1人の女性が出産する子供の人数は減っているけれど、今のママさんたちは育児と家事だけ専念することもできないので、とても忙しくて疲れていると思います。
それを見ていると、自分にできることはしてあげたいと思っているお姑さんもいるでしょう。
家族なのだから、みんなで力を合わせて子供を育てていけばいいと思ってくれるのはありがたいはず。
ところが、育児と家事と仕事にヘトヘトに疲れていても、義母には頼りたくないと考えてしまうお嫁さんも少なくありません。
嫁姑の問題がそう思わせてしまうこともあるのでしょうが、とくに嫁姑の関係が悪いわけじゃなくても、嫁が頼ってくれないことを寂しく感じているお姑さんもいます。
なぜ疲れているはずなのに、素直に頼ってくれないのか、その理由を考えてみましょう。
義母に頼りたくない理由
もしも嫁の実家が近くにあり、実母がいつでも手伝いに来てくれるような環境であれば、姑を頼らないのは仕方ないと思います。
やはり実母の方が頼りやすいのは間違いないので、そこは諦めるしかないでしょう。
ですが、遠方に実家があり、義理の親が近くにいる場合は、頼ってくれてもいいじゃないかと思いますよね。
それでも義母の力をかりたくない理由を嫁の立場であるママさんたちに聞いてみました。
嫁姑バトルをしているようなケースではなく、関係性は悪くないのに頼れない理由です。
孫に会いたいだけだから
お姑さんの気持ちはありがたいけれど、ただ孫と会いたいだけで、嫁を助けたいなんて気持ちからではないのが見えてしまうと、頼りにできません。
子供の世話をしてくれるだけでも助かるじゃないか!と思うかも知れませんが、それが生活リズムを崩す原因になるのも困るのです。
どうしても病気などで自分が動けない場合は仕方ないとしても、少し疲れたとか、時間に追われているくらいなら、頼らなくても何とかなるという考え方をするママさんがいました。
育児について口出しするから
「いつでも預かるから」という言葉に甘えて、日曜日に仕事は入った時に義実家に子供を預けた後に、子供のしつけについて色々と口出しされてからは懲りてしまったという意見もあります。
たとえば食事についても、汚しながらでも自分で食べられるように練習しているのが伝わらいとか。
子育ての常識も変わっているのに、そういう知識が古いままだと困るから頼りたくなくなってしまうのです。
お姑さんには「今はそんなことしません」とか言い難いので、子供も戸惑うだけなので預けられなくなってしまうのでしょう。
頼ると後がこわいから
姑に頼ると、後から何を言われるのかわからないから、それが怖くて頼れないという人も複数いました。
今までにそういうことがあったわけじゃなくても、日ごろから姑の話を聞いていればわかるのだそうです。
たとえばご近所の人の悪口を家族の前で平気で話すような姑は、陰で何を言われるのかわからないと思います。
悪口は本人のいないところで言うものなので、安易に義母を頼ったことで、後から「ダメな嫁」と言われるのが怖いのでしょう。
助けて欲しいポイントがズレている
このように、手伝って欲しいポイントがズレていても、義母相手でははっきり言えないから、それがかえってストレスになるから頼りたくないという人もいました。
「そこじゃないんだよね」というもどかしい思いをしても、それが気を使う原因になるなら、お願いしたくないですよね。
実母との違い
義母に頼れないけれど、実の母親が近くにいてくれたら・・。
そう思っているママさんもいます。
実の母親にも気軽に頼みたくない人もいますが、やはり実の母親と義母とは違うので、本当に疲れている時には実母のサポートは助かるはずです。
こればかりはどうしようもないことですよね。
ですが、姑の立場の女性は、人の親なのですから、親が子を思う気持ちは理解できるはずです。
実の母親は、娘が疲れていることを察知すれば、何よりも娘が何をして欲しいと思っているのかを真っ先に考えて行動するはずです。
睡眠不足が続いているようなら、とにかくゆっくり眠れるようにしてあげたいと考えるでしょう。
とにかく娘の心と身体が休まることを最重要課題として考えるのが、実の母親です。
姑の立場では、嫁が助かることよりも、孫のためとか息子のためになることを考えてしまうのではないでしょうか。
それが嫁が望んでいることとのズレになっていると思います。
「所詮は可愛い息子や孫のためなので、私のためではないのよね」と思われてしまうようなことを意識せずにしているのかも知れません。
義母としての役割
なぜ自分を頼りにしてくれないのか・・という疑問について、少し理由が見えてきたのでしょうか。
結局のところ、嫁は姑に気を使う立場なので頼みにくいのが一番の理由ですが、ほんとに助けて欲しいポイントを察してくれないのがもどかしいのも大きいのではないでしょうか。
実母と同じように考えてあげているつもりでも、やはり違うのは仕方のないことです。
義母のできることは、嫁がほんとに窮地に陥って助けを求めた時に大きな力を発揮できるようにパワーを温存しておくことです。
いざという時に助けてあげられるように、準備を整えておいてください。
「困った時には何でも言ってね」とか「いつでも手伝うからね」と声をかけても、嫁が頼りにしてくれないのは、今はまだ出番ではないと思うしかないのです。
助けているつもりがありがた迷惑になる事例についてはこちらでも書いていますので、気になる方はチェックしてみてくださいね。
まとめ
どれほど家事や育児に追われて、さらに仕事もしなければいけないハードな毎日で疲れ切っていても、義母には頼ろうとしない嫁の本音を垣間見ると、少し理解できることもあるのではないでしょうか。