あるお悩みコーナーでふと目にとまった相談がありました。

娘の旦那さんを大切に考えているのに、なぜかお婿さんはうちに来たがらない・・。

夫は私の実家を避けているみたい・・。
このような悩みが相談されているのを目にしました。
嫁姑のように、険悪になるケースはあまり聞かないのですが、妻の実家に行きたがらない男性は予想以上に多いようです。
なぜ妻の実家に行きたがらないのか、その原因に心当たりがなければ、ちょっと気になりますよね。
今回は嫁姑だけじゃなく、妻の親との関係に悩む男性たちの本音に迫ってみます。
妻の実家に行きたくない理由とは
「妻の実家は居心地が良くて、つい長居してしまう」という男性も相当数います。
多少は気を使うでしょうから、気疲れはあるかも知れませんが、至れり尽くせりで極楽気分にさせてもらえるから行きたがらない人の気持ちは理解できないという人もいました。
国民的アニメのサザエさんでは、一つ屋根の下で暮らしているけれど、娘の夫であるマスオさんは大切にされている感じがあります。
それは一般的な考え方として、妻の親から大切にされるというイメージがあるからではないでしょうか。
しかし、現実に妻の実家に行きたくない男性も存在するわけです。
どのような理由で行きたがらないのでしょうか。
妻の実家に行きたくない理由
なぜ妻の実家に行きたくないのか。
その理由は人それぞれ違うと思います。
考えられる主な理由をまとめてみましたので、見ていきましょう。
義理の父親がこわい
娘を持つ父親の気持ちとしては、お婿さんの存在を「娘を奪った男」としてみてしまうのも理解できるのではないでしょうか。
もしも結婚前に父親から大反対されたりすれば、結婚後も苦手な存在だと思います。
大半の父親は、娘が結婚した後には、コロッと態度が変わるのですが、お婿さん側の苦手意識が抜けないこともあります。
義理の母の方はやさしく接してくれるとしても、義父が頑固で親しみにくいキャラクターだと、馴染めないのでしょう。
義理の母親から文句を言われる
義母のキャラクターがクセが強くて、妻の実家が苦手になるパターンも少なくありません。
母親に対するイメージは、自分の母親基準になることが多いため、タイプが違うと接し方に戸惑うのでしょう。
たとえば、言葉に遠慮のないタイプの義母は、自分の親も言わないようなことをズケズケと言われて傷ついてしまい、それ妻の実家が嫌いになる原因というケースもあります。
悪気はなくてもズケズケとモノを言う人に慣れていないと、まるで文句を言われたり叱られているような感覚になるのです。
その人の家族のキャラクターとかけ離れていると、戸惑いが生まれるのも仕方ないのかも知れませんね。
夫婦の問題が全て筒抜け
夫婦の間に何か問題が生じた時に、すぐに実家の親に相談するので、妻の実家に行き難くなってしまうという男性はかなり多いですね。
些細な夫婦ケンカでも、親に報告されていると思うと、どんなに丁寧な接し方をされても心の中ではどう思われているのか・・・と落ち着きません。
夫婦の問題を相談した時に、娘の言い分しか聞かずに悪者にされているのかと思うと、足が遠のいてしまうのでしょう。
妻が経済的な援助を受けている
結婚しても実家の親からおこずかいをもらう人はいますね。
もしも妻が親から経済的な援助を受けているとすれば、夫としては肩身が狭いでしょう。
子供の教育費のために必要だとか、正当な理由があったとしても、何となく自分の収入が低いことを責められているような無言のプレッシャーを感じてしまうのです。
逆に夫が親から経済的な援助を受けていてるケースでは、妻が同じように感じる割合は少ないので、主な収入を得る立場という自覚が強いからかも知れませんね。
孫を溺愛し過ぎる
子供の教育方針の違いは夫婦間のトラブルになりがちです。
父親として、子供の将来をしっかり考えているタイプの男性は、妻の親が孫を溺愛して甘やかしたりするのを見るのは耐えられないのかも知れません。
わがまま言い放題、やりたい放題を許しているのを見たくないから、妻の実家に一緒に行きたくないという男性もわずかですがいます。
祖父母にとって、悪気は何もないことなので、難しい問題ですね。
自分の親を敵対視する
妻の親が自分の親に対して敵対心を持っていると感じてしまえば、いい気持ちにはなれないでしょう。
嫁姑問題があって、妻が自分の母親との関係に苦労しているのを理解していたとしても、実家の親まで一緒になってバチバチになると問題はこじれる一方です。
妻が愚痴を言いたくなるのは仕方ないとしても、親まで同じレベルで敵対するのは勘弁して欲しいと思ってしまうのもわかります。
自分の親の悪口を聞くために、わざわざ妻の実家に行く必要はないと思うのは当然でしょう。
妻として態度を改善するべき点
実家の親と夫の関係が心配であれば、まず自分も夫の実家の親との関係を考えることが大切です。
自分は夫の親と上手くいかなくて、夫が間に入って苦しんでいるのなら、自分の親とだけいい関係でいてもらいたいと願うのは一方的過ぎます。
結婚すれば、パートナーの親とも家族になるので、仲良くできないのは悲しいことだとしても、他人同士なので合わないこともあります。
自分のことを棚に上げて、夫にだけは自分の親と仲良くして欲しいと考えるのは難しいですね。
親との関係が原因で夫婦間に亀裂が入るくらいなら、親との関係が多少悪くても気にしなくてもよいと思います。
それよりも、夫婦が円満に過ごせる方が重要です。
自分の親を大切にしてくれないと感じているのなら、夫の親への接し方を振り返ってみるのが、真っ先にするべきことではないでしょうか。
娘の親の立場から改善するべき点
娘の旦那さんが、なかなか遊びに来てくれなくて寂しいと感じているとしても、娘夫婦の関係が悪いわけじゃないのなら、余計な口出しはナシで見守るのが一番です。
「なぜ来てくれないのか・・」と娘にしつこく問いただすのだけはやめましょう。
そんなことをすれば、娘は夫に対して何か言わなくてはいけなくなります。
自分が原因で娘夫婦がケンカになってしまうのは望んでいないはずです。
妻の実家に行きたがらない理由としてあげた点に心当たりがあれば、しばらく時間を置いて苦手意識が消えるのを待つしかないでしょう。
娘や孫が可愛いあまり、甘やかし過ぎていないかなど、自分自身に原因があるのかも知れないので、落ち着いて考えてみてください。
まとめ
あなたの旦那さんが自分の実家に行きたがらない理由について、考えるきっかけになったでしょうか。
また、あなたの娘さんの旦那さんがよそよそしくて、何となく嫌がられているようで気になっているのなら、接し方などを考えるきっかけになったでしょうか。
自分たちの家族の関係性が基準となってしまうと、そこに馴染めないのかも知れません。
他人同士が家族になるためには、時間をかけなければいけないこともあるので、無理に距離を詰めようとせずに、ゆっくりでいいのでは。