結婚式の招待状が届いてから急に破断になって中止の連絡がくるなんてことは、そうそう起こることじゃありません。
ですが、もう結婚式の予約もして、準備も着々と進めている段階で結婚が破断になってしまうケースはわりとあることです。
私の知人にも2人ほど、結婚式まで数か月のところで破局した人がいます。
結婚してから離婚するより、ギリギリでも結婚前に破局した方がマシだという人もいますが、いつまでも「結婚目前に破局した」という出来事が周囲の記憶に残るのもツラいことでしょう。
それでも結婚直前に破局してしまうのには、それなりの理由があるはずです。
破談になる原因は何なのか、そして結婚直前に破談になった場合のお金の問題についてチェックしてみましょう。
破談になる原因
結婚の意思をお互いに固めて、両親や友人などにも報告した後には、結婚に向けて具体的な準備が始まります。
2、結婚式場を探す
3、結婚式の内容を考える
4、新婚旅行の行く先を決める
5、新居を探す
6、諸々に必要な費用を算出する
ここまでのプロセスを見るだけでも、結婚の準備はロマンチックなものではなく、事務的なことが山ほどあることがわかると思います。
結婚式場を探す段階から、お互いの家族や親族、招待する友人のことを考えて、場所を決めるだけでもお互いの意見が食い違うことが出てきてもおかしくありません。
どのくらいの規模の結婚式にしたいのか、友人や同僚などを招待する人数で双方のバランスを考えるだけでもピッタリ意見が合致することは難しいと思います。
結婚前の準備段階で、今までは見えなかった相手の一面を見ることになり、それが破局の引き金になることは結構ありますね。
また、お互いの親が口出しすることで、揉め事が大きくなって破談になることもあります。
相手の親の口出しについて文句を言ったり、自分の親のことを悪く言われてしまったりするのは、破談の直接の原因にならなくても引き金になるには十分な要素です。
結婚すれば、相手の家族とも親戚になるのですから、破談には無関係とは言えないでしょうね。
お金にかかわることも破局の原因になります。
結婚式の費用の割合は、50%ずつ出し合うカップルも増えていますが、一般的には男性6~7、女性3~4の負担が多いです。
この負担割合で揉めることもあるので、結婚を真剣に考える前、お互いの金銭感覚をよく理解しておかないとトラブルを生みやすいので注意が必要です。
結婚目前に破局してしまう原因の多くは、お互いの気持ちのズレよりも、結婚式や新婚旅行などの一連のことを準備する時に起こることを念頭に入れておくことをおすすめします。
破談になった場合のお金の問題
結婚式場の予約も済ませたのに、破局してしまった場合は、結婚式場にキャンセル料を請求されます。
飲食店などを貸し切って、小規模の結婚パーティーを開くようなケースでは、事情を話せばキャンセル料は不要になることもありますが、一般的には結婚式までの期間によってキャンセル料を請求されます。
・結婚式の10日前~前日まで80%
・2か月前~1か月前までで40%
・3か月前~2か月前までで30%
・5か月前~3か月前までで20%
・1年~半年までは0%
結婚式場のキャンセル料の相場はこのような感じですが、あくまでもこれは見積もりに対してのキャンセル料です。
結婚式が近くなると、引き出物や披露宴で使用するグッズなどが手配されてしまうと、その実費に対しては100%の負担を請求しなければいけなくなります。
慰謝料が発生するケースもある
結婚前の準備段階で、相手の本性が見えたことで、結婚する前に踏みとどまることを考えることで破局することは仕方ないと思います。
恋人同士の時には見えなかった顔が見えてしまえば、それまでと同じ気持ちを持ち続けることは難しくなるからです。
ですが、それが相手を深く傷つけて破談になった場合は、慰謝料の請求を通告されることがあります。
婚約破棄に対する慰謝料の相場は50万円~200万円となっていますが、これはあくまでも相場です。
新居の購入のために数百万円の頭金を支払ったとか、結婚のためにキャリアを捨てて仕事を辞めたとか、慰謝料の額はそのケースによって違います。
一方的な理由で婚約破棄された場合や、長く交際していた場合など、慰謝料の請求が認められるかどうかは、その状況を見て判断されます。
お互いに話し合って示談金というカタチで慰謝料を受け取ることもありますが、慰謝料の請求に応じない場合は裁判所へ申し立てることになります。
破談を申し出た側は、式場のキャンセル料以外にも金銭を支払わなければいけないこともあるので、相手を見極めるのは早めにしないと大変なことになります。
破談を避けるためのポイント
結婚直前に破局してしまうのは、当人同士の問題以上にお互いの親の介入によって破談になることが意外と多いのです。
自分の子供かわいさと、自分たちの世間体のことを考えて口出しする親がいるので、結婚前に相手の親のことをしっかりチェックしておくことが重要です。
できるだけお互いの親と顔を会わせる機会を増やすこともリスクを避けるためには効果はありますが、二人の結婚について親に一切口出しさせないのもリスク回避になります。
自分たちのことは二人で決めるから、心配しなくていいよ!
そういう姿勢を見せておくことが親の介入をブロックする方法だと思います。
まとめ
結婚式の当日に急遽中止になるとか、まるでドラマとか映画みたいなことはそうそうないと思いますが、一か月前でも破談になれば大変なことです。
お互いが結婚の意思を固めたその日の気持ちを結婚式までキープできるように、準備段階のすれ違いを無くすようにしましょう。