この頃、小さな子供が親に虐待されて命を落とす事件が続いています。
以前からこのような事件はありましたが、何だかとくに悲惨なことが続くような気がして胸が締め付けられます。
実の両親による事件もありますが、やはり多いのは母親の再婚相手や交際相手の手による事件が多いです。
離婚する夫婦がどんどん増えて、シングルマザーが増えているので、連れ子再婚や子供のいるシングルマザーが交際相手と同居して子供が被害に遭うケースが増加しているのです。
シングルマザーの経験がある私としては、このような事件に当事者になった母親に対して怒りと悲しみの感情が交差します。
きっと母親であるよりも、女性として生きる自分を優先してしまったのでしょう。
誰かが守ってあげなければ生きられない子供のことを忘れたくなるほど、辛い生活に陥ってしまったのか・・。
でも、どんな理由があっても絶対に子供を傷つけることは許せません。
だからと言って、シングルマザーが幸せを求めるのがダメなんてことはないはず。
どうしたらシングルマザーが幸せを手に入れられるのか、その方法を考えてみました。
子連れ再婚の適齢期
母子家庭のシングルマザーが恋愛をして再婚を考えても、子供の気持ちを優先して諦める人は少なくありません。
子供が小学校入学前の幼児期であれば、再婚相手になつきやすく、違和感なく受入れやすいので、早ければ早い方が子連れ再婚はスムーズだと言われています。
小学校中学年から高校生までの思春期は、子供も不安定でデリケートな時期なので、気を使って上手くいかないことが多いので、子連れ再婚するよりも子供が成長するまで待った方が良いと考えられます。
ですが本当にそうでしょうか。
実際に悲しい事件になるのは、小学校入学前の低年齢の子供が被害に遭っています。
自分で被害を外部に訴える手段がなくて、命を落とすまで誰も助けられないことがあるのです。
実の親子でも相性が悪いと喧嘩ばかりして、家庭内で居場所がなくなる子供がいるくらいですから、血のつながらない子供との関係が上手くいく可能性は低いと考えた方が間違いないでしょう。
ですから、子連れ再婚の適齢期なんてないのです。
子供が母親の交際相手や再婚相手に懐いたとしても、父親としての愛情なんて全く持っていない人間もいます。
一緒に暮らしてから人間の皮を被った悪魔のような人だったことがわかったとしても、生活がスタートしてしまうと簡単に解消できなくなってしまいます。
新しいパートナーとの子連れ再婚には適齢期はありません。
赤ちゃんでも、母親の再婚を応援してくれるほど成長していても、子供側の問題ではなく、パートナーの人間性が何よりも重要だということを忘れないでください。
同居は急がないで!!
シングルマザーが恋愛すると、再婚の意思に関係なく半同棲から同居するケースがとても多いのです。
その理由は、子供も含めてデートするのが難しいので、家デートが多くなるからでしょう。
子供を実家で預かってもらえるとか、実家暮らしのシングルマザーなら独身女性と同じように外デートできますが、子供を預かってもらえないから思うようにデートできないとなると、「じゃあ、家に来てよ」ということになり、そのままズルズルと同居してしまうのです。
子供と一緒に生活することの大変さを知らない男性は、カワイイ面だけじゃなく、泣いたり、騒いだりする子供の一面を見てイラついてしまうこともあるでしょう。
親でもイラっとすることもあるのですから、赤の他人なら当たり前です。
子供の気持ちがどうのこうのと考える前に、親になる覚悟や苦労について真剣に話し合ったこともない男性と同居するのはやめましょう。
「子連れ再婚を成功させるための7つのポイント!」もチェックしてみてください。
まずは通い婚からはじめる
子連れ再婚には不幸な結末しかないような気持ちになりますが、幸せになっている人たちも沢山います。
あまり難しく考えない方が上手くいくんじゃないの?
そう思う人がいるのもわかります。
ですが、虐待する大人がいるのも事実なのです。
シングルマザーの交際相手や再婚相手が加害者になるケースが多いことを考えると、やはり安易に子連れ再婚をするのは心配です。
ほんとうに再婚しても大丈夫なのか、子供の気持ちの整理や再婚相手の覚悟などを見極めるためにも、同居する前に通い婚の期間を設けるといいと思います。
お互いにすぐに行き来できる距離に生活するのも良いですし、週末だけとか月に何度かお泊りするなど、距離感を保ったままの交際を続けるのです。
再婚相手との間に新たに子供が授かったとか、経済的な理由で同居しなければいけない事情があれば、無理に通い婚を続けることはないでしょうが、同居する場合でも子供が被害者になることだけは避ける方法を考えましょう。
子供が避難できる場所を作る
子連れ再婚しても、同居しなければ子供が不幸な環境に置かれることを防げたかも知れない・・。
そんな事例を見ていると、やはり子連れ再婚はいきなり同居するよりも、長い目で見て通い婚が理想ではないかと思います。
ですが、どうしても同居するという選択肢しかないのなら、子供が助けを求められるところを確保することが大切です。
どんな対策があるのか例をあげてみます。
このような対策をしておくと、いざという時に子供が逃げる場所を見つけやすく、助けを求めることができるかも知れません。
私の友人にも子連れ再婚した人がいますが、親がとても孫のことを心配していました。
近くに住んでいなかったので、孫のためにSOS発信用の携帯電話を持たせていましたね。
短縮ダイヤルに祖父母の携帯番号と警察、児童相談所の番号などを入れていたとか。
友人は再婚相手のことを信用しない両親に対して不快感を持っていましたが、結局は子供に対して冷たい態度をとるようになり離婚しました。
虐待まではいかなかったとしても、そのまま母親が旦那側についてしまったら、悲惨な結果になったかも知れません。
子供がいつでも逃げ出せる環境を作れないのなら、簡単に子連れ再婚して同居に踏み切らない方が安全ではないでしょうか。
まとめ
あまりにも悲し過ぎる事件が相次いだので、自分自身のシングルマザー時代を思い出しながら幸せな子連れ再婚について考えてみました。
幸せになれない確率が高いとは言いませんが、幸せになれる人ばかりじゃないのは間違いないのです。
現実から目を背けずに、子供の不幸を土台にした母親の幸せなんてありえないことを胸に刻んで欲しいと思います。