シングルマザー、シングルファーザーで頑張っている一人親世帯は今も増え続けています。
簡単に離婚するわけじゃないけど、生き方が多様化しているので、夫婦として無理な生活を続けるよりも離婚を選ぶ人が増えているからでしょうね。
昔のように、
ただひたすらにガマンするのが結婚なのよ・・
みたいなことを言う人も少なくなりましたよね。
それでもやはり、子連れ再婚はかなり厳しい道です。
子連れ再婚をした家族をステップファミリーといいますが、成功していると言える人たちは割合として低いと思います。
ステップファミリーの成功例よりも失敗例の方をよく見聞きするので、子連れ再婚にしり込みしたくなる人もいるでしょうね。
今回は、一人親で頑張っているママやパパに再婚の可能性が巡ってきた時に、子供たちのことも含めて考えておきたいことをまとめています。
子連れ再婚で幸せになるために
子連れ再婚といっても、子供の年齢や人数も違うので、成功する秘訣というのがあるわけではありません。
ただ、誰もが幸せになるために再婚するはずです。
子連れ再婚は難しいから、不幸な結果になると覚悟して結婚する人はいません。
ですが、やはり考えておかなければいけないことは、初婚同士、独身同士の結婚とは違うのです。
幸せになるために、考えておきたいポイントを見ていきましょう。
実の子供ではない親子関係
子連れ再婚で真っ先に悩まされることが、血のつながらない子供との関係です。
子供の年齢によって、対応は違いますが、小学生くらいなら大人の話していることはちゃんと理解できます。
中学生以上の年齢になると、親のことに無関心な様子を見せるかも知れませんが、ホントは無関心なわけありません。
まずは子連れ再婚を考える前に、子供としっかり話し合うことは必要です。
勝手に大人だけで決めて、自分には「こうなったから・・」と事後報告にならないようにしましょう。
子供が反対するかも知れませんし、嫌がられたらショックを受けますよね。
でも、自分がその子供の立場になったつもりで考えてみましょう。
何が嫌なのか、想像力をフル回転させて考えてみます。
・住む場所を引越して転校したくない
・ママ(パパ)を取られてしまう
・自分をいじめるかも知れない
・知らない人と暮らしたくない
何が嫌なのか、想像しながら子供と向き合い、話合って不安を取り除いてあげましょう。
「子連れ再婚は同居しない方がいい?」はこちらから。
家族を作るための時間が必要
子連れ再婚して新しい家族として生活をスタートさせても、最初はギクシャクしているのが当たり前です。
他人同士が一緒に生活を始める時、恋愛感情を持っている者同士でもギクシャクすることがあるのです。
子連れ再婚をしたステップファミリーならギクシャクして妙な空気になってしまうのも当然のことだと思って開き直りましょう。
妙に空気を変えようとして頑張り過ぎると空回りします。
家族としての時間を積み重ねていくことで、時間が解決してくれると思いましょう。
子供は腫れものではない
子連れ再婚して継母、継父となったら、一日も早く子供に慣れて欲しい、親として認めて欲しいと焦ってしまうのはよくわかります。
でも、子供に対して気を遣い過ぎて、子供の機嫌をうかがうようなことはやめましょう。
気を遣って疲れてしまうと、その反動で子供に対して冷たい態度をとってしまうことになれば、せっかくの努力も水の泡です。
それよりも、完璧な親になろうとしないで、ダメなところも見せて、子供もリラックスできるようにした方が良いと思います。
お金に関するルールを作る
子連れ再婚に限らず、夫婦でトラブルになりやすいのがお金の問題です。
お金の使い方が原因で夫婦喧嘩にならないように、家計の管理のことは結婚前にしっかり決めておくことが大切です。
そして、子供にかかる費用についても、ルールを決めておきましょう。
子供にかかる教育費用で生活が圧迫されるようになると、実の親子でもギスギスして夫婦間でケンカになることもあります。
子供も自分の教育費用のことで親がケンカするのは見たくないし、とても居心地が悪くなってしまうでしょう。
お金が絡むことは実の親子でも問題に発展しますから、ちゃんとルールを決めておきましょう。
再婚したことで養育費を減額されるケースもあるので、その点も考慮して話し合っておくことが大切です。
お互いの親族の事情を知る
結婚は二人だけのことではなく、お互いの親族を結びつけます。
相手の親、兄弟姉妹と親戚関係になるわけです。
もしも相手の親が年老いて、介護が必要になった場合はどうするのか。
親族の中に支援が必要な状態になった人が居たらどうするのか。
先のことはわからないので、心配しても仕方ないと思いますが、何があるかわからないという覚悟をしておく必要はあります。
そのためにも、お互いの親族のことはちゃんと知らせておきましょう。
再婚相手の家族のお世話を自分たちの代で全てできるとも限りません。
もしかしたら、子供たちにもお世話を継続してもらわないといけなくなることだって無いとは言えないのです。
子連れ再婚は、先ず夫婦がしっかり絆を強くして、子供たちと一緒に家族を作り上げていきます。
そして、さらにお互いの親族との関係も広げていくことができると、夫婦の間だけで悩まずに済むこともあるのです。
親戚が増えることでデメリットもありますが、メリットもあります。
遠くにいる親戚でも、何かあった場合は助け合うことができるかも知れません。
自分たちが世話をすることばかりを想定するのではなく、助けてもらうことになるかも知れないからです。
天涯孤独な人との再婚でもない限り、親族のことを何も知らないという状況を作らないようにしましょう。
元夫・元妻との関係
離婚歴のある者同士が再婚しても、前の結婚で子供がいなかった場合は元夫や元妻のことを考える必要はありません。
しかし子連れ再婚は、子供が元夫や元妻と会う機会もあるでしょう。
離婚時に面会のルールを決めているのなら、再婚してもそのルールは守られる必要があります。
子供が会いたがっているのに、再婚したから止めるなんてことは悲しいので、会う機会を奪わないようにしてあげることは子連れ再婚を成功させるポイントになると思います。
実の親と比べられるから会って欲しくないと思ってしまうと、すごくツラいですよね。
でも、どんなに頑張っても実の親になることはできないのだから、そこは割り切って考えるようにしてください。
比べられても勝とうと思わないことです。
その間に、自分も楽しみを見つけて羽を伸ばしてみるのも良いのではないでしょうか。
成功のカタチを決めない
子連れ再婚は今後も増え続けると思うので、世の中では「幸せなステップファミリー」という絵にかいたような成功例が目立つこともあるでしょう。
自分たちも幸せになるつもりで子連れ再婚したのに、思ったようにならないと、すごく惨めな気持ちになってしまうかも知れません。
その気持ちが子供へ向いてしまうのは、悲しい結末しか生みません。
まず、どんなにお手本にしたいような幸せなステップファミリーを見ても、けっして自分たちに無理に当てはめようとしないことが重要です。
大人はお手本に寄せて、自分を矯正する努力をして表面上は幸せを装えるかも知れませんが、子供はみんなそれぞれの個性を持ち、別の人格を持っている1人の人間です。
親の理想通りにはいかないのが当たり前なので、目標とするステップファミリーがいてもマネしないようにしてください。
どんな家庭になれば、ステップファミリーとして成功だという思い込みを持たずに、毎日の積み重ねによって、それぞれの幸せを作り上げましょう。
子供を理由にしない
結婚も離婚も再婚も、すべては親の意思です。
もしも子供が「離婚して欲しい」と親に頼んだとしても、「再婚して欲しい」とお願いしたとしても、それを決めるのは親本人です。
親としては、子供のことを考えて、子供の幸せのために離婚や再婚を決めているかも知れません。
ですが、それを子供のためだと理由付けしてしまうのはやめましょう。
子供にとっては迷惑な話です。
自分のために再婚してくれたのだから、嫌なことがあっても我慢しなければいけないなどと思わせては悲し過ぎますよね。
子供のことを考えて決めたとしても、子供を理由にしないように気を付けてください。
子連れ再婚経験者の声を聞く
連れ子のいる者同士の再婚や、シングルマザーやシングルファーザーと結婚するなど、子連れ再婚の経験者の話を聞く機会があると、とても勉強になると思います。
色んなケースの子連れ再婚がありますが、最近ではこのような家庭をステップファミリーと呼ぶようになりました。
SNSやお悩み掲示板などでも、ステップファミリーの悩みを共有し合う人たちも増えてきました。
そういう人たちのリアルな声を参考にするのも良いのではないでしょうか。
まとめ
シングルマザー、シングルファーザーで頑張っている姿を子供たちはきっと見ているはずです。
だから再婚して幸せになることは理解してくれると信じましょう。
年齢が小さいとやきもちを妬いたり、すねたりするかもしれませんが、それもきっと時間が経てば笑い話になりますよ。
そんな日が来ることを信じて、急がずにゆっくり日々を重ねてください。