離婚や同棲解消するときにペットの取り合いトラブルを防ぐためには!

悩み

離婚する割合が3割を超えるようになりました。

同じ家で生活していた二人が別れる場合、財産分与や子供の養育権や親権についてもめることはよくあることです。

お互いに権利を主張し合い、話し合いが解決できなければ、家庭裁判所で調停、審判によって決着つけるしかなくなります。

時間もかかるし、精神的なストレスも大きいので、できれば二人の話し合いで解決したいものです。

でもね、やっぱりそうもいかないのよ

お金のことが一番多い揉め事でしょ?

普通はそうだけど、最近増えているのがペット問題

どっちが引き取るかどうか?

そうそう、子供を奪い合うのと同じなのよ

犬や猫などペットを家族と一員として迎えた夫婦や同棲カップルが破局して別々の生活をする場合に、どちらがペットを引き取るのか争うトラブルが増えています。

離婚するのはペットにとって悲しいことですが、どうしても避けられないのなら、ペットのその後の生活のことをきちんと考えてあげましょう。

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ペットを引き取る権利とは

ペットを飼っている人にとって、子供同然のように愛情を注いでいる犬や猫と別れるのは身体を引き裂かれるようにツラいことでしょう。

私は愛猫と離れるなんて考えるだけで涙が出ます。

もしも離婚して別々に暮らすようになったとした場合、ペットはどちらが引き取るのかもめるのも当然です。

子供の親権争いと同じくらいの気持ちになってしまうでしょう。

ですが法律上の扱いでは、ペットは物なんです。
例えばペットに怪我を負わせられた場合は器物損壊罪として訴えることができます。

気持ちの上では納得できなくても、法律的には物として扱われるのです。

ということは、引き取る権利は夫婦双方にあります。

結婚してから入手した物は夫婦共有物となり、財産分与の対象になるのです。

よくトラブルになるのが、中心になって世話をしていたのは妻だとしても、ペットショップで購入する代金の主な支払いを夫の財布から出した場合です。

いくら夫の財布でも結婚してから購入したものは夫婦共有の財産と考えるものです。

妻が専業主婦で収入がゼロでも、それは問題になりません。

財産分与に関しては、結婚している間でもそれぞれの名義で得た財産は分与の対象にならない場合もありますが、共有の財産ではないことを証明できないと分与の対象から外れません。

そして、どちらが中心になって世話をしていたという点も法律的には問題にならないのです。

結婚前からペットがいるケース

結婚前にどちらかにすでにペットがいて、ペットを連れて結婚した場合は、結婚前の所有していたものとして扱われるので、もともとの所有者が引き取る権利があります。

でも心情的にはそんなドライになれなくてもめることがあります。

もともとの飼い主よりも世話をして、すっかり懐いてしまえば、所有者が誰とか関係なくペットと別れることを拒否したくなる気持ちになるでしょう。

しかし残念ながら、物として扱われるペットは、譲渡されたわけでもないのに所有権を主張することは難しいのです。

ただし、ペットの治療費や食費などを支払った場合は所有者に請求することはできます。

お金の問題じゃないのですけどね。

同棲カップルのケース

結婚はしていないけど同居していた同棲カップルが別れる場合もペットをどちらが引き取るのか問題になることがあります。

同棲前から飼っていたのではなく、同棲をはじめてから飼育し始めた場合は、お互いにペットと離れたくなくて争ってしまうでしょう。

この場合の解決策は、どちらが費用を負担したのかで判断することが多いようです。

ですが、動物保護団体などから無償で引き取ったケースや野良猫などを保護して育てたケースもあります。

この場合は、判断が難しいでしょう。

結婚していない同棲カップルでも、家庭裁判所に相談することはできます。

どうしても話し合いで解決できないのなら、家庭裁判所の調停員に聞いてもらい第三者の意見を参考にしてみましょう。

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ペットの幸せを考えること

子は鎹(かすがい)ということわざがあります。

鎹とは木材をつなぐ小さな木のことです。

子供は夫婦をつなぐ鎹のようになってくれることがあるという意味です。

ペットも子供と同じように二人の気持ちをつないでくれたこともあったでしょう。

それでもどうしても別れなければいけないのなら、ペットの今後の幸せを優先して考えてあげましょう。

お互いが新しい住居に引っ越すのなら、ペットと生活するのに適している部屋を準備できるかどうか。

もしも猫を飼っているのなら、住む環境がわかるのは猫にとって非常に大きなストレスになることを考えて、できる限り今までと同じ環境を作ってあげられるかどうか。

一人で引き取っても今までと変わりなく世話ができるかどうか。

ただペットと離れたくないという感情だけで権利を主張しても、ペットが幸せになれないのならダメですよね。

自分の感情よりもペットのことを考えられる人が引き取るべきなのではないでしょうか。

押し付け合う悲しいケース

ここまではペットと離れたくなくて所有権を争い合う問題を考えてきましたが、逆のパターンもあるのです。

ペットを双方で押し付け合うという悲しい事例です。

ボランティアをしている人のところには、離婚や同棲解消してペット可の部屋を見つけられないという理由で手放す犬や猫が預けられることがあります。

離婚して経済的に厳しくなるからペットを育てられないという理由もあります。

とても自分勝手で腹立たしいのですが、そのような身勝手な人間も存在するのは確かです。

もしもどうしても手放さなければいけないのなら、せめて里親を自分たちの手で探して、きちんと愛情を持って迎えてくてる家庭かどうか確かめるくらいの責任は持つべきです。

絶対に自分たちの都合で放置するなんてことはしない欲しいです。

まとめ

子供を作らない夫婦が増える一方で、ペットを飼う夫婦が増えているので、このような問題で悩む人も増えてしまうのでしょう。

離婚する時にペットはどうする・・なんて決めないと思いますが、争いになるくらい愛情を注いでいるのなら、とにかくペットのその後の幸せを一番に考えてください。

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