バセドウ病の治療をしながらダイエットをするのはとても難しい!

悩み

バセドウ病歴が長くなると、それほど体重の増減もなくなって安定してきますが、症状が出てきてバセドウ病と診断され、治療を始めてしばらくは体重の変動に苦しめられる人が沢山います。

私自身もそうでした。

同じバセドウ病仲間も激太りしたり、無理なダイエットをして体調を悪化させたりしていました。

太ったり痩せたり、短い周期で体重が変動するので、スタイル維持がとても難しくなります。

女性にとって、それはかなり大変なことです

健康な人でも成功させるのが難しいダイエットなのにね

そういう経験は、同じ病気の方の悩みの寄り添うことができるかも知れないので、経験したことをご紹介します。

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バセドウ病治療中のダイエット

バセドウ病の治療を続けながらダイエットをするのは、健康な時のダイエットよりも数倍難しかったので、その時の経験から感じたことをまとめています。

筋肉が低下してしまう

バセドウ病は甲状腺ホルモンが過剰に分泌されて新陳代謝が激しくなりますから、食欲が増進して沢山食べるのに痩せてしまう症状があります。

痩せない人もいますが、日ごろから太るのを気にしている女性は、異常な食欲増進を感じてもガマンしてしまうので、どんどん痩せてしまうことがあります。

私の場合は全身に色んな変化が出ていても、しばらくは病院にもいかずにサプリなどを飲んで様子を見ていました。

自分の身体の異変を感じてから約半年くらいは、病院に行かなかったので、症状はどんどん進んでいきます。

私は食欲旺盛になったつもりはなかったのですが、夜中にお腹が空いて目が覚めるようになった時には、ダイエットしていないのに体重が減っていました。

体重が減り始めた頃に感じたのが筋力の低下と筋肉の減少です。

とくに太ももの筋肉が極端に衰えてしまい、ハリの無いタルンタルンの太ももになってしまったので、ショート丈のボトムは恥ずかしくなってしまいました。

歩くたびに太ももがタプンタプンと波打つようになってしまい、脚を隠す洋服ばかりを選ぶようになってしまいましたね。

筋肉が衰えたので、しゃがんだ状態から立ち上がることも難しくなり、何かにつかまらなくては立ち上がれなくなりました。

たとえばお店で商品を探している時に、商品棚の一番下のものを見るためにしゃがんでしまうと、そのまま立てなくなって床に手をつき、棚につかまらなければ立ち上がれなくなってしまうのです。

「これは何かおかしい」と気が付つのも、この頃だったと思います。

バセドウ病の診断を受けた後の体重管理についてはこちらにも書いています。

ダイエットは筋トレを中心にする

バセドウ病の治療のために薬を飲み始めると、甲状腺ホルモンの分泌が抑えられるため、新陳代謝が落ち着いてきます。

正常に落ち着いただけならいいんですけど、治療を始めたばかりの時は、ガクンと新陳代謝が落ちるので急に太り始めます。

食欲は平常に戻るのですが、それでも太ります。

ガマンしているはずでも太るので何とかダイエットをしたいと思ってウォーキングをしたり、有酸素運動を始めても体重は一向に減らない。

バセドウ病の影響で心拍数が異常に速くなっていたので、心臓に負担をかける激しい運動はしないように医師からも言われていたので、ウォーキングくらいが精いっぱいでした。

でも痩せない。

そこで気がついたのが筋肉量です。

身体の中でも一番大きな筋肉と言われる太ももの筋肉がほとんどなくなってしまったままなので、他の筋肉もかなり減ってしまったと思ったのです。

筋肉はエネルギーを燃やすためのエンジンのような役割をするので、筋肉が減ったままでは、有酸素運動をしてもあまり効果が無いことに気がついたのです。

よし!筋肉量を増やすぞ!

幸いにも筋トレなら走ったりするよりも心臓がバクバクすることもなかったので、筋トレを中心にしたダイエットを始めることにしました。

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おすすめはスクワット

筋肉が減ってしまった状態では、運動による脂肪の燃焼効率が非常に悪いので、筋肉を増やすことが最優先だと思いました。

でも、筋トレって苦手なんです。

マシンを使ったトレーニングとかするのもジム通いの時間もなくて。

そこでスクワットチャレンジをしたのです。

スクワットは太ももやお尻の筋肉を鍛えることができるし、有酸素運動の一種なので一石二鳥の運動です。

スクワットもやり方次第でなくなってしまった太ももの筋肉を戻すことができるので、バセドウ病の症状で筋肉低下してしまった人にはおすすめです。

スクワットのやり方を間違えると腰を痛めてしまうので、正しいやり方で少しずつ回数を増やしていきましょう。

スクワットのやり方

1、足を肩幅よりも少し広めに開きます。
2、両手を前方に伸ばします。
3、ゆっくりとお尻を下げます。
(曲げた膝がつま先より前に出ないように注意して!)
4、ゆっくりと膝を伸ばして戻ります。

これを繰り返して1日50回続けます。

最初は50回を連続で行うのはキツイので、何回かに分けてやってもいいです。

1週間くらいで50回連続して行えるように目標を立てましょう。

慣れてきたら、足を開く幅を広げてお尻を深く落とすようにして筋肉への負荷をちょっとずつ増していきます。

1日50回がラクラクできるようになったら、2回に分けて100回を目標にして1ヶ月間続けてみました。

1ヶ月たった頃には太ももにもハリが出てきて、医師からも運動の許可が出たので、走ったり歩いたりするスロージョギングを始めることができました。

治療を始めたら食事管理もスタートする

バセドウ病という病気は、珍しいわけじゃないのですが、どんな病気なのか知られていません。

甲状腺の病気と言われても、甲状腺がどんな役割をする器官なのか知らない人も多いので、バセドウ病になってはじめて知った人も多いのではないでしょうか。

新陳代謝のために必要なホルモンを分泌する甲状腺が、喉仏の下にあるなんて不思議ですよね。

新陳代謝を異常に活発にさせるのがバセドウ病なので、治療が上手くいけば新陳代謝は正常に落ち着きます。

それがキープできれば普通に生活できるので、そんなに怖い病気ではないのですが、体型の変化は大問題です。

丁寧に説明してくれるお医者様は、治療を始めた後は食事の量を減らさないと太りやすいので気を付けるように指導してくれるはずです。

それを知らないまま治療を続けると、筋肉量が戻る前に激太りすることもあります。

バセドウ病と診断が下るまでに、大食いのクセがついてしまった方は、まずは適正な食事量にすることが大切ですよ。

最初はツラいと思いますが、頑張りましょう。

甲状腺機能が低下すると太る

バセドウ病は甲状腺機能が過剰に亢進します。

しかし、投薬治療を続けていると、機能亢進から機能低下になる人は少なくないです。

実際に私の周りの人も、50%以上は低下し過ぎて太る、浮腫む、眠い、皮膚が乾燥するなどの症状に困っていました。

頑張ってダイエットしているのに、なかなか結果が出ない理由として、甲状腺機能が低下しているのであれば、かなり頑張っても難しいでしょう。

数値が安定している状態が続いているのであれば、機能低下による不調の改善も医師に相談してみた方が良いと思います。

まとめ

バセドウ病の治療を始めて太ったとしても、治療が上手くいって、症状が安定してきたらスポーツだって全然問題ありません。

太ってしまったのは、治療の効果が出た証なので、先ずは体調が落ち着くまでは無理をせず、落ちてしまった筋肉を刺激する運動でダイエットの準備を始めてみましょう。

私は10年余りの治療期間、ずっとスクワットとジョギングを続けて体重増加を防いでいます。

おかげで病気になる前よりも体力があるくらいです。

今もしも体重増加に苦しんでいるのなら、必ず戻せると信じて、極端な絶食とかしないようにしてくださいね。

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