移動手段として電車やバスなど公共の交通機関は利便性に優れていて、安全面でも優秀ですよね。
交通機関が充実している大都市では、渋滞や駐車場事情に左右されないので、電車移動の方が時間通りに移動できます。
それはわかっているけど、電車が苦手という人がいます。
私自身も電車がとても苦手でした。
今でも好きではないけれど、それなりに電車の便利さを実感しているので、移動手段として第一に考えるようになりました。
通勤や通学で毎日利用していれば、苦手でも克服できるようになる可能性はありますが、克服できなくて仕事を辞めたというケースもあります。
なせ電車が苦手なのか、その原因を探ってみましょう。
電車に乗るのが苦手な原因
電車に乗るのが苦手・・という人は、意外とたくさんいます。
私自身も苦手だったのですが、身近な人の中にも複数いました。
苦手な原因や理由は人それぞれですから、「この方法で克服できる」ということではありません。
苦手な原因さえ自分が理解していれば、その原因を解消する準備さえすれば克服できるはずです。
私自身の経験も含めて、電車が苦手な原因についてまとめています。
乗り物酔いしてしまう
乗り物酔いは、車、バス、電車、船など人によって苦手なものが違うことがあります。
乗り物酔いの原因を探ると、三半規管から起こるものと、精神的なことで起こるものがあります。
電車が苦手な人の中には、自家用車やバスは平気でも、電車に乗ると乗り物酔いしてしまう人がいます。
この電車だけに起こる乗り物酔いも、いつも起こるわけじゃないので、原因と特定するのが難しいようです。
一つ考えられるのが、進行方向と身体が逆を向いていると乗り物酔いしやすい傾向があります。
進行方向と逆を向いていると、目から入る情報が神経を刺激するという説と、三半規管を刺激する説があります。
混んでいると、自分の身体の向きを進行方向にすることができない時もありますが、隙間を見つけて方向転換するようにしましょう。
自律神経が乱れる
電車に乗った途端に、急に汗が止まらなくなってしまうというのは、自律神経の乱れが原因です。
例えば更年期を迎える年齢の女性は、電車の乗った途端に顔から大量の汗を流すことがあります。
ホットフラッシュという症状で、更年期の代表的な症状です。
更年期障害は、女性ホルモンが急激に減少することが自律神経の乱れを誘います。
更年期じゃなくても、例えば強いストレスを感じてしまうと発汗作用を促進する交感神経が刺激されてしまいます。
ストレスを蓄積していて、自律神経が乱れがちな人は、電車の中の閉ざされた空間で緊張状態になって、汗をかいたり、動悸が早くなったりすることがあるのです。
自律神経を整えるためには、体内時計を乱さないことが大切なので、一日のスケジュールをできるだけ規則正しくしてください。
路線図を見るのが苦手
電車が苦手な人は、地図を見るのが苦手なタイプが多いと言われています。
地図を見るのが苦手な人は、路線図を見るのも苦手で、目的に場所に向かう電車に乗れるかどうか不安になってしまうのです。
通勤や通学で、決まった路線なら問題ないでしょうが、普段はあまり電車を使わないと駅構内でも迷子になってしまう人もいます。
人の目が気になる
電車に乗ると、人間観察するのが楽しいという人がいます。
Twitterなどでは、電車の中で見かける人のことをつぶやくなど、確かに人間観察の場所として定着している感じはあります。
それで自分も人に見られているのかも?と意識してしまうとしたら、少し自意識過剰気味かもしれませんね。
電車の中で人から注目されるようなことをわざわざしなければ、気にすることはないはずです。
スマホを触ったり、本を読んだりするのは、人と目が合うのを防ぐ目的でもあるので、わざわざ人の注意を引くようなことをしなければ、大丈夫ですよね。
自分が思っているほど、他人はあなたのことを気にしていません。
たまたま同じ車両に乗り合わせた人に興味を持ったとしても、それはその一瞬だけのことです。
すぐに忘れてしまうので、気にすることはないのです。
パニック障害
脳の神経系の病気で、発作的な症状を起こすパニック障害は、電車に乗ると発作を起こしやすいと言われています。
脈が速くなったり、汗が出たり、身体が震えるなど自律神経の乱れによる症状と共通する部分も多いですが、パニック障害の発作は立っているのもつらくなるほど強い症状が出ることがあります。
実力派の兄弟漫才師として人気の中川家のお兄さんが、パニック障害になり、仕事で電車移動する時に、何度も途中で下車していたというのは有名なエピソードです。
急に不安になったり、恐怖を感じたりして発作的な症状を起こすのなら、医師に相談してみましょう。
乗り継ぎルールがわからない
通勤や通学で電車を利用する人は、ほとんど同じ時間帯の電車を使うので、もう習慣になっているため迷うこともないでしょう。
ですが、複雑な乗り継ぎのルールは路線図を見ているだけではわからないことも多く、間違えてしまった経験があると、知らない路線の電車に乗るのはとても緊張します。
車内に流れるアナウンスや電光案内を見ていればわかることもありますが、知らない土地では駅名を見ただけではわからないので、とても焦ります。
間違えることを見越して、約束の時間などがある時は1時間ほど早めに家を出るくらいの余裕を持った行動をすると、焦ってパニックにならずに済みます。
間違えるつもりで行動するくらいの気持ちでいれば、苦手意識も薄れると思います。
人との距離が苦手
電車が好きな人でも、おしくらまんじゅうのようになった満員電車は苦手だと思います。
電車が苦手になった原因として、満員電車で人に潰されそうな空間に恐怖を感じたからという人は少なくありません。
このような原因で苦手になった場合は、混みあう時間帯を避けて、まずのんびりと電車に乗ってみることです。
少しずつ電車に慣れてきたら、少し混んでいる時間帯でも練習してみましょう。
どうしても無理な場合は、通勤や通学では電車以外の方法を考えないといけなくなります。
混雑を避けて始発電車に乗って通勤するサラリーマンもいますが、帰宅時にはやはり混むこともあるので、車通勤や自転車通勤が認められる職場を探すことも考えてみましょう。
まとめ
電車は苦手だと思っていた人も、慣れれば電車移動の方がラクだと感じられるようになるケースは多いです。
電車に乗り慣れていない人は、乗換情報が一目でわかるアプリなど便利なツールを活用することをおすすめします。
私もアプリがあるおかげで、苦手な新宿の駅もスムーズに乗換できるようになりました。
心と身体に問題がある時は、あまり無理をせずに、混みあった時間を避けるようにして余裕を持って利用してみましょう。