息子である夫にさせるのが一番です。
本来であれば、夫婦で何とかしなければいけないのでしょうが、それができないから夫の親に頼むわけです。
それに対してお金が発生することについて、夫はどう感じるのか知る必要があります。
親子でも頼み事をするなら、当たり前という価値観なら、そういう考え方の家族なのでしょう。
そういう価値観の人たちなので、違和感を持ったとしても理解されないと思います。
もしも夫も親の要求に納得できないのなら、親子で話し合って決めてもらうのが筋ですよね。
しかし、どういう結果になったとしても、孫の世話にお金を要求する人たちの家族になるのは、かなり重い気持ちになりますよね。
自分だけで悩まずに、夫と相談しながら2人で解決するのが一番理想的です。
お金を払うならプロに頼む
孫の世話を頼まれたら、それに見合う報酬を要求する祖父母は、かなりレアなケースです。
ですが、世の中には自分のものさしでは測れないことがあるのも事実です。
可愛い孫の世話は、お金を払ってでもしたいと思うはずなのに・・・という考え方の人にとっては、すごく驚くことだと思います。
ですが、孫への愛情がそれほど強くなく、老後の生活を自由気ままに楽しんでいるのなら、その時間を割くための報酬を欲しがるのかも知れません。
すごく驚くでしょうし、納得できないし、何だか腹立たしく感じるのもわかります。
もしも私なら、そういう祖父母には預けません。
愛情がゼロではないとしても、何だか心配です。
祖父母という立場だけで、保育のプロでもない人たちにお金を払うくらいなら、プロに依頼した方がよほど安心です。
ベビーシッターや、短期の預かりを受け入れてくれる託児所もあります。
おじいちゃんやおばあちゃんだから絶対に安心だとは言い切れないのですから、プロ意識をもって子供に接する人に依頼する方がよほど納得して気持ちよくお金を支払えるのではないでしょうか。
まとめ
頼まなくても孫の世話をしたがる姑もいますから、どちらがいいのかわかりません。
納得できなくても、どうしてもお願いしなければいけない事態になったのなら、1度だけはお金を払って頼むしかないでしょう。
そして、今後のために緊急時の子供の世話について、しっかり話し合い、預ける先を調べておきましょうね。