結婚にメリットを感じないとか、結婚が幸せとは思わないとか、結婚に対してポジティブに考えられない人はとても増えています。
昔からそういう人はいたと思いますが、近年はさらに増加しているような気がします。
また、結婚だけじゃなく恋愛に対しても同じようなことが起こっています。
未婚の成人の中には、恋愛経験のない人や長く恋人のいない人の割合も増加しているのです。
結婚しない理由の中に、恋愛したくない(恋愛できない)という人がいるのです。
ですが、恋愛しないと結婚できないわけではありません。
恋愛感情のない二人が一緒に生きるパートナーになる、新しい結婚のカタチが注目されています。
それは共生婚と呼ばれていますが、この結婚のカタチについて考えてみましょう。
共生婚とは
共生婚は、読んで字のごとく「共に生きるための結婚」です。
結婚する相手は、恋愛感情が生まれなければいけないわけではありません。
友達のような人間関係でも、ともに生きる相手として相応しいと思えば、そういう夫婦がいても問題はないはず。
それならばただのルームメイトでは?
べつに結婚という形式にこだわる必要もなさそうだけど
このように思う人も多いでしょう。
ですが、ただの同居人、ルームメイトではなく夫婦という形式にこだわるには、それなりの理由があるのです。
共生婚を選ぶ理由
恋愛して、結婚して・・。
そういう人生ではなく、恋愛感情のない相手と共に生きることを選ぶのか。
その理由を考えてみましょう。
恋愛できない
当たり前に恋愛できる人にとっては、まったく想像できないことかも知れません。
しかし、異性とか同性とかに関係なく、恋愛感情がまったく生まれない人もいるのです。
人を好きになったことが一度もなくても、無理に恋愛しようとして余計に傷ついてしまったりすることもあるようです。
なぜ恋愛できないのか、理解できない人が多いと思いますが、幼少期からずっと人に対して恋愛感情を抱いたことが一度もなければ、結婚を諦めてしまいでしょう。
ですが、恋愛の延長線上に結婚があるという考え方をしない人をパートナーに選べば、表面的には普通の夫婦として生きることも可能です。
結婚という形式が必要
結婚に対してネガティブなイメージしか持っていない人は数多くいます。
理由は人それぞれでしょう。
たとえば両親が不仲な家庭環境で育ったとか。
過去に結婚を経験して、もう二度としないと心に決めているとか。
別におひとり様で生きるのは気楽ですから、無理に結婚する必要なんでありません。
しかし世の中的には、結婚していない人に対して冷たい部分があります。
賃貸住宅の契約、住宅や車のローンの審査などは、独身でも問題なくできますが、ある一定の年齢を超えると簡単ではなくなるのです。
社会的信用という、意味不明なイメージがまだ今の世の中にも残っているのでしょう。
双方にメリットがある
恋愛感情のない共生婚を選ぶ理由として、共感する人も多いのは、お互いにメリットを優先した結婚です。
たとえば、
「結婚していないと転勤ばかり銘じられるから」
「結婚できない人の恋愛のカモフラージュのため」
3番目を除き、基本的には恋愛や結婚に興味のない人が共生婚という形式を選ぶのです。
もちろん、相手も同じように恋愛感情を持たないことが原則です。
どちらかに恋愛感情が芽生えたりすれば、壊れる恐れも十分あるため、見極めや事前の約束は重要になると思います。
まとめ
世の中の夫婦のトラブルの原因は、嫉妬が絡みます。
嫉妬以外にも恋愛していたときに見えなかった相手の嫌な部分が時の流れとともに露わになってしまうのも原因になります。
つまり、恋愛感情のない相手と割り切って結婚した方が幸せになれるのではないかと考える人がいても不思議ではありませんよね。
そういう結婚のカタチも、これからはアリなのでしょう。