夫の実家の家族と一緒に旅行した経験のある既婚女性の割合ってどのくらいでしょうね。
私自身は経験がないのですが、周りの話を聞くと、10人のうち3人は経験がありました。
年末年始に実家に帰省するのではなく、みんなで温泉旅館に泊まってのんびりするというのは、とても平等な感じがしていいと思う反面、気が重いことも想像できます。
嫁の立場では、純粋に旅行を楽しむのは無理なのかも知れません。
友人の話では、温泉に姑や小姑、兄弟嫁と一緒に入るのがすごく抵抗があったようです。
温泉に行けば、そういう問題があるのか・・・と気付かされたのですが、他の人たちも同じように感じるのでしょうか。
そこで「夫の家族と一緒にお風呂に入る問題」について考えてみました。
なぜ一緒に入りたくないのか
夫の実家の家族と一緒に旅行にいくことすら気が重いと感じる女性が多いので、姑や小姑たちと一緒にお風呂に入るのは、たしかに自分の立場になればちょっと考えてしまいます。
実際に夫の家族との旅行を経験した女性が、姑たちとお風呂に入ることを拒む理由を集めてみました。
ジロジロ見られるから
【Aさん・30代会社員】
温泉の家族風呂の貸し切り時間が決まっているので、どうしても同じ時間に入るしかなくて・・。
とても嫌だったのは、姑が私のカラダをジロジロ見ることでした。
姑はエアロビをずっと続けていて、自分のスタイルに自信があるらしく、女性として「私の方が上」と言わんばかりに堂々とした物腰でした。
女としてライバル心を向けられるのは嫌なので、もう二度と一緒にお風呂には入りたくないです。
体型のことをいじられる
【Bさん・30代専業主婦】
夫の妹はまだ独身で、兄嫁はバリバリ働いていて出産経験なし。
私は3歳と1歳の子供を育てている主婦です。
産後太りのままで、だらしないボディなのは自覚しているけど、わざわざイジらなくてもいいと思う。
「そろそろ元の体型に戻さないと、他の女にとられるわよ」なんて言われて泣きそうになりました。
質問に答えるのがイヤ
【Cさん・40代パート】
姑と夫の姉は、人の心に土足で踏み込むタイプの人たちです。
裏表がないと言えばそうなのですが、ズケズケとモノを言うので私は苦手です。
一緒に温泉に行った時には、
「スタイル良いわね。エステにでも通ってるの?」
「エステになんかお金かけられないでしょ。何かトレーニングでもしてるの?」
「○○さん、着痩せするタイプね。そんなに胸が大きいなんてビックリしたわよ」
このような質問や感想が続いてうんざりでした。
家族になっても、あまり踏み込んで欲しくないところですよね。
お風呂上りにも問題が
女同士の旅行では、お風呂上りにコスメの話題で盛り上がることもあります。
友達同士だから盛り上がるのですが、これが姑や小姑相手では、盛り上がる気持ちにならないものです。
たとえば、新しいコスメのトライアルセットを旅行用に持って行くと、その化粧品ブランドの値段をチェックされて、「贅沢している」と思われるリスクもあります。
あまりお手入れに時間をかけずにお風呂上りのスキンケアを済ませても、女としてのたしなみができていないと思われるかも知れません。
丁寧にケアしても、簡単に済ませても、質素にしても、プチ贅沢しても、何をしても要らない口を挟まれたり、陰口を叩かれるかも知れないのです。
つまり、嫁の立場は何をしても、どう気を使ったとしても「文句を言われるかも知れない」という気持ちがあるので、旅行しても楽しめるはずもないのです。
男女で部屋割されると最悪
家族の人数が多ければ、男女に別れて部屋を予約することも考えられます。
その旅行を誰が仕切るのかが重要ですが、費用のことを考えると、家族単位でそれぞれ部屋を予約するよりも、広めの部屋を男女で分けた方が経済的でしょうね。
でも、それはもう最悪です。
お風呂どころか、寝る時すら姑や小姑と離れられないなんて、息が詰まりそうですよね。
どうしても夫の家族との旅行が避けられないのなら、自分が率先して宿泊先を選び、部屋を予約した方が最悪の事態を避けられるのではないでしょうか。
ただ、色々文句を言われることも想定されるので、どちらにしても大きなストレスを抱えると思います。
夫の家族との旅行を阻止する方法
夫の家族との旅行を楽しめる嫁なんて、世の中にいるでしょうか。
もしもいるのなら、羨ましく思いますね。
私自身もその立場になれば、体調が悪くなるほど嫌な気持ちになるでしょう。
無理しても、後からずっとその嫌な気持ちを引きずらなくてはいけないのもツラいはずです。
できることなら、旅行を断りたいというのが本音ですから、断る方法を考えてみましょう。
夫だけ行かせる
旅行には夫だけ行かせて、自分は残るのも一つの方法です。
夫には自分が行かない理由を正直に話す方が良いと思いますが、もしも夫から余計な話が伝わってしまうのが心配なら、自分の実家の親のことなどを理由にします。
抜けられない所用を被せる
地域のイベントの役員とか、PTAのこととか、ママ友との先約など、家庭の主婦にも抜けられない用事はあります。
予定を聞かれる段階から、予定が入りそうな感じを匂わせておくと、断りやすいでしょう。
体調不良を理由にする
旅行を断る理由として、体調不良は誰も責めることはできないはずなので、無難です。
ただ、予約の段階から体調不良を理由にすると、大げさに心配させてしまう恐れがあります。
キャンセル料が発生するかどうか前もって調べておき、ギリギリのタイミングで断るようにします。
もしもキャンセル料を払ってでも断りたいのなら、直前の方がリアリティがあると思います。
とくに新型コロナ感染症の問題が収まるまでは、「少し風邪っぽくて」というだけでも断りやすいですよね。
念のため・・というのが、家族みんなの安全のためなので、一番角が立たないのではないでしょうか。
仕事を理由にする
仕事をしている方なら、急に予定が変わることもあるので、仕方ないと思ってもらえるでしょう。
仕事への責任感のない人間よりも、よほど信頼できるはず。
それが理解されないのなら、夫の家族との付き合いは要注意です。
仕事よりも嫁としての務めを優先させるのが当たり前と考える価値観の人たちかも知れません。
それを確かめるいいチャンスだと考えていいかも知れませんね。
夫に理解してもらう努力は忘れずに
夫の家族との旅行に行きたくない・・という気持ちを正直に夫に伝えるのは、少し気を付けなければいけません。
そのまま正直に話して、夫がショックを受けてしまうこともあるからです。
自分の家族を嫌っていると知れば、それはショックでしょう。
ですが、嫁だから何もかも我慢しなければいけないはずはありません。
お金と時間と体力と精神的なプレッシャーを受けながら旅行する必要はないと思います。
夫にはできるだけ正直な気持ちを話して、理解してもらい、味方になってもらえるようにしてください。
伝える時には3つのポイントがあります。
2、「私はそういうお付き合いが苦手」
3、「気を使って疲れてしまうから」
以上の3つのことをしっかり夫に理解してもらえれば、夫の家族を否定するような意味には受け取られないと思います。
夫と結婚して、義理の家族と上手くやろうとしても、旅行は気の使い方が違います。
そういうお付き合いが苦手な人間だとわかってもらわなければ、夫婦間でもめる原因になってしまいます。
夫に理解されるように、努力することは続けていきましょう。
まとめ
姑や小姑と一緒に旅行するだけでも精神的に疲れるのに、お風呂まで一緒に入るなんて想像するだけで身震いするほど気が重いです。
私が変なのか?心が狭いのか?など、行きたくない気持ちになる自分自身を責める気持ちになるのなら、それは大きな間違いです。
夫とは家族になっても、夫の家族は親しい他人です。
まったく赤の他人じゃなく、自分の心を開きやすい相手でもない人だからこそ、温泉旅行なんて行きたくないのが当たり前だと思います。
何もオカシナことではないので、無理して自分を追い込まずに、上手く言い訳をして阻止する方法を練ってくださいね。