給食のある学校では、お弁当持ちは遠足や運動会など限られたときなので、子供も楽しみですよね。
ママもパパも、お弁当作りに張り切るのもわかります。
ですが、給食のない幼稚園や学校に通っていると、毎日のお弁当作りはなかなか大変です。
共働きの家庭も多いですから、朝のお弁当作りの時間を作るために睡眠時間を削っているという方も多いのではないでしょうか。
そんな時におばあちゃんのサポートがあると、とても助かりますよね。
おばあちゃんにお弁当を作ってもらった経験のない私は、共働きの両親の友達が食べているおばあちゃんのお弁当が美味しそうで、うらやましく思った記憶があります。
ですが、その反面でおばあちゃんのお弁当を見られたくなくて隠して食べているクラスメイトもいました。
当時よりも働く母親が増えていますし、ひとり親も増えていますから、おばあちゃんが子育てのサポートをしている家庭も増加していると思います。
そう考えると、おばあちゃんの作るお弁当を食べる孫も増えているのではないでしょうか。
おばあちゃんが作るお弁当は、孫にとってどうなのか?
ある相談をもとに考えてみました。
キャラ弁はむずかしい
この数年、子供たちに持たせるお弁当にノリやチーズなどの食材を細工してアニメなどのキャラクターにする「キャラ弁」がブームになっています。
InstagramやブログなどのSNSには、キャラ弁の画像であふれています。
実際にキャラ弁を持たせている割合はどのくらいなのか不明ですが、2018年に食品メーカーが調査した「キャラ弁を作ったことがありますか?」という親向けのアンケートでは3割が作った経験があると回答しています。
継続して毎日作り続けている割合は、さらに少ないと思うので、意外とキャラ弁にこだわらなくても良さそうなのです。
しかしおばあちゃんの孫への愛情がキャラ弁に挑戦させることもあるのではないでしょうか。
おばあちゃんが手先が器用で、孫の好きなキャラクターを可愛く再現できるのであればいいのですが・・
無理して頑張っても、微妙な仕上がりになるのなら、キャラ弁にこだわる必要はないでしょうね。
とくに年齢が低い孫の場合は、完成度の高いキャラ弁じゃないと納得しないかも知れません。
ある程度の年齢になると、逆に孫が気を使って「ダメ出し」をしないで我慢させてしまうことも考えられます。
おばあちゃんの腕次第ですが、キャラ弁というブームは一部だけで普通のお弁当でも少数派ではないので、無理しない程度でよいのでしょう。
問題は色合い
おばあちゃんのお弁当を食べる機会が多かった子供時代を過ごした人から、こんな話を聞いたことがあります。
「祖母のお弁当は、味はホントに美味しくて、満足感は間違いなかったんだけど、友達のお弁当と比べると圧倒的に色合いが地味だった」
これはわかりますね。
いわゆる「茶色ばかり」になるのです。
大人になって振り返ると、揚げ物などが少なくて、ヘルシーなお弁当だったから、今こそおばあちゃんのお弁当を毎日食べたいくらいだと懐かしそうに話していました。
大人になれば、見た目よりも美味しいお弁当を作ってくれたことが大切な思い出になるのですが、やはり子供時代はそうは思えないのかも知れません。
緑、赤、黄色などの色彩をほんの少し加えるだけで、印象はガラッと変わるので、少し色合いのことを考えればおばあちゃんのお弁当は最強なのではないでしょうか。
一緒に作る機会
おばあちゃんが作るお弁当を喜んでくれる孫がいるなら、毎日のお弁当作りもやりがいがあるでしょう。
ですが、それだけではなく、一緒にお孫さんとお弁当を作り、お孫さんがいずれ自分自身で自分のお弁当を作れるようになるのも、ある意味ではおばあちゃんの担う役割とも考えます。
忙しく働く親を見て育てば、自分のことを自分ですることがいかに大切なのか理解できるようになるはずです。
男女関係なく、自分のお弁当を自分で作れるようになれば、いずれ必ず役に立つ日が来るのではないでしょうか。
ひとり親家庭では、運動会や遠足にもコンビニ弁当を持たせることもあるそうです。
親も人間ですから、できないことはできないので仕方ないのでしょうが、そこでサポートできるおばちゃんの存在があるのなら、ただ作ってもらうだけじゃなく、自分で作れるようになればお孫さんの将来のためにもなると思いますよ。
まとめ
おばあちゃんに可愛がられて育っていても、お弁当だけは母親に作って欲しかったという幼少期の記憶を話してくれる友人もいます。
子供時代のお弁当は、ある意味では愛情を感じるものなのかも知れませんね。
ですが、働きながら子育てをするのは想像以上にハードです。
フルタイムで働く両親のもとで育つ子供は、甘えるのもガマンするほど忙しそうに見えるはず。
おばあちゃんの存在は、ただ「助かる」だけじゃなく、そういう心をあたたかくしてくれるのではないでしょうか。
お弁当に愛情を一杯詰め込んで、家族皆で子供の成長を見守れるのなら、それは理想的だと思いますよ。