産後クライシスと産後うつは違うの?家庭を壊すリスクはどちらに!

悩み

子供を産んでから、急に夫に対してイライラしてしまうというのは、かなり多くの女性が経験していると思います。

何を隠そう、私も経験しました。

そして、そのまま夫への愛情は復活せずに、出産後1年ほどで離婚するという結果になってしまいました。

今思うと、あれは多分、産後クライシスではなかったのかと。

あんなに急激に愛情が冷めてしまい、わが子への愛情で100%になったのは、産後クライシスだったと思います。

産後クライシスって何?病気なの?

病気ではないけど、夫婦関係が急に悪化することを産後クライシスって言うらしい

新しい言葉なんだね

そう、イクメンみたいなもんだよ

最近になって注目されるようになった産後クライシスですが、それ以前にも産後に妻の様子が変わる産後うつというのもありました。

産後クライシスと産後うつをごちゃ混ぜに考えている人も多いみたいですが、何が違うのでしょうか。

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産後クライシスと産後うつ

産後クライシスと産後うつは基本的に違います。

どういう点が違うのかというと、産後クライシスはパートナーや家族などに対しての感情の変化です。

それに対して産後うつは、自分自身の心や体の問題です。

その違いを踏まえた上で、もう少し詳しく見ていきましょう。

産後クライシスとは

産後クライシスとは、出産後に夫婦関係が急に悪化することです。

産後クライシスは、夫に対する感情が主体になります。

夫の言動や存在にイライラするのが産後クライシスのもっともわかりやすい基準です。

産後に夫への気持ちが大きく変化するのは、多くの女性が体験することです。

これはホルモンによる影響なので、誰のせいでもないんですよ。

女性は妊娠から出産までにも、ホルモンの変化や日に日に変わっていく自分の身体に戸惑いながら乗り越えてきました。

産後は一日も早く妊娠前の身体に戻したいでしょうが、産後は母乳を作るために分泌されるホルモンに影響されることがあります。

母乳を作るために分泌されるホルモンにはプロラクチンというのがあり、そのホルモンには敵対心を強くする働きがあると言われています。

母乳を与えている間は、母親は子供を守るために一生懸命なので、近づく者を敵とみなしてしまうのでしょう。

人間も動物です。

犬や猫も出産後に子供に触れようとすると、慣れている飼い主にでも攻撃してくることがあります。

このような本能が人間にもあるので、産後は身近な夫に対してイライラしてしまうのです。

産後うつとは

産後うつは産後クライシスとは違い、産後に起こりやすいうつ病のことです。

育児に対する不安とか、慢性的な睡眠不足とか、慣れない育児による疲労感などが一気に重なることで、うつ病になってしまうのです。

産後うつは病気なのに、ただの育児疲れだとか、産後ブルーだと片付けられてしまうことが多いのが問題です。

産後うつが悪化すると、深刻な育児ノイローゼになってしまうこともあるのです。

うつ病と同じく、早めに治療すれば悪化を防げます。

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産後クライシスと産後うつの見分け方

産後クライシスと産後うつの違いは分かりにくいので、同じようなものだと思っている人が多いのですが、見分ける時のポイントがあります。

産後クライシスは、夫に対してイライラしてしまうのに対して、産後うつは夫に対して不満を持つよりも自分を責めてしまい、罪悪感を強くするのが特徴です。

産後クライシスを解消する方法

産後クライシスは性格などに左右されるわけじゃなく、ホルモンの影響が大きいので、その原因を自分自身も周りも理解することがポイントです。

とくに夫の理解は欠かせません。

母親は妊娠から出産を経て母親としての自覚が生まれます。

育児も24時間体制になるので、夫のことを考える余裕もなくなってしまうのも仕方ないでしょう。

育児に参加しない、父親らしくないなどイライラすることがあると、一気に夫に対する愛情が冷めてしまいます。

この時に冷たい態度になった妻に対して、夫は「母親になって変わってしまった」と言って妻と距離を置くようなことは逆効果です。

妻の身体の中で起こっているホルモンの影響を理解すると、「今は仕方ない」と思えるのではないでしょうか。

妻側もイライラの原因が夫のせいではなく、子供を育てるために母親として万全を尽くすための機能が働いているからだと考えれば産後クライシスによる夫婦関係の破綻は避けられると思います。

産後うつになりやすい人

産後うつは、抗精神薬を服用して治療すれば症状も軽くなります。

・眠れない
・朝がツラくて起きられない
・気分の上下が激しい
・イライラして仕方ない
・育児の不安が大きい
・些細なことで泣けてしまう
・罪悪感が強い

このようなことに当てはまる人は、産後クライシスではなく産後うつかも知れません。

産婦人科でも良いので、医師に相談してみましょう。

産後うつになりやすいのは、何でも真面目に考えてしまい、責任感の強い人です。

育児本などを読んでは、自分の子供がその通りに成長していないことに悩んでしまったりします。

育児が上手くいかないのは、自分がダメだからだと罪悪感を強くしてしまい、落ち込んで何もかも悲観的に考えるようになってしまいます。

真面目な完璧主義者ほど産後うつになりやすいのです。

育児は教科書通りにはならないので、育児本や育児に関するネット情報なども鵜呑みにしないようにしてください。

まとめ

産後クライシスは、産後2年くらい経つと自然に収まる傾向があるので、夫婦間のコミュニケーションを大切にしつつ、この期間を乗り越えるようにしましょう。

産後うつは自分だけで何とかしようとせず、病気の1つと考えて、ガマンせずに医師に話してみることが大切ですね。

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