出産後にはしばらく身体を休めるのが日本では昔から浸透している風習です。
これは日本だけじゃなく、東洋では産後の身体を労わる風習が広く残っています。
それで里帰り出産をして、産後は実家の親に助けてもらいながら身体を戻す里帰り出産をする人は今も少なくありません。
とくに一人目の出産は不安なことも多いので、親元で出産した方が安心できるからでしょう。
しかし、産後しばらく経っても一向に家に帰ってこないとか、子供を生んでから頻繁に実家で過ごす日数が増えてしまう実家依存症になる妻が増えているようです。
離婚してしまうケースも少なくないようです。
里帰り出産の必要性とは
日本には、産後の肥立ちという言葉が昔からあります。
これは産後の回復のことを言います。
妊娠している間に大きくなった子宮が出産後に戻り、開いた骨盤が戻り、子宮から分泌物が排出されている間は産褥期といって、無理をしないように昔から伝わっています。
一般的には6週間くらいかけて身体を戻すのです。
この時に上手く回復できないと、産後の肥立ちが悪いと言われて、その後の健康に影響を残すことがあります。
それで里帰り出産する風習が日本には残っているのです。
それに、日本の男性は家事もしないし育児も消極的な人が多いため、産後に夫のサポートを頼れないことから里帰りする人もいるのです。
しかし欧米諸国では、出産後は数時間ベッドにいて、すぐに退院させるのが当たり前です。
早く普通の生活に戻す方が、回復が早いというのですから、正反対ですね。
日本でも少しずつ欧米の考え方が浸透しているので、産後の入院期間を過ぎれば、日常生活を普通に送ることをすすめている産婦人科医も増えているようです。
里帰り出産が必要なのかどうかは、それまでの生活でいかに夫が妻をサポートしてくれそうかによって考え方もわかれるのではないでしょうか。
実家依存症になってしまう原因
実家が遠方の場合、里帰り出産をした後にもしばらくは実家にいることになるケースが多いです。
新生児に長距離移動は負担が大きいので、移動しても問題ない月数になるまでは実家で母子ともに過ごすことにまります。
遠方に実家があると、一度戻ってしまうと、簡単にまた実家に帰ることはできないので、何か月も実家で生活するうちに、そのまま実家から離れたくなくなってしまうことがあります。
実家は居心地が良いですからね。
実家が近くにある場合でも、子供を連れて実家にいると孫がかわいいので、ずっと子供の面倒を親が見てくれるので、子育てに疲れている時にはまるで天国のように感じます。
実家が遠方の場合でも、簡単に帰れる場合でも、結局は実家依存症になる原因は、居心地の良さに尽きます。
自分の親ですから気兼ねなく甘えられますし、初めての出産の時などは慣れない育児への不安から、実家の親が頼りになります。
実家の親にとっては、カワイイ娘と孫が居る間はできる限りのことはやってあげたいという気持ちになるのは当たり前のことですが、それが実家依存症の原因を作っていいることは自覚していないでしょう。
実家依存症にならないためには
自分の親との関係がよほど悪くない限り、初めての出産の時には実家の親を頼りたくなるものです。
核家族が当たり前になれば、里帰り出産したり、実家の親に手伝いに来てもらうことは考えると思います。
ただ、その状態がどれほど居心地がよかったとしても、実家は自分と子供にとっては仮の住まいのはずです。
ずっとそこに居るわけにはいかないのですから、早く自分たちの居場所での生活スタイルを整えることを考えないといけません。
実家依存症にならないためには、出産前から育児のことをしっかりパパになる旦那さんに考えさせることが大切です。
母親は、出産までの月日で、自然に親になる心構えができています。
しかし父親はそうではありません。
そばで見ているだけでは、親になる心構えができないパパも多いのです。
父親がしっかりとサポートできる準備ができれば、実家依存症にはなりにくいのです。
もしも父親になる心構えができていないと、実家で世話になってくれる方が助かる・・なんて内心思っているかも知れませんが、ずっとぞの状態が続けば、家族が分断されてしまう恐れがあるあるのです。
実家依存症を防ぐポイント
このように父親になる旦那さんに頑張ってもらい、夫婦と子供の生活を軸に考えることの重要性を共有できるようにしっかり話し合ってください。
出産後に実家依存症になるケースが増えているということをダイレクトに話題にして話し合ってみるのも良いでしょう。
実家に頼らなくても大丈夫だと思える安心感を作らないと依存度が高くなることを理解してくださいね。
まとめ
甘えられる実家があることは幸せなことです。
しかし自分の家族を作るために結婚したのですから、実家に居場所を求めないようにすることです。
一時的に身体や心の疲れを休める場所として、常に依存しないようにしましょうね。