孫がいないシニアは寂しそう・・。
そういうイメージを持っている人、かなり多いのではないでしょうか。
子供がいないから孫がいない。
子供はいるけど独身だから孫はいない。など。
理由は色々あるとしても、孫がいないというだけで、ちょっと可哀想な人という先入観を持たれてしまうのも何となく嫌ですよね。
望んでいたのに叶わなかったのか、そもそも望んでいないのかにかかわらず、哀れに思われるのはやめて欲しいと思っている方は、その先入観を吹き飛ばす方法について考えてみましょう。
孫の可愛さを知らない強み
孫がいない老後は寂しいだろう・・気の毒だわ。
そう思うのは、きっとこの人は孫がとても可愛くて、孫と過ごす時間が楽しくて幸せを感じているからではないでしょうか。
ですが、孫がいない人からすれば、孫がどれほど愛おしい存在なのか知りませんから、そんな哀れみは無用なものです。
だからといって、敵意むき出しにしても哀れみが蔑みに変わるだけですから、ここは朗らかに穏やかに対応しましょう。
お孫さんは可愛いのでしょうね。
私には想像できないけど、
あなたが楽しそうで幸せそうだと
私も嬉しいわよ。
強がりではなく、ほんとに孫の可愛さを知らないのですから、このように返せば哀れに思われることもなくなるのではないでしょうか。
余裕な様子が妬まれる
孫という存在がいないシニアは、自分のためだけに時間もお金も使えるようになっているのではないでしょうか。
子供がいたとしてもすでに自立しているでしょうし、シングルの生活を送ってきたりすれば、時間もお金も自由です。
そうした自由な生活を送っている人には、羨望もありますが妬みを向けられることもあるのです。
孫がいても、自分の時間を自由に使い経済的にも余裕のある人は、そもそも妬みを持つことも少ないでしょうから、妬みを持つのは余裕のない暮らしを送る人が多いのではないでしょうか。
孫がいなくても、自分のために時間もお金も使って充実した生活を送っている人を妬むと「孫がいないから寂しいでしょう」というマウントをとろうとするわけです。
相手よりも優っている部分は「孫がいる」だけなら、その点を強調したがるのです。
お孫さんと離れると
よほど寂しいのね・・
私には想像できないわ
「寂しいだろう」という先入観を吹き飛ばすには、「孫がいない=寂しい」という定義が理解できないスタンスを崩さないことが大前提ではないでしょうか。
人間は不幸な人を探す生き物
「孫がいない老後は寂しい」という先入観は、
孫はこんなに可愛いのに
孫がいない老後なんて
考えられないわ
という自分の物差しですべてを判断するから生まれるものです。
ですが、そもそも人間というのは、自分よりも不幸な境遇の人を見つけると、自分が幸せな人生を送っているという優越感に浸れるのです。
「可哀そう」とか「気の毒だ」と人の不幸があるからこそ、自分の幸せを実感できるのではないでしょうか。
孫という存在に対する感情は想像することはできても、実感することはできない人に対して「寂しそう」という哀れむような感情は、他人を材料にして幸福度を実感したいだけなのです。
それほど幸せを感じられることが少ないのかも知れませんね。
まとめ
「孫は可愛いわよ」とストレートに自慢する人は、あまり悪気はないでしょうが、デリカシーもないので、対応にはあまり気を使う必要はないでしょう。
「そうなの、私には孫がいないからわからないわ」とこちらもストレートに返せます。
遠まわしな表現で「寂しいでしょうねぇ」と自分の幸せ度を測る材料にする人には、こちらも相手が気の毒な人だという憐みの心で接してあげましょう。
同じ土俵に乗らずに、軽く流してしまえばいいのです。