自分の欠点はできるだけ人に知られないように気をつけて生きている人がほとんどだと思います。
どんなに完璧そうな人でも、1つや2つの欠点は誰でもあるはずなのですが、欠点というのは自分が気が付くよりも子供のころから親など周りの大人に植え付けられることがほとんどです。
大人はそんなに深く考えずに、子供に対して「この子は~~だね」などと評価します。
それが欠点としてインプットされてしまうと、大人になってもコンプレックスになってしまうわけです。
ちなみに私は高身長が自分の欠点と思って生きていた時期がありました。
親が「女の子なのにどんどん大きくなっちゃって、困るわ」と人に話しているのを聞いて、背が高くなるのは困ることなんだと思い込まされてしまいました。
それが自分のコンプレックスとなってしまったのですよね。
たぶん、親は自分の娘のことを褒められて、謙遜したんじゃないかな
でも、それは子供にはわからないから
子供の前では、そういうことは言わないように気を付けないと
ほんの些細な言葉でも、深く心を傷つけてしまい、コンプレックスを作る原因になることもあります。
でも、じつはその欠点だと思い込んでいた高身長こそ愛おしい自分のチャームポイントだと思えるようになると、今までのコンプレックスがウソみたいに消えてなくなったのです。
そこで、欠点を愛すべきチャームポイントに変換するために考え方を変える方法をご紹介します。
自分の欠点をリストアップ
自分のチャームポイントがよくわかっている人は、そのポイントを効果的に見せる方法もわかっていると思います。
ですが、多くの方は自分の魅力をよくわかっていないのです。
他人から見れば魅力的なチャームポイントなのに、当の本人はコンプレックスに感じる欠点だと感じているのはとても損ですよね。
まずは自分の魅力に気付くために、チャームポイントになり得る可能性のある点を候補としてリストアップしてみましょう。
そのためには、自分ではコンプレックスに感じている欠点からリストアップすることからはじめてみると、チャームポイント候補が見つかりやすいと思います。
話すのが苦手→物静か
人見知り→奥ゆかしい
外見のコンプレックスも、同じように考え方を変えれば個性として人から注目を集めることがあるのです。
欠点は興味を引く
欠点を隠そうとすればするほど、人はその部分に興味を引かれるという変な習性があります。
隠されれば見たくなる・・。
開けちゃいけない!見ちゃいけない!と言われれば開けて見たくなるものです。
ということで、欠点を隠そうとすれば、余計にその欠点に人は興味津々になってしまいます。
どうどうと欠点と思われる部分をさらけ出していると、人はそれほど他人のことに興味を持たないので、コンプレックスに思っているのは自分だけと言うことに気が付きます。
一瞬、誰かに欠点に視線を向けられたりしても、そんなのただの一瞬です。
それで隠そうとすれば、余計に悪目立ちしてしまいます。
欠点は人を安心させる
誰でも完璧じゃないので、人間は他人の欠点を見つけると無条件に安心します。
ものすごく完璧そうな人に出会うと、自分と比べてしまって緊張してしまいますが、そんな完璧そうな人の欠点を見つけた途端に、ホッとして打ち解けることができます。
自分自身では欠点だらけで完璧には程遠い人間だと思っていても、それを必死でひた隠しにしていると、周りの人には「あの人って完璧で近寄り難いわ」なんて思われている可能性があります。
人に好かれないとか、モテないとか、友達が少ないことを欠点のせいだと思っていたら、じつは欠点を隠そうとして頑張り過ぎていることが原因だった・・。なんてことも。
欠点を見せることで、緊張感がなくなると、安心して人が周りに集まってくる可能性もあります。
欠点は人とのつながりを作る
欠点しかない人はいませんよね。
欠点もあれば、長所もあります。
誰でも得意なことと不得意なことがあるように、プラスとマイナスを併せ持っています。
これが人間関係の絆を作ることに役立ちます。
プラスとマイナスはまるで磁石のように引き寄せ合うことがあるからです。
意外なほど欠点がチャームポイントになるのは、自分に無いところを人に求めるからなんですね。
似た者同士でも仲良くなることはありますが、正反対の性格の人間同士でも強く惹かれ合うことがあります。
誰かにピタッとハマると、欠点がチャームポイントになるのです。
欠点で長所を際立たせる
欠点によって長所を輝かせる効果について考えてみましょう。
例えば、学校の成績でも全教科が全て平均点そこそこの結果の人と、悪い教科もあるけど、得意な教科は高得点だったとします。
全教科の合計点数は、全て平均くらいの方が高い点数だとしても、印象的には高得点の結果が一つでもあった方がインパクトがあります。
これを欠点と長所に当てはめて考えてみると、欠点と思っているコンプレックスが、チャームポイントをさらに魅力的に見せる効果があるわけです。
欠点をあえて見せることで、自分の長所を際立たせてさらに印象的なチャームポイントにできるかも知れません。
欠点があるほどやさしくなれる
コンプレックスのある人は、人に傷つけられることに過敏になる傾向があります。
そのため、人の攻撃から自分を守るために、逆に周囲の人に攻撃的な態度で接してしまうことがあります。
これでは、コンプレックスをチャームポイントに変換することはできません。
自分自身が欠点を笑われたり、バカにされて傷ついた経験があるのなら、その傷の痛みを知っているはずです。
痛みのわかるやさしい人になれると、自然に人間的な魅力が伝わるようになります。
コンプレックスが一つもない人は、ズケズケと人の傷つく言葉を投げつけるデリカシーに欠けた人間になる恐れがありますから、欠点を自分で自覚している人ほどやさしくなれるはずなんです。
つまり、コンプレックスを抱えている人は、それだけで人の心の傷に敏感になれるはずなので、その時点ですでに魅力的な人間になっているのです。
まとめ
欠点だと思っているのは自分だけで、他の人から見ればその欠点こそ魅力的なチャームポイントに見えることもあります。
まずは自分が欠点だと思っていることを、愛おしく思うようにしてみましょう。
少しくらいダメな方が人を癒やすからこそ、ゆるキャラは人気があると思います。
完璧な人間になろうとするよりも、ゆるくてダメなところが見え隠れするような愛すべきキャラになる覚悟をすると、生き方がラクになるのではないでしょうか。