町内会や区会など、住んでいる場所に自治会が存在すると、入会しないことを許されない雰囲気になっていることがあります。
引っ越して来ました。
いきなり町内会の人が訪問。
「年会費〇〇〇円です。」
と集金される。
入会するなんて言ってないけど、当たり前のように入会したことになっている。
そんなことある?と思うかも知れませんが、あります!
実際に私が住んでいるところは概ねそんな感じです。
新たに空き地だったところが区画され、10数戸の新築が建てば、誰が購入するかどうかなんて関係なく、町内会の会合で「あの区画は10戸以上あるので、新たに〇班にします。」と決められています。
都心部まで通勤できる住宅街なので、若い世代が新しく家を購入するのですが、古くからの住民の高齢者の割合が多いため、町内会は若い人を半ば強制的に入会させないと活動もできないので存続の危機なのでしょう。
日本全国で様々なトラブルが起きている町内会などの自治会問題には、終わりは見えません。
町内会ハラスメントとか、自治会パワハラなど、苦しんでいる人が増えているのは否めません。
入会するか、それとも入会を拒否するか、それは本来は任意なのですが、無言の圧力を受けて入会させられたとすれば、もうすでにパワハラのような気もします。
ですが、その土地で暮し続けるのなら、何らかの対策をしないと困ったことになってしまいます。
町内会ハラスメント、自治会パワハラでお困りの方の助けになる対策はあるのか探ってみました。
町内会ハラスメントの事例
町内会ハラスメントには、入会しない人には容赦のない無視や嫌がらせも少なくないようです。
まるで子供のイジメと同じようなくだらないことをする大人げないことをされることもありますが、入会を拒否し続ければそのうち諦めて収まることが多いので、我慢できる範囲なら一時的なことだと思ってやり過ごすことです。
ですが、精神的な苦痛を伴うような嫌がらせ行為や、入会している場合のハラスメント行為もあります。
実際に起こったハラスメント行為を細かく集めるとキリがないほど見つかります。
裁判にまでなってしまったケースもあるのです。
大まかに分けると、
・子供の問題
・活動の問題
この三つが大半です。
ごみ収集所を使えないケース
町内会やマンションや団地の自治会に入らないと、ゴミ収集所、ゴミステーションの使用を禁止されるケースは山ほどあります。
私が住んでいるところも、町内会を脱退するとゴミ取集所にゴミ出しできないと言われました。
ゴミの収は市町村が行うものですから、住民税を納めているのにゴミを出せないなんてことがあってはいけません。
ですが、ゴミ収集所の管理を町内会や自治会に任せている市町村が多いのです。
ですが、ゴミを捨てる代わりに町内会費(自治会費)を支払わせるのは間違いです。
裁判で争った事例では、そのような強制力はないという判例が出ています。
もしも入会を拒否してゴミ収集所を使えないようにされた場合は、市町村に戸別に収集するようにお願いするだけで問題が解決することがあります。
市町村から各町内会に指導が入り、普通にゴミを捨てられるようになったケースもあります。
市町村が何もしてくれないのなら、納税者として堂々と行政サービスを受けるだけなので、戸別収集してもらえるように申し出てみるのも一つの方法です。
町内会と子供会が分かれていないケース
町内会に入会しない人は、独身者や子供のいない共働き夫婦が多いと言われています。
自分だけのことなら、町内会に入らないことで近所から無視されたって構わないし、気にしなければ煩わしいことに関わらないで済むと考えるからでしょう。
ですが子供がいるとそうはいきません。
自分の考えでは町内会なんて入会したくないけど、それが原因で子供に害が及ぶのは困りますから。
町内会のイベントにクリスマス会や夏祭り、運動会などがあると、子供が参加できなくなってしまいます。
子供会が町内会と別になっていて、子供会に入会すれば町内会のイベントにも子供会単位で参加できれば問題ないのですが・・。
それができない場合は、子供が小学校を卒業するまでの期間限定で入会するしかありません。
入会はしないけど、イベントだけ参加させて欲しいというのはいくら何でも無理です。
子供がそのような地域のイベントに興味がなくなる年齢になれば、退会すれば済みます。
実際に退会しなくても、「いつでも退会できる」という状態になれば気持ちもラクになります。
職業で役割を決められるケース
町内会など自治会は、会長、副会長、会計、書記などの役員を中心にして、班長やブロック長など細かいブロックごとにリーダーを決めることになります。
役割によっては、かなり忙しくなるので、助け合わないと負担が重くなってしまいます。
ところが、高齢化や共働き世帯が増えているので、専業主婦や自営業、在宅で仕事するフリーランスにだけ重い負担をかけようとすることがあります。
町内会ハラスメントとして大きな問題になっています。
町内会の活動のために自分の仕事を休まないといけないとか、専業主婦だから他の人の役割まで押し付けられるということがあるのです。
職業で勝手に押し付けられるのは、それだけ町内会の活動に非協力的な人が多いという証拠です。
仕事を休まなければいけないほど役割を押し付けられる場合は、それによって減ってしまう収入額を具体的に計算して町内会長に請求して正しい分担になった事例があります。
町内会のような任意の自治団体は基本的には無償ですが、会員が平等でなければ成り立ちません。
自営業だから、在宅ワークだから時間が自由になる決めつけられて他の人の役割まで押し付けられるのは平等ではありません。
1日の業務を休むことでどの程度の損失になるのか、数字で示してみます。
専業主婦の場合は、「どうせ暇でしょ」と勝手に思い込む有職主婦がいますから肩身が狭いかも知れません。
ですが専業主婦にだけ重い負担をさせるのであれば、働いていて収入を得ている人の代わりに町内会の仕事をするのですから、それだけの報酬を仕事をしている人から受け取れるはずです。
専業主婦に対する町内会ハラスメントへの対策は、昨今のPTAの制度のように役割をポイント制にすると平等になります。
仕事をしている人も専業主婦でも、決められたポイントをクリアするようにルールを提案してみましょう。
平等に仕事を割り振れるはずのポイント制を拒む人たちは、専業主婦に仕事を押し付けることで自分たちだけラクをしようとしています。
そのような不平等なことがまかり通る団体は退会した方が良いでしょう。
まとめ
町内会ハラスメントに遭っているのに、ご近所トラブルが怖くてガマンしているとしたら、ほんとうに入会し続けることが自分にプラスになるのかじっくり考えてみましょう。
家族がいるのなら家族で話し合いをしてください。
他人のことに興味を持たない人が増えているので、近所には町内会に入会していない家もいるかも知れません。
自分だけの問題だと思わずに、同じ考えを持つ仲間を探してみるのも心細さを解消する方法です。