お葬式と結婚式が被ってしまった場合はどちらを優先すべきなの?

マナー

日本人は冠婚葬祭のマナーにとても気を使います。

人間関係を円滑にするためにも、冠婚葬祭は大切なことなので、できるだけマナーを守りたいと思います。

ただ、お葬式や結婚式のマナーやルールは地方によって違ったりしますので、基本のマナーとかルールがわからないこともあります。

そういう風土の違いによる冠婚葬祭のルールは、わからなくても恥ずかしく思うことはありません。

わからないことがあっても、常識から外れていることさえしなければあまり細かいところまで気にしなくてもよいとは思うのですが、やっぱり不安になってしまいますよね。

今回はお葬式と結婚式が偶然にも重なってしまった場合には、いったいどちらを選ぶべきなのかという疑問を考えています。

お葬式と結婚式が重なってしまった場合も、どちらを優先すべきなのか調べてみました。

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葬式と結婚式はどちらを優先するか

結婚式に招待される場合は、何か月前からわかることなので、他のスケジュールと被ることはまずありません。

もしもどうしても欠席しなければいけなくなった場合でも、早めに連絡することもできるし、突然のキャンセルはとても失礼なことです。

出席することを伝えているのなら、キャンセルは避けるべきでしょうね。

出席する人のために席を用意して、料理や引き出物の準備もしています。

もしも突然当日や前日に欠席の連絡をされても、もう準備が整っているので、どうしうようもありません。

そう考えると、結婚式に招待されている当日にお葬式が重なってしまった場合でも、結婚式の方を優先するのが常識のような気がします。

しかし、これが違うのです。

人の命の炎がいつ消えるのかなんて、誰も予測できないことです。

もしも余命が残りわずかだと告げられていたとしても、最期の時まで奇跡を望むものでしょう。

ですから、お葬式の日程の予測なんてできないのです。

結婚式とは違ってお葬式は急なことになるので、前々から分かっていた結婚式と重なっても仕方ないことです。

結婚式を挙げる人たちとは、これからも会うことができますが、亡くなった方とのお別れはその日だけしかできないことです。

親族の葬式と友人や仕事関係者の結婚式が重なってしまった場合は、葬式を優先するのがマナーなんですね。

親族じゃなくても、とても親しい間柄の人や、お世話になった恩人などが亡くなった場合も、葬式を優先させてもマナー違反にはならないのです。

故人とのお別れをして、その後におめでたい二人には改めてお祝いをしてあげれば良いのですね。

意外に思われた方もいると思いますが、冠婚葬祭のマナーとしておぼえておきましょう。

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結婚式を欠席する場合

お葬式は急なことなので、知らせを受けた翌日や翌々日に取り行われることが多いため、結婚式に欠席する連絡も急なことになってしまいます。

ギリギリの連絡になるので、料理や引き出物などのキャンセルはできないので、後日改めてお祝いを伝える時には披露宴に出席する場合と同じ額の祝儀を包むのがマナーだと思います。

3日くらい前に連絡できて、料理や引き出物がキャンセルできるようなら、半分の額を目安にしますが、キャンセルができなくても、招待する側が気を使ってキャンセル可能だと伝えている場合もあります。

できれば結婚式場に問い合わせて、急なキャンセルの対応を確認してみると良いのではないでしょうか。

結婚式が終わった後でも問い合わせできることなので、まずは一刻も早く欠席する旨を伝えることを最優先しましょう。

時間差で出席すること

結婚式とお葬式の時間にズレがあり、どちらにも行ける場合には、あえて欠席することはありません。

親や兄弟姉妹など肉親が亡くなって、お通夜やお葬式と重なった場合は時間がズレたとしてもお祝い事を避ける期間(忌中)なので、出席は遠慮すべきです。

ですが、肉親のお葬式ではないのなら、出席可能な時間であれば問題ありません。

お葬式に行った足でそのままお祝いの席に向かうのは、縁起が悪いのでは?と心配される方もいますが、そんなことはないのです。

ただし、服装は同じというわけにはいかないので、その点は注意しなければいけません。

結婚式でも黒のフォーマルドレスを着る人もいますが、お葬式帰りだとわかってしまうような服装では失礼なので、きちんと着替えられる時間的な余裕があるかどうか考えて行動しましょう。

喪中期間の結婚式の出席

肉親な亡くなって一年経っていないと、喪中なので新年の挨拶を慎むというのが一般的ですよね。

年賀はがきを準備する時期の前に喪中はがきを送ります。

では、結婚式の出席を決めた後に身内が亡くなってしまい、喪中期間と重なる場合はどうなのか・・というのも気になるのではないでしょうか。

新年の挨拶も慎むべきなのに、おめでたい行事に加わっても大丈夫なのかと思ってしまうのもわかります。

今のマナーでは、四十九日が終わるまでの忌中じゃなければ、喪中でもタブーとは考えないようです。

招待を受けた時に喪中期間だとわかっている場合でも、新郎新婦にその旨を伝えて、それでも出席して欲しいと言われた場合も問題ありません。

いずれの場合でも、喪中であることを隠して出席するのは良くないので、きちんと伝えることが大切です。

新郎新婦は構わないとしても、古い考え方の親族がいると嫌がられるかも知れません。

きちんと親族の了承を得てもらえば、さらに安心して出席できますね。

冠婚葬祭の優先順位

冠婚葬祭の優先順位としては、おめでたい行事よりも弔事を優先するのが基本のマナーです。

お祝い事もいろいろありますが、結婚式と披露宴は人生の中でも大きなセレモニーなので、本人たちにとっては何よりも優先してほしいと内心は思うかも知れません。

ですから、親族のお通夜やお葬式以外の弔事(納骨式や法事など)を優先されるとちょっと気分を害されることも考えられます。

お通夜やお葬式以外は、前もって日程がわかるからです。

ただ、既婚の女性は夫の実家の法事などは欠席すると立場上できないこともあります。

そういう事情がある場合は、正直にそれを伝えて理解してもらうしかありません。

一度は出席すると返事をしたのなら、お通夜とお葬式以外の弔事であれば結婚式に出席するのも構わないと思います。

それぞれの事情があるので、自分の肩身が狭くならない答えを出しましょう。

まとめ

結婚式よりもお葬式を優先するのが基本ではありますが、媒酌人を引き受けている場合や、披露宴での挨拶を前もって頼まれているようなケースでは、結婚式を優先することがあっても良いようです。

微妙なマナーなので、迷うこともあるのですが、お葬式は予定できないことなので、急なことでも優先されるということを覚えておきましょう。

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